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2018年新年賀詞交歓会 ー会長挨拶・来賓祝辞・会員生協新年の抱負ー

滋賀の生協 No.179(2018.3.7)

と き 2018年1月18日(木)
ところ 琵琶湖ホテル「瑠璃」
主 催 滋賀県生活協同組合連合会

 主催者挨拶

◆滋賀県生活協同組合連合会 会長 北川 紀子

2018年新年賀詞交歓会

 皆さん 明けましておめでとうございます。
 本日はご多忙の中、滋賀県生協連賀詞交歓会にお越しいただきありがとうございます。また、日頃より生協連の活動にご支援賜りありがとうございます。
 1月も半分が過ぎ、昨日17日は阪神淡路大震災から23年目を迎えました。月日のたつのは本当に早いものですが、自ら経験した大きな出来事というものは記憶から無くなることなく鮮明に思い出されます。
 さて、2017年は皆さんにとってどのような年でしたでしょうか?
 近年、毎年のように起こる自然災害では、昨年は県内でも1月の豪雪、10月の台風では甚大な被害をもたらしました。特に農業者への事業再建・生活救済は、私たちの食に直結する問題として早急な対応を求めます。
 自然の猛威はとめることはできません。しかし 備えあれば憂いなし というように日ごろからの準備が大切です。
 一方、備えるようなことがあってはならないのが、平和の問題です。
 昨年7月7日国連に於いて核兵器を違法化する「核兵器禁止条約」が122カ国の賛成で採択されました。ヒロシマ・ナガサキの被爆者の長年の願いが1つ実現しました。しかし被爆者の方々が望んでいるのは、生きているうちに核兵器を根絶させることです。
 県生協連においても、核兵器の廃絶を求める「ヒバクシャ国際署名」に取り組み、昨年12月10日に設立された「ヒバクシャ国際署名を広げる滋賀県民の会」では、呼びかけ人の1員とし、被爆者のみなさんや他団体のみなさんと共に2020年までに30万筆を目標に更に取り組みをすすめていきますので、皆様のお力添えよろしくお願いします。
 県生協連独自の平和の取り組みでは、県民の方に戦争体験を聞く活動「戦争の記憶をつなぐ会」が3年を迎えました。
 今年度は14名、初年度から合わせると70名ほどの方からお話を聞かせていただけました。教科書や報道では知ることの無かった戦時中・戦後のくらしがありありと語られました。体験者のお1人お1人の言葉には平和への願いが込められています。
 次年度は、聞くことから伝えることへと展開し、平和があってこそ今のくらしがあることを実感してもらえるような、そんな取り組みを考えていきます。
 そろそろ、みなさまのところでも事業や活動など、次年度の計画が始まっていることと思います。
 2018年滋賀県生協連では、これからの時代を認識しながら、会員生協の発展の為、そして県民のために、県連の果たす役割についてあらためて協議をすすめているところです。
 既に始まっている、高齢者の更なる高齢化・1人世帯の増加・少子化・労働者人口の減少など。歯止めの利かない人口減少に伴い想定されるさまざまな問題は私たちのくらしに大きな影響をあたえます。そんな時代だからこそ、人とくらしの関係の中で、人と人とのつながりはより1層必要不可欠になってくるでしょう。しかし、最近よく言われるのは、人と人の繋がりの希薄化です。
 困ったら助けてほしい・困っている人がいたら助けてあげたい、1人ひとりが持っている心の本質は今も昔もかわりません。ただ言葉にすることが、少し不器用になっているだけなのです。
 しかし思っているだけでは、何もかわりません。情勢課題もそうです。思っていることを声に出し行動することが、くらしやすい環境をつくる1歩になるはずです。そんな人づくり・地域づくり・社会づくりの種をたくさん蒔いていきたいと思っています。
 最後になりましたが、生協は安心してくらせる社会の実現をめざして、人々が協同して作り上げてきた組織です。平和とよりよいくらしのために会員生協間のつながりの工夫と強化、行政や関係諸団体の皆様との更なる連携を強めていきたいと思っています。学ぶことの楽しさ・知ることの喜び・話し合うことの大切さ・つながりあうことの温かさをより多くの人に実感してもらいながら、会員生協・組合員・県民に必要とされる連合会として消費者の声を大切に今年も元気に活動を進めていきます。本日ご参集の皆様には今後ともお力添えをいただきますようお願いし、新年の挨拶とさせていただきます。
 今年も1年よろしくお願いします。


