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2019年新年賀詞交歓会 ー会長挨拶・来賓祝辞・会員生協新年の抱負ー

滋賀の生協 No.182(2019.03.11)

と き 2019年1月17日(水)
ところ 琵琶湖ホテル「瑠璃」
主 催 滋賀県生活協同組合連合会

 主催者挨拶

まなぶ・つながる・つたえる
◆滋賀県生活協同組合連合会 会長 北川 紀子

2018年新年賀詞交歓会

皆さん、明けましておめでとうごいます。
本日は、公私ともにご多様の中、お越しいただきありがとうございます。
また、日ごろは、私ども生協連の活動にご支援いただきありがとうございます。
今日は、阪神淡路大震災発災から24年目の日となりました。
月日が経つのは、本当にはやいですね。
昨年は、京都・清水寺の今年の世相を表す漢字“災”に代表されるとおり、豪雨や猛烈な台風、地震、夏の猛暑による熱中症など、自然の猛威による被害が多発しました。
県内にも、大きな爪痕を残し、あらためて自然災害における防災・減災への対策と防災力の向上、事業継続も含めた日常の危機管理体制の強化を求められた1年でした。
日本生協連では、2015年国連サミットで採択された、「持続可能な開発目標(SDGs)」に対して、「コープSDGs行動宣言」として、全国の生協でSDGsの実現にむけて、大きく貢献していくことを社会に対して約束(コミット)しました。
昨年4月には、協同組合間連携の推進・支援・広報を行うとともに、持続可能な地域のよりよいくらし、仕事づくりに向けた教育・調査・研究を行う組織として日本協同組合連携機構(JCA)が発足しました。
県内においてもIYC記念滋賀県協同組合協議会における活動を再構築し、今まで以上に協同組合間の連携を強め、地域で果たす役割・機能の可能性を広げていかなくてはなりません。
滋賀県生協連においては、昨年6月に「滋賀県生協連2025年ビジョン」を策定しました。
2025年は、団塊の世代が75歳を超えて後期高齢者となり、1人暮らしの高齢者が増大し、高齢者だけでない単独世帯の増加もあり、今以上につながりや地域でのつながりが大切になります。
他にも経済活動の低下や、過疎化の進行、地域コミュニティの弱体化、空き家の増加、所得格差、食糧問題、環境問題など課題は積算です。
滋賀県生協連では、そうしたことを鑑み、まなびあい・つながりあい・つたえあい、びわ湖をたいせつにして、誰もが平和で安心してくらせる社会の実現をめざします をビジョンに掲げました。
そして、「まなぶ・つながる・つたえる」を3つのアクションプランとして定めました。
学ぶことで、視野が広がり、関心ごとが増え、考える力になり、1人ひとりができることが増えていきます。
つながり合えば、できることが増えていきます。1人ではできないことも、仲間がいれば支え合って実現できます。
私たちの事業や活動で生み出したつながりや価値、表面化した困りごとを、対外的に発信、伝えることで、私たちの活動が人と人、組織と組織、地域をつなぎ、社会性を持つことになります。
こうしたビジョンをめざし、2018年度は、近畿労働金庫さまと「緊急災害等に係る相互連携協定」を締結させていただきました。
滋賀県県民活動生活課さまとは、連携協力できることを見出すための意見交換を行いました。
平和の取り組みでは、県生協連が加盟する滋賀県反核平和連絡会とともに19市町行政への訪問活動をさせていただきました。また4年目となる県内戦争体験者の聞き取り活動「戦争の記憶をつなぐ会」も行いました。
ヒバクシャ国際署名も2020年秋のゴールまでつづけます。
その他にも、本日お越しの他団体のみなさまと活動を展開させていただいております。
さて、いよいよ今年5月には皇太子殿下の天皇即位により平成から新元号に変わります。
私ごとになりますが、大人として責任をもつスタートが平成の始まりでした。そして生協と出会い現在に至るわけですが、振り返ってみますと生協とのかかわりで、私の生き方そのものが大きく変わり、生協とともにあった平成でした。
社会においても、地域においても男性が中心となって組織されていることが多い中、生協、特に地域購買生協は女性組合員が圧倒的に多く、組合員活動では普段の暮らしの中でのことを、飾ることなく話せ、それに共感・寄り添い・行動を共にしてくれる仲間との出会いがありました。
自分たちの困りごとを、解決すべく形にし、参加してくださった方から「来てよかった」と喜びの声、笑顔をいただき、自分の行動が誰かの元気となり、そして自分も元気になる。
自分のしていることが誰かの役立ちになっている。子育てに追われ、時間に流されるようにただ毎日を過ごしていた私には、生協活動の日が楽しみで、毎日も楽しくなって行きました。
生協は想像や想定ではなく、生活者の事実に基づく声から活動が始まります。心を育む人の集まりです。
声をカタチにする仕組みも、誰もがすぐ手に取れるところにあるのです。
生協活動での学びやつながりを活かし、声を地域に発信し見守り活動を実現された組合員さんもおられます。組合員のくらしは地域の中に地域の人々とともにあります。
昨年もこの場で申し上げましたが、「学ぶことの楽しさ・話し合うことの大切さ・つながりあうことの温かさ」を多くの人に知ってほしいと思っています。
最後に滋賀県生協連は、14会員生協、組合員約42万5000人の連合組織となりました。
子どもから高齢者、障がいのある人や病気と闘いながら暮らす人が助け合いながら住める共生社会をめざし今後も、協同組合の相互扶助の精神に則り、社会貢献活動の充実・発展をめざしていきます。
本日お越しのみなさまには、より一層のご指導、お力添えをいただきますようお願いして、新年の挨拶とさせていただきます。
今年も1年よろしくお願いします。


