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IYC記念滋賀県協同組合協議会講演会を開催

滋賀の生協 No.170(2015.4.28)

 3月19日(木)、大津市の会場において、県内の協同組合・団体関係者が集い、学習・交流の場を通して、協同組合の意義と役割をあらためて理解していく機会として、滋賀大学准教授の柴山桂太先生を招聘し、講演会を開催しました。「不確実性の時代をよむ~“アベノミクス”は暮らしにどう影響を及ぼすか~」をテーマに、戦後70年を迎え、日本経済はどう変遷し、どのような方向へ歩もうとしているのか、また生産者・労働者・消費者の暮らしにどう影響を及ぼすのかを学習・交流しました。

 開催挨拶と基調報告として小池会長より、「協同組合が国際協同組合年(IYC)のスローガンを継承し社会的役割を発揮しようとしているが、進行するハイパーグローバリゼーション(多国籍企業の推進する節度なきグローバリゼーション)の逆風を受け、国民の生活条件は悪化しつつある。」とされ、さらにTPPの問題は、食の安全の確保への懸念、国民皆保険制度へのなし崩しの状況などを踏まえ、「自分自身の問題として考えていくことが基本。」と述べられました。
あわせて、今後10年の農業政策の指針とされる“食料・農業・農村基本計画”原案の内容にも触れられ、その要点を解説されました。今後は、「アジアにあっては“アジア型農業”の追求であり、農業生産を担う家族経営やパートナーシップ、集落営農、農事組合法人のような法人経営が担う農業生産であり、これらの発展のための農業・農政改革と、比較優位な利点を活かし活路を見いだすこと。」と結ばれました。

 柴山先生の講演内容は、本誌の“特集記事”において詳細を掲載しています。
 参加者からは、「世界経済での日本の位置と、グローバルな視点からの評価を知ることができ、協同組合の価値をどう高めていくかという問題に対して大きなヒントを得た。」と好評を博しました。


会場全体の風景


小池会長の基調報告

柴山桂太氏の講演