 乾杯ご挨拶

◆IYC記念滋賀県協同組合協議会 会長 小池 恒男様

2018年新年賀詞交歓会

 5分間のお時間をいただいておりますが、3点お話申し上げたいと思います。
 1点は、2017年から18年にかけて、「予測不能な時代」ということが年末年始の論壇において盛んに言われております。
 そのポイントは5つぐらいあるかと思うのですが、1つは朝鮮半島の動向でございます。
 2つ目は、「エルサレムをイスラエルの首都と認める」というトランプ外交がもたらす、中東を起点とした世界秩序の大混乱の可能性の問題。
 3つ目は、好調なアメリカ経済の失速の可能性。その場合のドル安誘導策、あるいは日米経済対話での、一方的なアメリカファースト押し付けによる国際協定の強要の可能性。
 4つ目は、こんなにリスクに満ち溢れた世界にもかかわらず、株価の上昇。これは、1つにはトランプ政権も所詮はウォール街に都合のいい政権だということ、もう1つは、アメリカにおける軍事経済の活況ということに起因していると思います。日本にあっては公的年金を基調とした政府主導の株価の買い支え、株価誘導策。もう1つは、金利の異次元緩和を見込んだ3兆5000億円に上る海外ファンドの流入。つまり、1度つまずくと大変なことになる危うい状況にある株価上昇ということです。
 これら4つのポイントを細かく説明する時間はありませんので結論だけ申しますと、種々の国際競争の根本的解決は、日本がアジアの成熟した民主国家として敬愛される国になることではないかということです。
 5つ目は、この年末年始、1番紙上を賑わせているのは「AI(人工知能)」の問題ではないかと思います。なにがしかの大きな変化が近いうちに起こる。しかし、大きな衝撃がいつ、どのくらいのインパクトで生じるかは誰にもわからない。数日前に新聞紙上にも「まもなく自動車にAIが搭載される」「そうなればもう自動車保険も必要ない」という報道があったのですが、そういう大きなことが、そう遠くない時期に起こるということだそうです。
 人間の知能とAIのそれぞれの強みは何かということをしっかり見ておくことが必要だと思います。AIの強みは、ビッグデータがあってのことですが、記憶力があること、計算力があること、分析力があるということです。2016年にグーグル社のAIが、世界最強の韓国人の9段の棋士と対戦して4勝1敗で下した。そして2045年にはAIが人類の知能を越えるだろうという予測もあります。
 しかし、囲碁の10万の棋譜データを読み込んで、3000万局の試行対局を経て4勝1敗の結果だったということですから、これがAIの強みですね。これに対して人間の知能の強みとは1体何かというと、結局5感(見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触る)、感性、つまり感じる力でございます。それから、3つのカン。5感の「感」。経験から勘所を体得する「勘」。3つ目は、先を見通す直感の「感」です。ですから、大切なことは、人間と人工知能の優劣を競うということではなく、人間の創造力とAIの正確性を組み合わせながら未来を切り拓いていく。進化するAIを資本主義社会がどのように受け入れるかという課題が大きいのではないかと思います。もし、戦争にAIを使うということになれば大変なことでございますし、政治的に利用するのも控えた方がいいだろうと思います。大切なことは、人とAIが競い合うことではなく、相互に活かしていくことだと思います。
 2つ目は、食料を巡って、このところ2つの不思議なことが起こっているという点です。
 1つは、食料自給率が下がっている。ところが、農業産出額は2年連続で増えている。もう1つは、エンゲル係数(分母が消費支出で、分子が食料支出)が4年連続で高まっている。
 これには3つの理由があります。1つは、産地の供給力が低下してきているということ。2つ目は、にも関わらず、国産農産物に対する堅調な需要があるということ。3つ目は、国際的な食料争奪戦が激化して、かつてのように「不足すれば輸入すれば良い」ということにはならないということです。ですから、食料安全保障の重要性が、今後さらに強まってくるのではないかと思います。
 最後に、グローバリズムに対応する、協同組合の存在意義についてです。政治における1強も良くないと思いますが、経済における1強もいろいろ弊害があると思うのです。
 この5年間ぐらい、世界でもトップレベルの日本企業が起こしている不正は、数え上げると恐ろしいほど膨大な数に及んでいます。ついに「モノづくり国家日本」が崩壊するのではないかと思うような大変な不祥事が起こり続けています。
 冷戦は決していいことだとは思わないのですけど、冷戦とか、労使関係とか、そういう緊張関係がないと、やはり資本主義といえどもゆるみが出てくるのですね。もちろん発展途上国の追い上げ等の要因もあります。しかし、労働組合などには頑張ってもらわないといけませんし、中小企業のまとまりとか、協同組合の頑張りというものが、資本主義経済に緊張感を呼び起こせるかどうか期待するところは大きいと思います。

