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県連創立25周年記念事業 開催

滋賀の生協 No.138 (2006.10.16)

9/24(日)「県連創立25周年記念事業」を、夜回り先生こと水谷修氏の記念講演で開催しました。
 滋賀県生協連合会が1981年に創立されて今年で25年となります。それを記念した「県連創立25周年記念事業」として、『夜回り先生』で有名な水谷修氏を講師にした講演会を9月24日(日)に開催しました。

 この間、滋賀県下の大学生による学生実行委員と県連役職員からなる実行委員会を四回開催し、企画を練り上げました。当日は、700名近い人々が参集し、来賓の嘉田知事の挨拶等による記念式典の後、水谷先生の二時間に及ぶ、ぶっ通しの講演が行われました。

 「自分は夜の世界の住人である。夜の世界は汚い悪の世界であり、青少年が入ってくる世界ではないが、家庭環境や学校環境の問題から、その夜の世界を徘徊する少年・少女がいること」「リストカットする若者の問題」「薬物汚染のおそろしさとその実態」等を体験に基づく実話を入れながら話されました。15年前に神奈川県の有名な進学校の社会科の教師から、夜間高校の教師になった経緯から始まり、夜間高校に通ってくる生徒たちの実態と、横浜の盛り場における夜回りの経験を通じて、「携帯やメールでは本当の人間関係は築けない。実際に生身で話し合う」ことの大切さを述べられました。また、これらの現象に眉をひそめるのではなく、こんな現実を生み出している大元の環境に目を向けて対策を考えないといけないこと。そして、数々の少年・少女との出会いと交流を通じて、明日の希望につながる逸話も話されました。

 最後に、「どんな子どもたちも、一人一人がこの宇宙に一つしかない花の種である。多くの大人たちから多くの優しさや愛や夢や希望をもらうことでしか咲かない。一人の大人に裏切られたら10人の大人に相談しなさい。一人の先生に裏切られたら10人の先生に相談しなさい。一人の友達を失ったら10人の友達を作りなさい。必ず救いはあります。また、大人たちにもお願いがある。暗い夜の町を徘徊する子どもに眉をひそめ、下や横を向いて避けるのは止めて下さい。朝と夕方の声かけ運動を推奨します。」と語られた。

 会場では、あちこちからすすり泣く声も聞かれ、二時間ぶっ通しの講演に割れんばかりの拍手が起こりました。講演後のサイン会には、水谷先生の本を購入した聴衆の長蛇の列ができました。


二時間をぶっ通しで、
熱く参加者に語りかける水谷修先生

当日は嘉田知事をはじめ、
多くの来賓が駆けつけて下さいました。

「開会に至る想い」を語る
滋賀大学教育学部の阿部・中島の二人

来賓を代表して挨拶を述べられる
嘉田由紀子知事

会場は参加者の七割以上が
若者で占められました。