 乾杯ご挨拶

言葉を磨いて、希望を語る
◆IYC記念滋賀県協同組合協議会 会長 滋賀県立大学名誉教授 小池 恒男様

2018年新年賀詞交歓会

それでは乾杯の前の5分をいただきまして、1言ご挨拶申し上げます。
私たちが仰ぎ見てきた先進国、イギリス、フランス、ドイツ、そしてアメリカといった国々が躓きを見せています。第2次世界大戦後の、おそらく最大の節目に来ているのではないかと思います。
昨年11月、ちょうど「イエローベスト運動」が起こっている時に、私はパリにいたので、余計に痛感するのですけれども、ただそれは、次に現れる素晴らしい希望の活気に臨もうとしている産みの苦しみの時なのかもしれないというふうに思ったりも致します。
ヨーロッパに関して言えば、昨日、1昨日あたりからずっと報道で騒がれています、イギリスのEU離脱という問題、それから反移民という問題が非常に大きいと思いますね。
アメリカは、中国との覇権争いということもありますが、私が強く思いますのは、あと数年先に白人が少数派に転落するのですね。その恐怖というか、焦燥感というか、不安というか、これが中高年白人を主とするトランプさんの硬い硬い45%の支持層と結びついているということがあり、アメリカも大変な時を迎えているというふうに思います。
自由主義経済の闊歩、貧富の差の拡大が世界を引き裂いている。そこにまた宗教の問題、人種の問題が絡んで、それが火に油を注ぐというようなことになっているのではないか。
そこで気になるのは、綻びを見せようとしていない日本という国です。自国優先も言わないし、反移民も言わないこの国は何なのだろうと、改めて気がかりになるのです。そこにあるのは単なる無関心なのか、それともトリクルダウン仮説への思い込みなのか。
このことを他人事ではなく、私たち自身の問題として、しっかり考えなくてはいけないのではないかと思います。今私たちの国では何もかもが曖昧に見過ごされているのではないかというふうに思います。
私たちはもっともっと、言葉を磨かなければならない。そして希望へと続く道についてもっともっと熱く語らなければいけないのではないかと強く感じております。
とりわけ2つの課題について提起して挨拶に代えたいと思います。
1つは、価格競争、賃金抑制、消費抑制の悪循環をどう断ち切るのかということ。もう1つは、少子化、人口減少問題に真正面に向き合って、その改善に取り組むということ。協同組合はこの2つの大きな課題に、真剣に避けることなく立ち向かう必要があるというふうに思います。
みなさまの健康とそして奮闘を祈願しまして、乾杯させていただきます。ご唱和をお願いしたいと思います。それではみなさんの健康とそして奮闘を祈願して乾杯。
ありがとうございました。