 以上3点、説明不足ではありますが、結論だけを申し上げました。本日お集りの皆さんの益々の御奮闘を祈願して乾杯したいと思います。ご唱和をお願いしたいと思います。乾杯。


 ご来賓の御挨拶

◆滋賀県 知事 三日月 大造様

2018年新年賀詞交歓会

 滋賀の生協連のみなさんこんばんは。新年賀詞交歓会のご盛会をお慶び申し上げます。今年もよろしくお願いいたします。
 いよいよ来年度の予算編成が佳境を迎えておりまして、みなさま方のご期待、ご要望に応えられる予算案を作らせていただこうということで頑張っているところでございます。
 今日は国会議員の先生方、また県議会議員の先生方、報道機関のみなさんもたくさんお越しいただいておりますが、行政からは私と県民活動生活課長の高荒菜花課長も1緒に寄せていただきました。総務省から来ていただいておりまして、大変優秀な課長でございますし、出身は福島県でございますので、是非みなさま方から色々なご事情等ご教示賜れば幸いでございます。
 ちょうど昨年が大規模な赤潮が発生して40年、「琵琶湖周航の歌」ができて100年、おかげさまで今回「琵琶湖保全再生法」を作っていただき、県で再生計画を作った元年でございましたので、「琵琶湖新時代をつくろう」ということで、様々な取り組みをしてきました。
 その1つの取り組みとして、「SDGs(Sustainable Development Goals)」の取り組みを始めたところです。生協連のみなさんにもいろいろな形で関わっていただいて、今日も「3010」ということで「食べ残さないようにしよう」という取り組みをはじめ、いろいろと具体的な取り組みをしていただいているところでございます。そういった取り組みを更に進めて行こうということと併せまして、昨年来「滋賀県の人は長生きだ」という、調査、報道、発表がなされてきております。実はここへ来る前もワイドショー番組「スッキリ」のインタビューに応じていまして、「知事、なんで滋賀県の人は長生きなのですか?鮒寿司ですか?農業ですか?」と。いろいろ調べてきたのですが、是非そういったデータに基づく解析をしまして、更なる健康長寿になれるように、また「健康」という切り口で産業を作ったり、商品を作ったり、サービスを作ったり、こういう新たな展開につなげていけるように取り組みを是非進めていきたいと思っています。
 同時に、人の健康だけではなく、琵琶湖をはじめとする自然の健康状態はどうなのか。鮎不漁問題、山の荒れ具合等、こういった事にも思いを馳せ、寄せながら取り組みを続けていけるような年にしていきたいなと思っています。
 今年1年、みなさま方にとって実り、幸い多き1年になりますようご祈念申し上げ、1緒に頑張ることをお誓い申し上げまして、簡単ですがお祝いの挨拶とさせていただきます。  おめでとうございます。


 ご来賓の御挨拶

◆自由民主党 衆議院議員 小寺 裕雄様

2018年新年賀詞交歓会

 滋賀県生活協同組合連合会の新年賀詞交換会が盛大に開催されましたことを、心よりお慶び申し上げます。
 私は昨年秋の総選挙におきまして、初めて小選挙区から当選をさせていただくことができました。今日お見えになられているみなさま方にも色々な形でお世話になったことだろうと思います。高い席からではございますが、厚く御礼を申し上げます。どうもありがとうございました。
 実は我が家も生協さんにはお世話になっておりまして、重たい水でありますとか、生活必需品もお世話になっております。先ほど会長さんのご挨拶、あるいは乾杯の時の先生ご挨拶にもございましたけれども、経済的には良いとは言うものの、不安定要素の多い社会ということは、我々も十分認識をさせていただいております。こうして地道に肩を寄せ合いながら協同して暮らしを支えていただいているみなさん方、協同組合の趣旨にのっとり活動されているみなさま方を、私なりの立場で応援をさせていただきたいと考えております。どうかご遠慮なく、いろいろご指導賜ればというふうに思います。
 どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げまして、簡単ではございますがご挨拶とさせていただきます。本日のご盛会誠におめでとうございます。


