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IYC記念滋賀県協同組合協議会交流セミナーを開催しました。

IYC記念滋賀県協同組合協議会交流セミナー開催報告

 「協同組合の意義と役割を求めて

   ~協同組合は力を合わせてコロナ後の社会の再建に貢献します~」

 

IMG_3511.jpg 2021年9月28日(火)、第99回国際協同組合デーの記念企画として、IYC記念滋賀県協同組合協議会の主催で「コロナ禍における協同組合の意義と役割を求めて」をテーマに、滋賀県農業教育情報センターにおいて協同組合セミナーを開催しました。会場参加とオンライン参加を併用し、会場参加12名、オンライン参加34名の参加がありました。

  まず話題提供として、滋賀県立大学名誉教授の小池恒男氏より、世界的規模で生じている政治経済社会の三つの危機、とくに第三の危機として生態系への危機的な負荷を「人新世の資本論」を題材に、食と農はどのような転換を迫られているのかを提起いただきました。協同組合をはじめとして非営利共同セクターを含めた身近な地域協同組織が、より良いフードシステムの創出や、医療・福祉、再生可能エネルギーの供給、雇用の創出、生態系への負荷の軽減などの担い手として、協同・連携して地域社会をリードしていく必要性を教示いただきました。

 次に 基調講演として立命館大学経済学部教授の増田佳昭氏より、「協同組合の意義と役割を求めて」をテーマに語っていただきました。講演では、コロナ禍において社会的弱者にしわ寄せがきている社会経済の状況、協同組合の現況、“農協改革”で再認識した政治との関係性に見る協同組合間協働の重要性など、多くの貴重な提言をいただきました。また、協同組合のブループリントの見直しと、協同組合の課題と方向において、小さな協同を組織し「組合員力」を強め「地域力」を高めていくこととして、誰もが住み慣れた場所で地域社会と仕組みをみんなで創りあげていく方向性を見出していただきました。参加者からは「コロナ禍の社会経済の状況、それぞれの協同組合の背景、現状、課題についてのお話が聞け、また組織としての違いなども学べ、貴重な機会になりました。」と、好評を博しました。引き続き今回のテーマにおける学習を深め、協同組合運動を担う役職員であり組合員、地域住民でもあるという立場から、旺盛な活動と運動をすすめていくことを参加者らと共有しました。

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