 ご来賓の御挨拶

人の健康、社会の健康、自然の健康
◆滋賀県 知事 三日月 大造様

2018年新年賀詞交歓会

滋賀県生協連のみなさん。今年もどうぞよろしくお願いいたします。今日は1月17日ということでございます。阪神淡路大震災が起こった日ということでございます。昨年、沢山の災害に見舞われました。今年もいつ起こるかわからない災害にみんなで力を合わせて立ち向かっていけるように頑張ってまいりたいと思います。
また、日頃は私たち県民の暮らしや、様々な活動に生協連の皆様方がいろんな立場でご尽力いただいていることを感謝申し上げます。
県といたしましては「健康しが」の取り組みを、「人の健康、社会の健康、自然の健康」という側面で、しっかりと充実をさせていきたいと思いますし、誰1人取り残すことなく、持続可能な共生社会をつくるという、こういった考え方の下、世界のみなさんと連携をしながらSDGsの取り組みをしっかりと進めていきたいと思いますし、環境こだわり農業をはじめ、地産地消の推進、消費者としっかりと連携した取り組みを、より一層強化していきたい。エシカル消費の取り組みも、新たに充実させる形で取り組みをつくっていきたいと考え、予算にも一部盛り込ませていただいているところでございますので、今日この場でいろいろな分野の様々なお話をうかがって、更に県政充実のために頑張ってまいりたいと思います。
今年1年の皆様方の幸多きことをご祈念申し上げ、簡単ですけど、1言の挨拶とさせていただきます。
一緒に頑張りましょう。おめでとうございます。ありがとうございました。


 ご来賓の御挨拶

安全で安心な生活の実現
◆自由民主党 衆議院議員 小寺 裕雄様

2018年新年賀詞交歓会

みなさん明けましておめでとうございます。ご紹介をいただきました衆議院滋賀第4選挙区の小寺裕雄でございます。
本日は生協さんの新年会、このように盛大に開催されまして心からお喜び申し上げます。私もおかげさまで1年少し経ちまして2回目のお正月を迎える事ができました。右も左もわかりませんでしたが、何とか元気にやらせていただいております。
なかなか忙しい生活でありますけれども、私は現在、農業に非常に思いを寄せておりますので、農林水産委員会、それから消費生活も所管である内閣の重要施策を担当いたします内閣委員会、そして特別委員会が地方創生と、東日本大震災復興対策ということで、4つの委員会をメインに活動を進めさせていただいております。
まもなく始まります国会では、総額3兆円の第2次補正予算から取り組むことになります。うち1兆7000億円が防災減災を含めました国土強靭化計画です。それから大変国民のみなさま方にはご負担をいただきますけれども、今年の秋には消費税の増税が控えております。そうした意味で、31年度予算とあわせまして、切れ目のない経済対策ということでみなさま方の経済活動、あるいは消費生活にできる限り影響がないように努めてまいりたいと考えているところでございます。
昨年の漢字が“災”ということで大変災害が多かった年ではありますけれども、今後3年間総額約7兆円ということで、出来る限りみなさま方の安全で安心な生活を実現するために取り組んでまいりたいと考えておりますので、まだまだ微力ではありますけれども、引き続きご指導賜りまして、みなさま方の素晴らしい生活が実現できるように今年1年も取り組んで参りたいと考えているところでございます。
どうかみなさま方にとりまして、今年1年が素晴らしい年になりますよう、ご祈念申し上げまして簡単ではございますが、1言のご挨拶とさせていただきます。
本日は誠におめでとうございます。