 ご来賓の御挨拶

◆自由民主党 参議院議員 二之湯 武史様

2018年新年賀詞交歓会

 みなさま、改めまして新年明けましておめでとうございます。
 本日は滋賀県生活協同組合連合会のみなさんの新年賀詞交歓会のご盛会を心からお祝いを申し上げます。
 私も大学時代は京都大学の生協にお世話になりました。やはり、生活協同組合というものの発想、またこうした仕組みというものは、知事のお話の中にもありましたけれども、「SDGs」という取り組みをしています。これをみなさま方にもよく知っていただきたいと思っております。これを日本語に直すと「持続可能な開発」ということでございます。つまり、特に20世紀は、企業が自然や我々の生存や健康というものを脅かすほどに経済活動を活発化させてしまった。ですので、働きすぎで命を落とされるとか、健康を崩されるとか、また企業活動を活性化しすぎて自然、景観を失うとか、公害を引き起こすとか、こういうような20世紀型の資本主義というのは、ここで1度立ち止まって見直さないといけないのではないかというのが、「SDGs」という取り組みでございます。
 私はそうした「SDGs」を声高に唱えるだけでは社会は変わらないと思っていまして、これをいかに社会の仕組みや制度に落とすか、これが我々政治家の仕事であります。そういう中で、今私は自民党の方で「公益資本主義」という考え方を新たに提唱しておりまして、これは企業のみなさんに、今まで以上に、株主への配当だけではなく、社員への配分、また下請けや取引先への還元、環境など周りへの配慮、こういったものに1層尽力していく、そうした健康経営をしっかりしていく必要があるだろう。また中長期的視野で経営をしていかなければ、今の日本社会のように中間層がじわりじわりと弱まる。こういう社会では駄目だろうと、こういう考え方に基づいて、岸田政調会長を会長に議員連盟を立ち上げ、私が事務局長を務めるということを今年から始めようと思っております。
 こうした資本主義の形と生活協同組合は非常に親和性があると私は思っております。ですので、今までのような、謂わば短期的で、環境破壊的な経済活動を今1度見直して、新しい生活や文化を作っていこうという滋賀県の取り組みにはこれからも期待をするところでございますし、国政の立場においても、そうした仕組みや制度をしっかりと整えていきたい。そんなことを改めてみなさま方の前でお誓い申し上げたいと思っております。
 今年は、そうした新しい持続可能な社会の元年ということで、滋賀県から一緒に発信していく。そういう中にあって、生活協同組合のみなさんの今年1年間の益々のご発展と弥栄を改めてご祈念申し上げまして、ご挨拶といたします。誠におめでとうございます。


 ご来賓の御挨拶

◆自由民主党 参議院議員 小鑓 隆史様

2018年新年賀詞交歓会

 みなさま、改めまして明けましておめでとうございます。今日は滋賀県生活協同組合連合会の賀詞交歓会、このように盛大に開催されましたことを、改めてお祝い申し上げます。  私も、妻が横浜の生協でずっとアルバイトをさせていただいたりしておりまして、生協さんにはとてもお世話になってまいりました。
 先ほど小池先生からお話がありましたけれども、良し悪しは別としてグローバル化が進んでいる中で、地域をどうやって守っていくか。2040年には4割の家庭が一人暮らしになるという推計もあります。そうした地域社会の中でマスのマーケットがある一方で、地域に密着して地域の一人ひとりの顔を見ながら販売をしていただく、生活必需品を提供していただく。そういうことがこれから益々大事になってくる。誰かが自分のことを見ていただいている、知ってくれている。そういう地域社会というのが求められていく。そういうことを作っていかなければいけない。そういう時代になってきていると思います。なかなか難しいですけれども、まさに生協さんみたいなこういう組織のネットワークを、これまでの経験を活かしていただいて、地域の見守り役の代表として、生協のみなさんの活動が益々力強く発展していくことをご祈念いたしまして、簡単ですけれどもご挨拶とさせていただきます。
 本日はどうもおめでとうございます。


