滋賀県連からのお知らせ
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2010年度 課題と抱負

   生活協同組合コープしが
 わたしたちがめざすものとして(1)聴く、話し合う、そしてつなぐことを大切に、組合員のふだんのくらしに役立つ魅力ある商品の利用を高め、利用の定着を図りましょう。そして、より一層の仲間づくりを行い利用の輪を広げましょう。(2)商品と平和の活動を最重点に、組合員みんなで県内の隅々に活動を広げましょう。(3)コープしがの事業と組織の構造改革を行い、業務の効率化・合理化と運営の改善を実現します。を掲げました。それを基に、以下の四つの重点課題を設けました(1)食の安全をはじめ、生産者や地域と強く結びついた産直・地産地消の取り組みを発展させ、組合員のくらしに役立つCO・OP商品の利用をすすめます。(2)商品の利用を高めると共に利用の定着を図り、より一層の仲間づくりを行い利用の輪を広げます。(3)組合員の参加・参画を第一に、みんなで話し合うことを大切にしながら活動をすすめます。「くらしを良くしたい。地域を住みやすくしたい。」そんな願いを大切にした地域・まちづくりをすすめます。(4)職員組織の活性化をはかり、組合員の思いや願いを受け止め実現できる組織づくりと安定した経営をさらに強めます。

   滋賀県勤労者共済生活協同組合
1.二〇〇九年度の事業活動報告

 滋賀労済の二〇〇九年度(二〇〇九年六月~二〇一〇年五月)の活動は、慶弔(総合)共済の利用拡大に向けた取り組みや、二〇一〇年四月より施行された「保険法」への対応とともに、全労済滋賀県本部と連携して「火災共済・自然災害共済」および「マイカー共済」、「こくみん共済」などの推進活動を展開し、事業の拡大に取り組んでまいりました。

2.二〇一〇年度の事業活動計画

 二〇一〇年度は滋賀労済が創立五〇周年を迎えます。滋賀労済では「創立五〇周年記念事業詳細計画」を定め、「全員一律加入の推進」や「組合員紹介活動」などの推進キャンペーンを展開するとともに、協力団体や組合員への感謝の表明など、各種記念事業をおこなっていきます。

   滋賀県勤労者住宅生活協同組合
 二年前の金融危機以降 住宅事業をとりまく環境は依然厳しく、昨年の全国新設住宅着工数は八〇万戸(前年比ー二七・九%)を割りました。当組合も例外ではなく、成長期ピーク時の半分以下にまで落ち込み大変厳しい状況です。
今後の課題としては、

(1)営業力の強化と新規優良物件を確保すること。

 新規優良物件として、今秋「レインボータウン能登川駅前」の販売を予定しています。
 駅から徒三分、商業施設や学校なども至近距離にあり非常に利便性の高い団地です。

(2)営業力強化の為に組合員への認知度を上げること。

 組合員への認知度を高める取組みとして「ご紹介キャンペーン」を実施しています。
 ご紹介いただいた方には商品券を差し上げています。是非ご協力ください。
 これからも「優良な物件を安価で」の精神で勤労者の立場に立った営業展開を目指します。

   しが健康医療生活協同組合
 「構造改革」で起きた医療・介護崩壊からの再生をめざす運動、平和をまもる活動、社会保障をはじめ制度改善をもとめる運動とともに、二〇一〇度全国重点課題では、地域との絆を深め、支部・班や事業所が安心を支えるよりどころになることをめざした取り組みが重要とされています。

 この「いのちの大運動」を、しが健康医療生協としてどのように実践するかを今期総代会での議論をとおして具体化しすすめます。
 そして地域での3つのあい(出あい・ふれあい・支えあい)で、いのちとくらしのネットワークを拡げます。
 重点課題テーマは「安心のまちづくり」を基調としています。

