滋賀県連からのお知らせ
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2017年度 課題と抱負

   生活協同組合コープしが
 2016年度は宅配事業が計画通り推移し、2015年に開店したコープぜぜ店、コープもりやま店の好調と、新たに取り組んだエネルギー事業(コープでんき)などにより総供給高は初めて300億円を超えました。宅配への加入理由として、組合員が生協の良さを実感し友達の紹介で加入という割合が40%と高くなっており、人と人とのつながりで広がっていることが伺えます。
 2017年度も基本方針は「協同して創ろう、笑顔あふれるくらし」として、5つのたいせつ活動と10のテーマの取り組みをすすめます。“5つのたいせつ“とは「たべる*たいせつ」「びわこ*たいせつ」「いのち*たいせつ」「ちいき*たいせつ」「くらし*たいせつ」です。例えば、「たべる*たいせつ」活動では、多くの組合員と生産者が直接交流する「商品大交流会」の年2回開催、生産者が講師となり商品学習をする「知ってねコープぱくぱく試食会」を50会場で開催、その他「ファーマーチャレンジ隊」(農業体験)、「たべる*たいせつ親子クラブ」(食育)など、商品を知り学び合うことで、生協商品の良さや食育を広げていきます。
 他のたいせつ活動を含め「くらしを良くしたい」「安心してくらしたい」という組合員の想いや願いを実現するために、生協の事業や活動を利用し、参加し、知り学び教え合い、伝えていくことにみんなが関わっていけるように取り組みをすすめます。
 また、宅配事業では組合員1人ひとりのライフスタイルに合わせていつまでも生協利用が続けられるような提案ができるようにしていくこと、店舗事業では2017年秋に3号店出店を計画しています。その他の事業を合わせて、組合員はもとより県民に役立つ生協を目指していきます。

   生活クラブ生活協同組合
 組合員の交流の機会を増やすこと、生産者や消費材との出会いの場所を増やすこと。そして、自分の想いや気づきを周りの人に伝え、利用、組合員を増やすこと。これらを目的にして活動し、2016年度は黒字決算を達成し、組合員も1,754人となりました。
 今年3月、種子法が廃止されることが決まりました。今まで守られてきた稲や小麦など、在来の種が多国籍企業も参入してくる自由競争の世界に放り込まれることになります。また、遺伝子組み換え稲の試験栽培が始まろうとしています。遺伝子組み換え作物を推進しているモンサントを買収したバイエルなど多国籍企業の種と食の支配が迫ってきています。
 生活クラブは、遺伝子組み換えはいらない、ということを宣言しています。わたしたち組合員ひとりひとりの食べる力で、遺伝子組み換えをしていない食物、在来種を守っています。
 福井県で原発の再稼働が始まりました。生活クラブは、原発のない未来をつくることを目的に、組合員と生産者とがお金を出して、生活クラブエナジーという新電力会社を設立し、再生可能エネルギー発電所を建設しました。現在、関西での生活クラブエナジー利用者は、ほぼ100%再生可能エネルギーを利用することができています。原発はいらないという声をさらに大きくしていきたいと考えています。
 1977年、びわ湖に赤潮が発生しました。せっけん運動が始まって今年は40年という年になります。生活クラブはNPO法人碧いびわ湖さんなど5団体と、もう1度、滋賀からせっけん運動をという取り組みを始めました。せっけんを使おうということだけではなく、滋賀県の環境を、暮らしを良くしていく取り組みです。「未来のセンタク ぐるぐるびわ湖プロジェクト」というスローガンです。
 その他、福島から滋賀へ。子どものいる家族を招待するリフレッシュツアーの開催、甲状腺検査活動など、今ある社会の課題に、ひとつづつ向き合っていき、少しでも笑顔あふれる未来につながっていければいいと考えています。
 これらの活動は、おおぜいの組合員の参加があってこそ取り組めることです。もっとおおぜいの組合員が活動に参加できるような計画を立てていき、今年も黒字決算を達成致します。