 【リレートーク】会員生協新年の抱負

◆滋賀県立大学生協 森山 将専務理事

2018年新年賀詞交歓会

 昨年6月に着任をしまして専務理事を務めています。半年経ちましたが、学生さんの活動が非常に活発で、二つも、三つもサークルの掛け持ちをしながら勉学にいそしんでいる。そういう良い大学の生協でございます。
 学生は非常に元気が良いのですが、その中でも積極的な組合員による学生委員会という組織がございまして、そのメンバーが平和ですとか、災害時の応急対策等に非常に関心を持って取り組んでまいりました。そういう関心がもっと広がるように、学生委員会の背中を支えながら生協の活動が発展していくように頑張っていきたいと思いますので、みなさまのご支援をよろしくお願いいたします。


◆滋賀大学彦根地区生協 柳澤 克哉専務理事

2018年新年賀詞交歓会

 滋賀大学彦根地区生協に着任いたしまして間もなく二年になります。今年の春からデータサイエンス学部ができまして、新たに百名ぐらいの文系、理系の学部ということで学生を迎え入れて、経済学部とデータサイエンス学部という新しい体制を整えています。今年度も引き続き滋賀大学で勉強、研究をされる学生、教職員に対し、生協としてできる限りのサポートをしていきたいと思っておりますので、今後ともみなさまのご協力をよろしくお願いいたします。


滋賀医科大学生協 若松 広之専務理事

2018年新年賀詞交歓会

 みなさま、新年明けましておめでとうございます。
 滋賀医科大学生協は、滋賀県内の大学生協の中では一番新しい生協でございます。大学自体は40年以上経っているのですが、医科大学生協は2003年3月に設立いたしまして、15年を迎えます。15年間何とか踏ん張ってこれたのも、みなさまのご支援のおかげと感謝申し上げます。  滋賀医科大学は滋賀県で唯一医師を排出する非常に重要な大学と認識をしております。その重要な滋賀県の医療を支える大学を支える生協ということで、日々頑張っております。滋賀県の医療、生活を守る一端を担っているという意識を持って頑張ってまいりたいと思いますので、今後ともご協力、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。


滋賀大学大津地区生協 大友 浩一専務理事
学生委員 池田 昂平委員長 秀熊 宏弥副委員長

2018年新年賀詞交歓会

 今日は、滋賀大学大津地区生協の宝であります大学生、教育学部ですので先生の卵であります二人を紹介します。この壇上で緊張するはずですので、あたたかい目でにこやかに見守って聞いてあげて下さい。
 滋賀大学の学生委員会で委員長をしています池田昂平と申します。今年の抱負は三つありまして、一つ目は、委員長として来年度は今よりももっと最先端のことを取り入れて、組合員の人にも「学生委員会Willing」の存在を知ってもらえる活動を行っていきたいと思っております。二つ目は学業のことなのですけど、大学では「環境教育」と言って、主に農作業を中心に、それを子どもたちにどう教えていくかということをやっているので、それを将来教師になった時に子どもたちに反映できるように頑張っていきたいと思っています。三つ目は、プライベートなことですが、将来教師になるか、公務員になるか迷っていますが、今年二十歳になって大人の仲間入りをしますので、今年は進路を決めてそれに向かって進んでいきたいなと思っています。
 同じく、学生委員の副委員長をしています秀熊宏弥と言います。新年の抱負についてですが、先ほどから地域の連携であったり、生活における安心、安全であったり、あるいは環境問題に対する対応ということで様々なお話をお聞かせいただきました。私の専門分野は理科教育、中でも防災教育を研究させていただいておりまして、今年は滋賀県を対象に、県民や子どもたちがより安全に暮らせるような社会を作るにはどうしたら良いかということを教育の方から検討し、そこで得た学びを生協の活動にも生かすように努力していきたいと思います。ありがとうございます。