 ご来賓の御挨拶

強いもの勝ちではなく、助け合いで
◆自由民主党 参議院議員 二之湯 武史様

2018年新年賀詞交歓会

みなさま、新年明けましておめでとうございます。参議院議員の二之湯武史と申します。本日は滋賀県生活協同組合連合会のみなさんの新年賀詞交歓会、このように例年通り盛大に開催されますことを、まずは心からお祝いを申し上げたいと思います。また、みなさんお一人お一人、ご家族とともに健やかに新年を迎えましたこともお慶び申し上げたいと思っております。
お互いに助け合うという生活協同組合の理念のもと、組合員のみなさんの生活の広範囲な部分をカバーするサービスに、日頃からご尽力をいただいているみなさま方に、心から敬意を申し上げたいと思っております。
昨今の資本主義を見ておりますと、まさに強いもの勝ち、これでは人類の持続的発展、また幸福ということは実現できないわけでありまして、まさにみなさんの原点である消費生活協同組合の精神を今年も遺憾なく存分に発揮をしていただきまして、滋賀県民のみなさんの生活をしっかりと向上していただきますこと、ご尽力していただきますことをあらためて心からご祈念申し上げ、また敬意と感謝を申し上げてご挨拶といたしたいと思います。おめでとうございます。


 ご来賓の御挨拶

平和とよりよい生活のために
◆長浜市 市長 藤井 勇治様

2018年新年賀詞交歓会

今日は滋賀県生協連さんの賀詞交歓会が盛大に開催されましたことを心からお祝い申し上げます。
「平和とよりよい生活のために」という、大変素晴らしい理念のもとでの日々の活動に、心から敬意を表します。
今年は、平成から新しい元号の下で新しい歴史が始まります。どうぞ協同組合の理念のもと、今年も活発な活動を積み上げていただきますことをご期待申し上げます。
今日はみなさん本当におめでとうございました。ありがとうございました。


 ご来賓の御挨拶

「みんなで何とかしていこう」の連帯<
◆湖南市 市長 谷畑 英吾様

2018年新年賀詞交歓会

改めましておめでとうございます。2019年滋賀県生協連の賀詞交歓会、盛大に開催されましたことをお慶び申し上げます。
また、平素は地域における連帯、そして生活の支えあいということで、お力になっていただいておりますことに感謝申し上げたいと思っております。
今年は4月から、いろいろな面で制度が変わります。外国人労働者がたくさん入ってくるような場面もあり、また10月からは消費税が上がるということもありますけれども、やはり地域において生活する方々をどう支えていくのかというのが、我々自治体の基本的な仕事になってまいります。
そういった中で、本日はしが健康医療生協副理事長の佐々木先生もいらしておられますけれども、しが健康医療生協は湖南市内で地域包括医療の最前線に立っていただいております。
また、滋賀県トラック協会としてご列席の甲斐切稔副会長は、実は甲西陸運の社長さんでもありまして、湖南市と一緒に今太陽光発電の協同組合、さらには「こなんウルトラパワー株式会社」という地域新電力会社をつくっていただいておりまして、これから地域循環共生圏を作っていく。地域ごとに様々な循環で自立できるクラスターをつくり、それをネットワーク化して、国全体が豊かになっていこうという発想をしています。
そういったさまざまな小さな取り組みを、生協さんはこれまでもしてきていただいております。それを連帯のネットワークでつなげていく。
先ほど小池先生がおっしゃいましたけれども、「なぜ日本がこういった状況になっているのか」というと、やはり「みんなでつながって、しっかりしていこうよ」という、そういう途上にあるからだと思います。声高ではないけれども「みんなで何とかしていこう」ということになっているのではないかと思っています。
こういった日本の国、みなさんと一緒に守りながら、より良き年にしていきたいと思っております。今後ともよろしくお願い申し上げます。