   滋賀県勤労者共済生活協同組合
 滋賀労済を取り巻く情勢については、継続的な加入は獲得しながらも、事業状況について依然として厳しくマイナス基調の事業実績が続いています。
 2017年度は、2014年度から取り組んでおります全労済の中期経営政策(Zetwork-60)の最終年度になります。2017年9月に創立60周年を迎える全労済として、組合員・協力団体の「共感・信頼・参加」を得て、より魅力的な「保障の生協」となることを目指した取り組みを引き続きおこなってまいります。
 滋賀県内の4地区連や協力団体、各生協組合、労働者福祉事業団体等と連携をさらに強化し、「住まいる共済(火災共済・自然災害共済)」、「マイカー共済」、「団体生命共済」を重点共済に位置づけて推進をしてまいります。
 「住まいる共済」の推進取り組みとしましては、住宅保障の無保障者解消と2017年1月に発生した大雪寒波による雪害を教訓に自然災害共済の付帯率向上をめざし、説明会や相談窓口を開催し、加入拡大を図ってまいります。加えて滋賀労済としては組織1律加入制度である「慶弔共済」の推進活動を全労済滋賀県本部と1体となって取り組んでまいります。「マイカー共済」につきましては、安全運転に関する研修など事故防止活動をすすめながら、加入拡大を図ってまいります。「団体生命共済」につきましては、組合員の生命保障のベースになるものとして提案活動と取り組み強化を図ってまいります。
 滋賀労済では、「健全な事業基盤を確立し、常に組合員から信頼され、安心を提供できる組織」であり続けるために、事業構造改革・組織改革・意識改革を進め、将来にわたる組合員の保障と安心の1層確実な提供を図る取り組みを進めることとともに、コンプライアンスやガバナンスをさらに強化し、業務品質のさらなる向上を目指します。

   滋賀県勤労者住宅生活協同組合
 2016年2月には日本銀行によるマイナス金利政策も導入されましたが、消費者物価指数は上昇せず、デフレからの脱却という至上命題克服には程遠い状況となっております。労働者の収入に関しましても賃上げが叫ばれ久しいところですが、実態としましては実質賃金が1997年から減り続けているという状況下にあります。
 また、少子・高齢化、人口減少問題につきましても深刻で、ここ滋賀県でもいよいよ減少局面に入ってきました。今後は長期的に人口が減少し続けるとみられ、住居を必要とする絶対数も減少の1途を辿っていくものとみられています。
 その他にも、住生活基本計画の量の設定に端を発した中古住宅や空き家対策に偏重した政策の打ち出しなど、私どもの事業を取り巻く環境は激しく変化しています。
 そんな中、滋賀県住宅生協は勤労者、組合員の皆様に、安心・安全で良質な住環境を提供すべく、事業運営を行っております。
 今年度は「レインボータウン草津追分」、「ヴィータフェリーチェ大津園山」、「レインボータウン貴生川」の3団地を分譲しております。共に駅から徒歩圏内となっており、終の住まいに相応しい物件です。マイホームをお考えの方は是非ともご検討ください。
 また、分譲事業だけでなく、住まいに関するあらゆるご相談もお受けしております。リフォームしたい、今の家を売りたい、お庭をやりかえたい、遊休土地の活用を考えたい等、何なりとお気軽にご相談下さい。住宅生協加盟業者のネットワークで親切かつ丁寧に取り組みます。
 我々滋賀県住宅生協は勤労者の皆様から頼りにされる団体を目指してまいります。今後ともご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

   しが健康医療生活協同組合
 昨年はしが健康医療生協創設から20年が経過した大きな節目の年でした。記念誌の発行や「20周年記念のつどい」を開催、300名以上の参加者で20年の歴史をふり返り、現在から未来につながるしが健康医療生協の将来ビジョンを確認しあう場としました。
 2017年度は、「2018年度医療・介護報酬同時改定」を前に、第7期介護保険事業計画の作業が本格化していく時期です。各自治体の動向も観ながら、運動と対応をすすめていくこと、医療生協らしさをアピールしながら地域でのネットワークづくりをすすめていくことが重要となっています。社会環境は、過酷な社会保障費削減と国民負担増により、1層の貧困と格差拡大、健康権侵害による国民的な被害の拡大が懸念されるようになっています。健康格差はその国の公正さの度合いを表す指標とされています。こうした環境を見据えながら、医療生協の活動をさらに広げ、組織強化をはかっていく1年としたいと考えています。
 2017年度の重点課題として①くらしをささえる医療・介護・福祉活動をすすめ、無差別・平等の地域包括ケアを実現していく。②中長期計画にもとづく事業展開を見越し、経営の安定化を図っていく。③医療生協の理念である「いのちの章典」を繰り返し学習し、実践する人づくりをすすめていく。④憲法にもとづく平和で人権が尊重される社会をめざして、学び・広げ・連帯していく。の4点にとりくみます。
 貧困や雇用、交通の問題などの阻害要因により健康格差が広がる中で、地域全体の健康水準を高める「地域まるごと健康づくり」(ヘルスプロモーション)の活動を、組合員さんを中心に自治体や地域の諸組織と協力して広げていきます。
 また、超高齢社会に立ち向かう無差別・平等の医療・介護の実践、介護保険制度改悪の中でサービスから排除される人を支える活動を支部・組合員のみなさんとともに広げ、医療生協らしい「地域包括ケア」をすすめていきたいと考えています。地域で孤立していく人々をささえる居場所づくりとしての「地域サロン」や子育て支援として昨年より取り組んでいる「子ども食堂・寺子屋」なども継続してとりくみます。秋には働く若い世代の方をささえる「病児保育」も開設する予定です。
 組合員は6,000人を超えたところですが、地域的には事業所のある湖南・甲賀圏域に集中しています。事業所のない地域での医療生協の組合員活動をどう広げていくのかも大きな課題となっています。「健康づくり」を中心に据えた活動の広がりを展望できる1年としたいと考えています。