(1)「一人ぼっちをなくす」
(2)「認知症になっても地域でくらしつづけられる」
(3)「寝たきりにならない」

 利用結集、保健マネイジメント、地域ネットワークの強化で地域から選ばれ、頼りにされる事業経営をめざします。

   滋賀県職員生活協同組合
 職員生協は、消費生活協同組合法に基づく職域生協として、共同互助の精神に基づき、組合員の生活の文化的経済的に改善向上をめざし、福利厚生事業の一翼を担っております。
 しかし、世界同時不況の中、昨年は新型インフルエンザの流行も加わり職員生協を取り巻く環境は大変厳しいものとなりました。
 これまで比較的安定した収益のあった部門も環境の変化により撤退や大幅な減収を余儀なくされ経営構造の改革が喫緊の課題となっています。
 “安全で安くて便利に”という福利厚生事業の推進のため、これまでの事業の更なる見直しと新しいサ-ビスによる内容の充実を図り、組合員ニ-ズに応えながら持続可能な事業運営に取り組むことにしています。

   滋賀大学彦根地区生活協同組合
 二〇〇九年度は当生協にとって、店舗のある大学会館の改修工事と変革の年でした。何十年に一度しかない大改修で、これまでの店舗運営の問題点の混雑緩和など解消のために大学と協議しながら、進めてきました。改修後は一階食堂ホール、二階多目的ホールは多くの学生の憩いの場として好評を得ています。しかし、改修に関わって単年度で五〇〇万円の投資、今後も事業経営に影を落としています。

 二〇一〇年度は、「生まれ変わった大学会館、生まれ変わる生協」をテーマに、ハード(施設)から、ソフト(商品、サービス)の変革に取り組んでいきます。特に、経営構造について「赤字」のない状態も含め、組合員の満足度が上がる取り組みを通じて実現できるように努力してまいります。

   滋賀大学大津地区生活協同組合
 滋賀大学大津地区生協は、「組合員と一緒に笑顔になれる生協」を今年度の活動のテーマとして、組合員がもっと身近で利用しやすいと感じる生協づくりを、 組合員・生協職員・生協学生委員会Willingが一緒になって進めます。

 組合員の率直な声を聞き、意見を集めて活かすことを今年度の重点的な課題とし、組合員参加の企画の際には意見交流をする場を設けアンケートを充実させたり、ひとことカードで組合員の声を集めたりします。集まった声を活かし、生協も組合員もお互いに笑顔になれる場が広がるお店作りを進めます。

 また昨年の知事との懇談の場でも報告の機会をいただいたYes・No折り鶴企画ですが、この企画に集まった組合員の気持ちを大切にして、今年度はさらに皆の平和を願う心が集まるような取り組みを企画します。

   滋賀医科大学生活協同組合
 大学や教職員、そして学生の皆さんに支えられて、滋賀医大生協は設立から七年が経過しました。組合員の生活向上、大学の発展に貢献すべく活動を進めることに変わりありませんが、経済環境が厳しくなる中、ともすると経営サイドの発想が強くなることへの危惧が監事会で表明されました。八年目を迎えるにあたり、再度、生協設立の時の原点(=何のために生協を作ったのか)に立ち戻ることが必要と考えています。

 滋賀医大生協は設立当初から、大学生協京都事業連合からの「小規模生協支援」を受けて運営してきましたが、今二〇一〇年度をもって現在の支援のあり方をやめる方針が出されており、結果、経営的に自立することが求められています。今年度はその議論と準備を急速に進めなければなりません。上記の点とあわせ、生協のあるべき姿を考え、実行する年になります。

   滋賀県立大学生活協同組合
 二〇一〇年度は滋賀県立大学生協の方針として五点を掲げています。(1)「組合員の暮らしを支え、信頼される生協を目指します」、(2)「快適なキャンパスライフの提供を目指します」、(3)組合員参加の取り組みをすすめます」、(4)「経営改善をすすめ累積欠損の解消を目指します」、(5)「環境への取り組みを事業に反映することを継続します」

 二〇〇九年度は初めて大学生協連主催の「学生の消費生活実態調査」に参加しました。通学に九〇分以上かけている方が三割を超えていること、一日の読書時間が〇分という方が四割を超えている事など、本大学生の特徴がよくわかりました。これらの結果も踏まえながら、生協の諸活動を通して、学生の大学生活を実りあるものになるよう、組合員自身の生協の諸活動への参加に拘りながら取り組んでいきます。