 ご来賓の御挨拶

子育てや介護や教育も社会で支える
◆米原市 市長 平尾 道雄様

2018年新年賀詞交歓会

みなさん明けましておめでとうございます。
毎年お呼び掛けをいただきましてありがとうございます。今年も寄せていただくことができました。賀詞交歓会、本当にたくさんの方がお集りで、盛大におめでとうございます。
小池会長の「アメリカで白人が主流でなくなる」とか、北川会長の「2025年には団塊の世代が75歳で後期高齢者になっていく」という時代の見方、その通りだと思います。私たち自治体の責任者が今1番危惧しているのは、地域、家庭の問題です。
どうやら30年後には、夫婦と子供の家庭は主流でなくなる。老老高齢者世帯が主流になって、しかもその半分以上は、高齢者単独世帯になっていく。これはどういう時代なのかと言えば、家庭の機能とか地域の機能が失われていく。このことに責任を持つのは、私たち自治体だと思っています。そういった点で、家族や家庭や地域が果たしている機能を、公が税金でやれるのだろうかということを、今はっきりと申し上げていかなければ、支える力を作ることが出来ないと思っています。子育てや介護も含めて、そういう地域社会や家庭の機能を社会全体が担えるのかどうか。そういった点で、生協のみなさんは、本当に地域に根を張って、食生活や暮らしを支えることに奮闘していただいています。
実は私たち米原市は去年の4月に「給付型奨学金制度」をスタートさせました。親の形態も、学生たちの学び方も、暮らし方も、私が学生時代とは大きく変わっています。みんな貸付型の奨学金、いわゆる教育ローンを利用して進学し、学んでいます。彼らは卒業したと同時に正規職員になれるかどうかもわからない中で、最低でも400万円、場合によっては500万、600万円の借金を背負って社会に出てくる。
こういう社会で「頑張ろう」ということになるのかどうか。私は子育ても、介護も、学ぶことも「社会全体が支えているんだよ」「そういう大人がいるのが日本国だよ」というふうな地域社会づくりを、自治体から始めていく必要があると思っています。
そのことの大きなパートナーが、この生活協同組合です。みなさん方が食の安全、環境の問題、働き方の問題を常にアピールしておられる。このことのパートナーになって自治体が市民を、住民を、暮らしを、人生を支える。そういう力をお互いに汗を出して作っていく。そういうシステムをつくれるかどうか。新しい時代を迎えた、新しい元号世紀を迎えるという時に、しっかりと4股を踏み直して見つめ直したいと思います。
よろしくお願いいたします。本年も頑張りましょう。ありがとうございました。


 【リレートーク】会員生協新年の抱負

本年は節目の設立50周年
◆滋賀県立大学生協 森山 将専務理事

2018年新年賀詞交歓会

本年は私どもの生協、前身の県立短期大学生協として設立されまして50年、現在の県立大学生協という形になりまして25周年という節目の年を迎えるということになります。
現在学生さんをメンバーの中心にすえて、学内のショップの改装を進めるというプロジェクトも行っております。これまで利用いただいた先輩組合員の想いを、次の世代の組合員につなげるということで、ショップの改装、食堂の設備の更新という形で進めていくというそういう年に今年はなってまいります。
学内の組合員の学びと成長、食と健康を引き続き守っていく。そういう生協であり続ける所存でございます。今後ともよろしくお願いいたします。


未来を担う大学生を育む
◆滋賀大学彦根地区生協 柳澤 克哉専務理事未来を担う大学生を育む

2018年新年賀詞交歓会

昨年は一部厨房の施設改修をさせていただき、大学に寄付させていただきました。
国立大学法人は毎年予算を削減されており、なかなか大学の方も財政的に厳しい部分があります。ぜひみなさんのお力添えをお願いしたいと思います。
学生のところは、今いろんなことに興味を持っておりまして、昨年は災害も多かったのですが、滋賀大学では「防災フェスタ」の取り組みを開催しました。
これから未来を担う大学生を、われわれ大人がいろいろ指導したりとか、きちんと育んでいく視点で、物事を進めていけたらと思っております。
今後ともご協力の方よろしくお願いいたします。


医療人輩出の福利厚生を担う
◆滋賀医科大学生協 若松 広之専務理事

2018年新年賀詞交歓会

設立15周年を迎えた昨年は、定価280円のカレーを150円で販売したり、書籍を15%引きにしたり、15に因んだ企画を毎月行い、学生さんに喜んでいただきました。
「リレー・フォー・ライフ・ジャパン」というチャリティイベントをご存知でしょうか。去年で3年目になります。がん患者とその家族を支えるチャリティイベントで、24時間ウォークラリーをします。3日月知事も毎年歩いていただいています。このイベントを日本で初めて大学が行ったのが滋賀医科大学で、先進的な取り組みとして全国にも知られております。
医療人を輩出する県内唯1の大学の福利厚生を担っていると自負をもって頑張っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。