   滋賀県職員生活協同組合
 滋賀県職員生活協同組合は、消費生活協同組合法に基づく職域生協として、共同互助の精神に基づき、組合員の生活の文化的経済的な改善向上を目指し、福利厚生事業の1翼を担い様々の事業に取り組んでいます。
 しかしながら生協を取り巻く環境は、大変厳しいものとなっています。
 現職組合員が大幅に減少し、また節約志向の高まりコンビニ・ネットショッピング等購入機会の多様化により供給額が伸び悩んでいます。
 こうした中で、府県庁生協や関西・中4国の職域生協など近隣生協から情報を収集し、組合員に喜んでもらえる事業に取り組んでいますが供給高を大幅に増加させることが難しい状況です。
 さらに、生協の経営を支えてきた手数料収入は減少の1途をたどり、このことが安定的な経営を揺るがす1角の要因となっています。
 行政生協においては、母体である自治体の収支状況が大変厳しく、その影響をもろに受け全体的に厳しい経営状況となっています。
 こうした状況の中で、福利厚生の役割を担っていくためには多くの利用が不可欠であります。このため生協を身近に感じてもらえるように、組合員のニーズに応えながら事業にも取り組んでまいります。

   滋賀大学大津地区生活協同組合
 滋賀大学大津地区生協は、「みんなの“想い“を生協から」を本年度の活動のテーマとして定め、組合員の大学生活をより快適なものとするために、生協との橋渡しをします。次のことを進め、組合員が満足できるよう推し進めていきたいと考えています。
《1》 情報収集と発信
《2》 共済活動・店舗活動
《3》 受験生・新入生のサポート
《4》 社会貢献活動
 また、事業活動方針としては以下を定めました。
事業活動方針
 大津生協の強み =【身近】を活かし、関わり・交わり・巻き込みながら、組合員と共に成長し、貢献していける組織を目指します。
★様々な学生所属団体の代表者が集う、生協役員同士の連携
★100%近い組合員加入率を活かして
★良好な関係にある大学各部局との協力
★90%近い総代会実出席率を活かして
★フレンドリーな役員・職員・学生間
 キャンパス内における【身近】みじかをキーワードとし、協同・協力による輪を持って、もっと幅広く、もっと活気のあふれる店舗活動を展開していきたいと考えています。

   滋賀大学彦根地区生活協同組合
 2016年度は、非常に多くの組合員の方に利用いただき大きく供給伸長させることができました。2017年度には、新たに『データサイエンス学部』が新設されました。生協としても、学習に必要なパソコンや教科書などの販売をさせていただきましたが、まだまだ、先生や学生の生活に着目した生活提案ができていないと感じており、今後の課題となってきます。大学の新たな動きの中、学生に喜ばれ、大学にも貢献できる生協が求められます。組合員1人ひとり、大学関係者にとって選ばれ続ける生協を目指し、今年度も頑張りたいと思います。
 この間、電子マネーでの支払いやミールシステムの利用など学内では当然のことのように利用される環境が進んできており、それらが供給を牽引しています。
 利用は伸長していますが、組合員の方の声を実現するという取り組みやこだわりは少し後退してしまったのではないかと感じています。生協のお店を利用していただくのはもちろんですが、自分自身が関わったことで、生協や商品がより良くなり、それが多くの利用に結びついていくというサイクルを新たに考えていく必要を感じています。
 組合員の声や要望に応え、商品の品揃えを行ったり、利便性向上を目指し、様々な取り組みを進めることや組合員と取り組むことにより、共感の輪が広がり、利用も集中されます。そんな想いを学生と持つ中で、今年度の総代会では、各クラブやサークル、ゼミなどに声をかけ、50名以上の総代の方に実出席いただき、数多くの意見をいただきました。
 今後は、それらの意見を元に、組合員が参加しやすい運営をすすめ、より多くの組合員とお店づくり、生活改善を進めていきたいと思います。