   立命館生活協同組合
 本年度は、立命館大学創立一一〇周年、立命館アジア太平洋大学開学一〇周年の記念すべき年にあたります。

 立命館学園は学園ビジョンR2020(二〇二〇年にどんな学園を目指すのかという将来像)と新中期計画(二〇一一年~二〇一五年)の検討をすすめています。学園ビジョンR202は、学生・生徒・児童、教職員や保護者、卒業生といった学園の構成員、学園に関わる人々の参加・参画のもとで作り上げていくものと位置づけられており、学園ビジョンの策定を通して、学園の構成員が共通した将来像をイメージし、展望をもってこれからの学園創造に取り組んでいくことの重要性が提起されています。学園の自治を支える事実上の一パートである立命館生活協同組合は、二〇〇九年度に決定した「立命館生活協同組合の使命と二〇一二年ビジョン」の具体化を通じて、学園構成員の福利厚生の充実と健康・快適なキャンパスライフの実現を目指します。

   龍谷大学生活協同組合
二〇一〇年度は、単年度黒字を実現することが第1の課題です。食堂部門改革の具体化とショップR-Uniの効率改善を進めることで黒字化を目指します。食堂のメニュー構成は定番型メニュー構成に変更し、計画的食材仕入れによる原価率の引き下げ、投下労働時間の削減をはかります。ショップR-Uniは部門別運営から統合型運営に変更することで効率化をはかる計画です。第2の課題は厳しい経済状況にある組合員の暮らしへ貢献することですが、食堂のプライスポイントの引き下げ、就職活動に必要な商品・サービスの充実を進める方針です。事業・活動改善では、読書の楽しさ普及、組合員参加によるメニュー・食べ方改善、ショップの品揃え改善、京都・滋賀のおいしい食べ物提供などを進める方針です。大学との共同、大学の発展へ貢献する課題では食育、禁煙、事故防止などに協同して取り組むことをめざす方針です。大学の発展への貢献ではアメニティの向上、受験生を温かく迎える活動、近隣の学校の実習受け入れなどを通じて貢献していく方針です。

   日本労働者協同組合連合会
 センター事業団
 日本労働者協同組合連合会センター事業団は、二〇一〇年度の全体方針として、「協同労働が到達した今、協同労働を全面的に深め、広げ、労働者協同組合と全組合員の中心任務を問う」を掲げ、この一年間の事業活動を行ってまいります。
 二〇〇九年度は、「協同労働の協同組合法」を求める制定運動を国会議員や様々な団体の皆様のお力をお借りしながら、進めてまいりました。現在の日本の雇用を取り巻く環境の悪化による社会の閉塞を突破する一つの切り口として、マスコミ機関からも報道され、社会の注目度も増しました。
 滋賀県内での活動として、雇用情勢の悪化により、多くの失業者が溢れる中、私たちが実施している、委託の職業訓練の訓練生の中にも、派遣切りなどによる失業を経験された方が多くおられ、社会の現実を痛感する場面がありました。二〇一〇年度は、基金訓練の社会的事業者コースを受託し、高島市において、農業による起業支援の訓練がスタートしております。若者から中高年の方まで、幅広く訓練を受け、その中で、地域での新たな就労の創出・起業に向けて、挑戦しているところです。
 また、長浜市においても、職業訓練の委託を受け、介護関係の講座がスタートします。私たちの活動もいよいよ滋賀県全体に広がる段階に突入しました。
 それ以外での既存の事業では、草津市で子育て支援事業として、出張型の未就学児の親支援の親子広場の開催など、様々な業種の事業から、新たな事業展開の芽が開けつつあります。
 二〇一〇年、私たちは、地域の現実を受け止めつつ、また新たな仲間を迎え、社会全体を変える活動へと高めていきたいと思います。皆様のご支援の程、宜しくお願いします。