滋賀県生協連合会について

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滋賀県生協連創立三〇周年祝辞

良きパートナーとして、様々な分野で、そのお力添えに期待します。
滋賀県知事  嘉田 由紀子

 この度、滋賀県生活協同組合連合会が、創立三〇周年の節目を迎えられましたことを心からお祝い申し上げます。

 また、貴連合会が昭和五十六年に設立されて以来、会員生協の協同と連帯に努められる中で、広範な社会活動に取り組まれ、県民生活の安定と向上に御尽力いただいておりますことに、敬意と感謝の意を表します。

 加えて、県内の各生協におかれましては、このたびの東日本大震災において、発災直後の支援物資や燃料の提供はもとより、原発事故による風評被害に苦しむ被災地の農家を支援するため、様々な機会において被災地からの産直野菜の即売フェアを開催されるなど、ささえあいの精神で、被災地の復興に向けた継続的な支援に取り組んでいただいており、大変心強く、重ねて御礼を申し上げる次第です。

 さて、近年、規制緩和や情報通信技術の進展に伴い、消費者取引が複雑・多様化するなど、消費者を取り巻く状況は大きく変化しています。また、消費者の安全、安心を脅かすような事件や製品事故が発生し、消費者の不安が高まっています。

 このため、県においては、県民の皆様が安心して安全で豊かな消費生活を営むことができる社会の実現に向け、食の安全や消費生活相談体制の充実など消費者行政の強化に取り組んでいるところです。

 貴連合会におかれましても、県内を代表する消費者組織として、本年8月に設立されましたNPO法人「消費者ネット・しが」において中心的な役割を果たし、消費者被害の未然防止と消費者力向上のために御尽力いただくとともに、シンポジウムの開催や、地産地消の推進など、食への安心感を醸成するための取組を進めていただいています。

 また、来年、国連総会で宣言された「国際協同組合年」を迎えるにあたり、協同組合が果たす役割への期待がますます高まってきています。

 貴連合会におかれましては、今後とも、県の生協を代表する組織として、様々な分野の課題解決に向けて、地域社会と連携を図っていただきながら、社会情勢の変化にも対応した幅広い活動を展開いただきますことを期待申し上げます。

 県としましても、皆様とともに不安を安心に変え、未来に向けてしっかりとした歩みを進めてまいりたいと考えておりますので、一層の御理解とお力添えをよろしくお願いいたします。

 結びに、滋賀県生活協同組合連合会が創立三〇周年を契機に、これまでの歴史と実績を礎に更なる発展を遂げられますことを心からお祈り申し上げます。

お互いが連携し、地域社会へ貢献をしていきましょう。
滋賀県農業協同組合中央会  会 長 万木 敏昭

 滋賀県生活協同組合連合会が設立三〇周年を迎えられましたことを、JAグループを代表いたしまして、衷心よりお祝いを申し上げます。

 貴生協連は、食の安全をはじめとして、消費者問題を機軸に平和、環境、福祉などの活動を通じて地域づくりや暮らしづくりへの貢献と共に、「地産地消」や「食農教育」などの取組みを通じまして、JAグループとの協同組合間提携にご協力をいただいておりますことに対し、感謝申し上げる次第です。

 さて、三月十一日の東日本大震災からの復興活動において、支えあい、協力し合いながら、困難な状況を克服していこうとする姿が様々なメディアを通じて紹介され、「絆」という言葉がクローズアップされました。

 従来から「相互扶助」の精神のもとに「絆」を大切にしている「協同組合」が復興支援の活動の中で、改めて注目されているように思われます。

 また、二〇〇九年の第六十四回国連総会で二〇一二年を「国際協同組合年」とすることが宣言されました。これは、地域で多様な連携・ネットワークを構築して協同の輪を広げ、全世界で経済社会の発展と国民の暮らしに一層貢献していくことを目指したものです。この年に、国内外の協同組合が、連携して積極的な取組みを展開することとしており、今後の具体的な実践に当たりましては、生協連の皆様と連帯しながら取組みを展開していければと思っております。

 この連携の一環として、二〇〇一年から毎年七月の第一土曜を国際協同組合デーとして、県内の協同組合の組合員や役職員が一堂に会し、合同研修を開催してきました。今年度で、十一回目を迎えましたが、この間、食の安全問題、琵琶湖の環境問題、TPP問題、あるいは消費者と生産者の連携等をテーマに、お互いの研鑽に努めて参りました。

 協同組合間連携に当り、生活協同組合と農業協同組合は、それぞれ異なる伝統を築いて参りましたが、協同組合原則のもとに、これをお互いのものとしながら、生産者と消費者、農業と他産業、農村と都市、人間社会と自然環境が「共生」できる社会づくりのため、生協の皆様とともにがんばって参りたいと考えております。

 今後ともお互いが連携し、「食」と「農」の理解を深めるための取組みや、環境保全対策等を通じて、地域社会への貢献を果たしていくとともに、滋賀県生活協同組合連合会の更なる発展をご祈念申し上げまして、お祝いの言葉といたします。

更なる歴史の積み重ねで、滋賀のシンボルの一つである琵琶湖のように悠久な発展を!!
滋賀県労働者福祉協議会  会 長 中村 憲市

 滋賀県生活協同組合連合会創立三〇周年をお祝い申し上げますと共に、当協議会に対します日頃のご厚誼に感謝申し上げます。

 グローバル化の潮流のなか、政治・経済の情勢は国際的にも国内的にも、デフレ・円高・株安、厳しい雇用状況等々大きな変化、大きな転換期を迎え、新たな諸課題にも直面し、新たな枠組みをも模索しています。

 貴生協連は絶えず時々の時代の変化・起伏を見極め、歴史を積み重ね、県民のみなさんと共に、安全・安心・安定・地域の絆を、協働・連帯活動を通じ、社会的役割や立場の向上を目指し、努力されて来ました。この歴史的積み重ねが不動のもと、今日の国難と云われる未曽有の大震災の復旧・復興、そして今後の再生にも寄与され存在価値を高められていることに改めて敬意を表します。

 また、直近では、消費者の食に対する、安全・安心・食育の意識高揚にあわせ、未然防止も含め、消費者フォーロー支援の為「消費者ネット・しが」も更に運動のネットワークの広がりを見せています。

 貴生協連が、記念誌から生きた教訓を学び、次代に生かす、更に県民・行政・住宅・共済生協、協同組合関係団体との連携で、消費者問題はもとより、平和・環境・福祉・防災等々の取り組みに中核的主導的な役割を果され、県民の生活重視の地域づくり、暮らしづくりの前進と発展を遂げられ、新たな歴史の担い手として、健闘されますことを心から願い、お祝いの言葉とさせていただきます。

 琵琶湖のように悠々であれ…。