しが健康医療生協  楠神 一郎常務理事

2018年新年賀詞交歓会

 国立社会保障人口問題研究所のデータによりますと、「経済的理由によって医療の受診を控えている」方が、2・4%、これを人口に乗ずると304万人にも上るという状況です。その中でとりわけ65歳以上の方がたくさんおられます。
 私たちはそのような状況の中で、今こういう時代だからこそ、医療機関の立場としても地域に出向いて行って、受診困難な方に寄り添う「アウトリーチ」な活動を位置づけて、私どもが県から認可を受けている「無料・低額診療」を含めて社会資源の活用によって、無差別平等の医療を実践していくということを追求していきたいと思っています。
 そして今、独居老人や老老世帯の実体、そういったことを様々なNPO法人のみなさんやボランティアの方たち等含めて、地域の全体像を把握できた。今一度そういった取り組みを進めることが求められていると思います。
 そして行政のみなさんとは、地域包括支援センターや社協、民生委員や児童委員のみなさんと日常的に連携して、「無料・低額診療事業」の普及なども進めて、誰もが安心して住み続けられるまちづくりに貢献することを進めていきたいと思っております。
 先ず私たち、地域のことを掌にのせて、外に出向いて行って、多くの人と懇談し何かをつかむ取り組みを進めていきたいと思います。現在進めております、高齢者独居老人の問題や様々な生活支援の問題、そういったものを生協運動に絡む重要な要素として位置付けて進めていきたいと思います。
 何よりも私たちは人権のアンテナの感度を高めて日常生活をしていきたいと思っております。この課題を会員生協のみなさんと、そして今日お越しいただいているみなさんと連携していきたいと思っております。
 そのことをお願いしまして、今年の抱負とあわせて報告とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。


滋賀県勤労者住宅生協 浮守 隆夫専務理事

2018年新年賀詞交歓会

 みなさま、本日はどうぞよろしくお願い申し上げます。
 生協連の中でも、衣食住の中の住ということで担当させていただいておりまして、頑張っております。
 今、業界の方で大きな問題点を申し上げますと「空き家率」の問題でございます。平成25年の段階で、日本全国で820万戸の空き家があると言われております。ですから6000万世帯で、820万戸、滋賀県は60万世帯ございまして、そのうち7万戸が空き家になっているということでございます。
 その中でも特に、地域によって大違いなのですね。草津、栗東などは10%を切るほどの空き家率です。ところが髙島などは23%を超えるような空き家率です。こういうところから環境の悪化等も醸し出していると思いますので、その辺も住宅生協としては考えながら開発等も進めていきたいと思っております。
 もう1つの側面でございますが、「孤独死」という問題がございます。これはニッセイの調査でございますが、年間約3万人の方が孤独死を迎えておられます。我々生協連の活動としまして、こういったことを無くすような投げかけ等もできればというふうに思っております。その中でも、8対2で男性の孤独死が多いという統計が出ております。年齢の平均は60歳ということです。
 このようなところも考えながら、住宅生協といたしましては、そういう住環境に関することをしっかりと考えながら歩んでいきたいと思っておりますので、今年もどうぞよろしくお願いいたします。


滋賀県勤労者共済生協 白川 尚正専務理事

2018年新年賀詞交歓会

 昨年の7月から滋賀県の方にお世話になることになりました。どうぞよろしくお願いいたします。
 全労済は昨年の9月に60周年を迎えました。大阪の地で発足しまして、阪神淡路大震災とか、東日本大震災を経て今日に至っております。  特に各種共済制度も確立しましてトータル的に考えることができるような仕組みになってきました。生活保障設計によって組合員の可処分所得を上げることが大変重要になってくるだろうと、私どもは考えております。
 また、昨年1月の湖北地区での雪害、また10月の台風21号によって、滋賀県内だいぶ被害がございまして、滋賀全体で1000件を超える被災受付をいただいております。全国支援をいただいて、今も現場調査を行っているというような状況でございます。今年は災害の無い1年になってほしいなと、つくづく思っております。
 組合員の生活を守る上で、適正な補償と提供であるとか、防災・減災の取り組みというものが大変重要になってくるだろうと思いますので、みな様方のご協力をお願いしましてご挨拶に代えたいと思います。ありがとうございます。


生活クラブ生協 山下 崇輝専務理事

2018年新年賀詞交歓会

 みなさん、お忙しいところお越しいただきまして本当に有難うございます。  生活クラブには、「生活宣言」というものをしておりまして、それを紹介させていただきます。

 生活することは、消費することです。
〝なにを〟〝どのように〟消費するか、という選択は、そのまま、「どんな未来にしたいか」「次の世代へ何を手渡したいか」へとつながっていきます。
 私たちは、自然と共生し、食べもの(Food)、エネルギー(Energy)、ケア(Care)をできる限り自給・循環させる「サステイナブル(持続可能)な生き方」を選びます。
 いまを生きるいのちと次世代のいのちを、おなじように大切に考えて、すべての活動を行います。