様々な人々に想いを馳せながら
◆滋賀大学大津地区生協 大友 浩一専務理事

2018年新年賀詞交歓会

私は朝出勤しますと、銀行に前日売り上げたお金を持って行きます。銀行に行きますと、年金相談の高齢者の方が結構見受けられます。年金で結構苦労されている高齢者の方の多さを感じさせられます。
昼前に大学に戻りますと、生協の学生委員のボックスで、学生の会話が耳に入ってきます。「ブラックバイトで人が来ないので自分が出ないといけない」といった声を聞くことがあります。
豊かな学生生活を支援するという生協の使命を持ちながら、「自分に何ができるか」と悩む日々。高齢者の方も学生も含め、様々な人々に想いを馳せながら、今年も1年、豊かに学生生活支援ができるように、力を尽くしていきたいと思います。


地域まるごと健康づくり
◆しが健康医療生協  足立 知子常務理事

2018年新年賀詞交歓会

医療生協には、「健康をつくる。平和をつくる。いのち輝く社会をつくる」という理念があります。
その実践として、2019年は「協同の力でいのち輝く社会をつくろう」をテーマに、医療介護の事業と、地域の助け合い、支えあいを通じて、地域のみなさまの暮らしに貢献できるよう、健診や健康チェック活動をはじめ、まちを健康にする「地域まるごと健康づくり」に取り組んで参ります。そして今年は、健康チャレンジ活動の取り組みを、滋賀県生協連のみなさまとの協同の取り組みとしていけたらなあという夢を描いております。
また組合員さんを増やして班や支部など身近なネットワークを作り、地域の「困った」を解決する力をつけていきたいとも考えています。地域の状況は独居老人や老老世帯の増加、つながりも薄れ、核家族化の中で、1人ぼっちで食事をする子ども達がたくさんいます。助け合い、支えあいの活動が求められています。引き続き医療生協としても「地域サロン」や「子ども食堂」に取り組み、組合員さんとともに、行政とも連携し、様々な団体の方との協同をさらに広げていく1年としたいと考えております。
医療事業を行う中では、お金のあるなしに関わらず、生活困難な方に寄り添い、県から認可を受けている無料低額診療事業など、社会資源を活用して、無差別平等の医療介護を実践して参りたいと考えています。
誰もが安心してくらし続けられるまちづくりの活動を、会員生協のみなさまと、そして本日ご参加の団体のみなさまと連携をしながら進めていきたいと考えています。
そのことをお願いしまして、今年の抱負とさせていただきます。


空家の有効利用で住環境に貢献
◆滋賀県勤労者住宅生協 浮守 隆夫専務理事

2018年新年賀詞交歓会

住宅生協の立場から3つの問題点についてお話をさせていただきます。
1つは「空き家率」の問題です。今全国で820万戸の空き家がございます。滋賀県も13.5%が空き家になっています。この問題を市、県、そして不動産業者で考えながら有効活用し、組合員のみなさま方の住環境に貢献できる、そういうまちづくりを目指していきたいと思っています。
2点目は、消費税の問題です。いろいろなご意見もあろうかと思いますが、住宅ということに限って言えば、年収が500万円以下の方は、10%になってから買った方が有利ではないかと思っています。
3つ目は、不動産業界では「生産緑地2022年問題」が叫ばれております。2022年で、大都市近郊にある農地の税金が上がるということで、たくさんの土地が供給されてくるのではないかということです。そうなると、組合員の方々の資産価値の問題が出てきます。
住宅生協といたしましても、このような動向を見据え、みなさまと連携しながら、今年1年も頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。


どれだけお役立ちができるか
◆滋賀県勤労者共済生協 白川 尚正専務理事

2018年新年賀詞交歓会

私ども大阪の地で発足して以来、24年前の阪神淡路大震災、そして8年前の東日本大震災等、台風や降雪による自然災害がかなり多発しました。
そんな中、トータルに補償できるものは何か、組合員にどれだけお役立ちができるかという視点で、共済をつくってまいりました。
昨年は6月に大阪の北部地震、9月には台風21号がございましたが、滋賀県内の災害被害というのが、全体で2600件を超す被害になりました。全国では7万6000件。全国支援をしながら組合員に補償をしています。今でもまだ支払っている状況で、東京の本部では300人体制で書類審査をしています。
組合員に対してのお役立ちをどうしていくのかが課題です。そこを中心に今後も1年間取り組んで行きたいと考えております。ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。