 この宣言をもとに、生活クラブ、全国37万人の組合員が、自ら主体となって、持続可能な社会を作る活動をしております。
 私もこの滋賀で10年後、20年後、子どもたちに、今よりももっと美しい琵琶湖と自然を、今よりももっと暮らしやすい社会を残していくために、今日一日を頑張っていこうというふうに考えています。
 どうぞみなさま、今年一年もよろしくお願いします。


日本労働者協同組合センター事業団 関西事業本部 酒井 厚行本部長

2018年新年賀詞交歓会

 みなさん、新年明けましておめでとうございます。
 2017年、私たちにとっては北川会長を含めて滋賀県生協連のみなさんにご尽力いただきまして、10月7日、8日の2日間にわたりまして「全国協同集会」を開催させていただきました。全国から2日間、延べ2500人が、この近江の地に集まるという大きな集会を成功させていただくことになりました。
 この集会に起きましては、冒頭の小池会長のお話にもあったように、「私たちは今、如何に不安定な世の中に生きているか」「その中で誰かに私たちの暮らしを委ねるのではなく、自分たちで私たちの暮らし、生活、地域をつくっていく」「その自治をどう広げていくか」ということをテーマに、議論させていただきました。
 資本主義でない生き方というのはどういうことができるだろうか。1つに、命に向き合うコミュニティ経済というものを、私たちの住んでいる地域でどうつくっていくことができるか。そういうパネルディスカッションをさせていただきました。その答えとして、改めて確認させていただいたのは、近江ならではと思ったのですけど、「3方良し」というのが重要な私たちの生き方、暮らし方を現しているということでした。これから「3方良し」を軸にした、市民が仕事をつくっていく、地域をつくっていく、私たちはそういうことを社会の中に広げていこうと思っています。
 そのためには、協同集会をしただけでなく、これからみなさんと共に「協同と実践」をつくっていきたいと思っております。同時に、知事もお話されていたように、「SDGs」、17の目標があるわけですけれども、この17の目標に「協同実践」を如何に結び付けていくか、高めていけるか。この取り組みに、私たち協同組合が先頭に立って向かって行きたいと思っております。
 この1年、みなさんと心を合わせて、力を合わせて取り組んで行きたい、豊かな地域を1緒につくっていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。本日はご盛会おめでとうございます。


生活協同組合コープしが 白石 一夫専務理事

2018年新年賀詞交歓会

 こんにちは。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 この間コープしがは震災後、宮城をはじめ福島のみなさんと長く繋がりがあり、サポートをしてまいりました。毎年組合員が福島を訪れ、現地の方と語らいをしたり、また年1回滋賀に来ていただき交流をしています。今年も2月9日に「震災を忘れない交流会」をコープしがの本部でさせていただきたいと考えています。福島に富岡町という町がございます。帰還困難区域です。この富岡町は夜ノ森のサクラ並木で有名ですが、この桜を福島のみなさんが苗木を育てて、実はコープしがにも2本お分けいただくということになりました。野洲の本部の前に1本植えて、そしてもう1本は福島の保育園で育てていただこうということで、滋賀からまた寄贈するという取り組みもさせていただきます。
 コープしがは食を中心として、暮らし全般を安全に進めていけるように役立ちを高めようというふうにしています。組合員も19万人になってきました。本当に多くの方が心を寄せていただいている組織になってきました。
 その中で、みんなの力を合わせて出来ることがもう1つ見えてきました。それは、この「SDGs」ではないのですけれど、私たちが店舗事業を含めて出している食品の廃棄物を堆肥化する会社を作る。そして、その堆肥で仕事起こしの農業を進める。その農業で進めた生産物をもう1度組合員さんに還元していく。そんな食品サイクルのルートも、これから3年かけてつくっていきたいと考えています。
 生協は食を中心として成り立つ組織でありますけれども、暮らしの困りごと1つひとつに心を寄せる組織でもあります。私たちがずっと求めていくのは「あんたにだったら相談できる」「この困りごとや苦しみを、生協のお兄ちゃんやお姉ちゃんだったら相談できる。きちんと聞いてくれる」そんな関係の中で人のつながりをもっともっとつくっていきたいと考えています。
 2018年度も容易な年ではないと考えていますが、みなさんの協力を得て進めていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

(文責・事務局)