FEC自給圏+2の社会を実現
◆生活クラブ生協 山下 崇輝専務理事

2018年新年賀詞交歓会

生活クラブ生協は、みなさんに安心安全な食べ物を届けている、消費生活協同組合です。
今年10周年を迎えます。私事で恐縮ですが、私に子どもが生まれた年でした。「この子が20歳になった時に今よりもちょっとだけましになった世の中をつくりたい」そう思いまして、滋賀に生活クラブ生協を立ち上げました。
生活クラブ生協はFEC自給圏、これに2つ足した社会をつくりあげることを目標に活動しています。
Fは食糧(Foods)、国内自給率を上げ持続可能な農業と食の社会をつくりあげていくこと。Eはエネルギー(Energy)、原発を無くし再生可能なエネルギーを主体とした社会をつくりあげていく。南郷洗堰を小水力発電所にできないかと考えております。Cはケア(Care)、助け合いです。老人問題、子どもの虐待の問題、自殺者の問題、誰も泣かないで良い社会をつくる。それから、あと2つは、Eの環境(Environment)です。せっけんを使うことを通して琵琶湖を今よりも元気にする。そして最後はWの生業(Work)です。雇い雇われの関係ではなく、1人ひとりが手を取り合って、自らが経営者であり、働く人であるという働く場所をつくっていく。この5つを目的に活動をしております。
そして今から10年後20年後、今よりもっと良くなった社会を子どもたちに残していく。全ての面において持続可能な社会を残していくことを目的にしております。
生活クラブは、この私たちが住んでいる滋賀を、市民1人ひとりが主体となって良くしていくという活動にしておりますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。一緒に滋賀を良くしていきたいと思っております。


人と人のつながりを大切に
◆生活協同組合コープしが 大嵜 良孝常務理事

2018年新年賀詞交歓会

2018年度は、コープしがは県民のみなさんにお役立ちできるように事業を進めておりまして、12月現在の組合員数は19万7715人になりました。もう少しで、県民の世帯数の半分です。頑張って広げていきたいと思っております。
コープしがもいろいろ活動をしていますが、協同組合というのは人と人のつながりを大切にしております。SDGsとか、エシカルとか、いろいろ英語でお話されますけど、そういうことを以前から大切にしています。自分たちのことだけを考えるのではなく、他の人のこともしっかりと考えて、地域のみなさんとつながって、一緒に幸せになるのが1番いいねというふうに思って活動を進めております。
それが出来るのが協同組合ではないかなと思っております。地域のお役立ちを重ねて「協同組合っていいな」「コープしがって本当にいいな」って言っていただけるように、事業と活動を進めて参りますので、これからもコープしがにご指導いただけますように、またご協力いただけますようによろしくお願いいたします。


 閉会の辞

未来をつくる礎に
◆滋賀県生活協同組合連合会 副会長 西山 実

2018年新年賀詞交歓会

本日は年始の大変お忙しい中、当滋賀県生協連の賀詞交歓会にご参集いただき、本当にありがとうございます。
みなさま方からお聞きしましたことを励みにしまして、滋賀県の協同組合組織として、その役割をかみしめて、これから2019年度、それぞれの生協で実践してまいります。そしてそのことが、延いては滋賀県民の暮らしの役立ち、そしてこれからの未来をつくる礎になるものと思っております。
学びあい、繋がりあい、そして伝えあいながら、安心できるくらしづくりを一緒に進めて参りましょう。
それでは最後に、ここに参集いただいた組織ならびに皆々様方の益々の発展、ご健勝を祈念して、三本締めに参りたいと思います。新年ですから景気よくということで、不透明なこれからの日本の社会をこの三本締めで吹き飛ばそうではありませんか。よろしくお願いします。
ありがとうございました。

(文責・事務局)