   滋賀医科大学生活協同組合
 滋賀医大生協の2016年度は様々な新しい事に取り組んだ年となりました。
 日本で初開催となった「大学を会場としてのリレー・フォー・ライフ(カレッジリレー)」への協賛メニューの展開や当日営業などの協力、ICプリペイドの利用普及のためのキャンペーン、病院の「花屋」が撤退したことによる贈答用花束の取扱い拡大、年末の餅つきイベントの再開など、組合員と共に楽しく盛り上がるような事にも積極的に取組みました。
 それに加えて、いかに学生組合員に生協をより身近で便利なものと感じて利用していただくか?ということを考え、新入生に対する「入学準備相談会」も初めて開催しました。ここでは大学入試課の協力などもあり、多くの新入生の参加を得ることができました。新入生1人1人と丁寧に接したことが、その後の教科書購入やICプリペイドによる生協利用の増加に繋がっています。
 このような取組みが功を奏し、2015年に続き2016年度も利用客数、供給とも大きく伸び、昨年同様にこれまでにないぐらいの剰余も残す事ができました。
 2017年度のテーマは「より身近で、より役に立つ生協であり続けるために」です。
 2016年度の取組みを更に発展させて、特に学生組合員が日常的に生協を利用し、大学で必要なものがあればとりあえず生協に行くことが当たり前と思っている状態を、1人でも多くの組合員に広げていくことを目標としています。
 学生、教職員の誰もが「生協は単に物を売るだけの学内一般業者とは違う存在」だと感じていただけるよう、組合員の大学生活に寄り添った活動をもっともっと頑張っていきたいと思います。
※滋賀医大病院にはローソンやタリーズがあり、この夏には更にコンビニがもう1店舗増える予定があります。

   滋賀県立大学生活協同組合
 2016年度、事業活動面においては「組合員の暮らしを支え、信頼される生協」「組合員の学びと成長を支えられる生協」を目指してまいりました。食堂事業では季節感を重視し、旬の食材や味わいとしたメニュー提案や地元食材を使用した地産地消に努めました。購買事業では学内コンビニとして必要な品揃えに拘る、食堂を毎日定額利用できる「ミールシステム」の対象としてショップで販売する焼き立てパンやお弁当の一部商品を対象に加えるなど利用者のニーズに合わせたとりくみを進めてまいりました。
 組合員活動面では「組合員の学びと成長を支えられる生協」「多くの組合員が事業・運動に関われる生協」を目指し、生協学生委員会や学内諸団体ととりくみを進めてまいりました。
 新入生・保護者向け説明会では先輩学生が主体となり、新入生1人ひとりが安心して新生活のスタートをきれるように先輩学生みんなで迎えるという気持ちで臨み、入学者数の約8割の方にご参加いただきました。また、環境サークルEMOによる環境活動、「とよサラダプロジェクト」の野菜の取り扱い、リサイクル市実行委員会の不要家具家電リサイクル販売の支援、生活栄養学科の学生と共に大学生に不足しがちな栄養素に焦点を当てたメニュー開発、そして学生・教職員との日本酒「湖風」づくりなど引き続きの連携を強めてまいりました。生協学生委員会による食生活相談や自転車点検など組合員の健康安全を守るとりくみも前進しました。
 2017年度は専務理事が交代し新たな体制となりました。これまでの活動で培ってきたつながりを発展させていきながら、組合員が充実したキャンパスライフを過ごせるよう、組合員の生活を支え、応援して、組合員から「支持・信頼される」存在であり続けることを目指します。また、生協の事業・運動を通して、組合員同士のつながりを広げ、学びと成長を応援していくためこれからも学内や地域との様々なとりくみで協力していきます。

   立命館生活協同組合
 本年度、立命館生協全体では京都・衣笠キャンパスにある基本食堂の1つが入る建物改修工事が実施され、食堂が一時閉店し、30年ぶりのリニューアルが行われることが大きな課題であり、予算上もポイントとなっています。組合員の大多数を占める学生にとって、昼食場所は大きな問題であり、閉店中の食事をどう担保するかが課題です。
 一方では、こうしたことを通じて食環境や新たな食堂施設への組合員の声を結集し、形にしたり、大学への提案につなげたりという「組合員の声を集める」活動が進みました。従来、大学生協は入学時に保護者が加入手続きをする中で、学生本人の組合員意識が強くないという声も聞かれますが、立命館生協の学生委員会ではここ数年、「出資・利用・運営」を強く意識し、新入学生向けに生協の仕組みの説明を繰り返し行って来ました。またテーマごとに自分たち学生委員と1緒に活動する組合員を「コープクラブ」という活動を通じて募るようになりました。「生協さん、お願い!」ではなく、組合員である自らが関わることを模索しています。理事会も「組合員が主体の生協運営」をあらためて掲げています。
 滋賀にあるびわこ・くさつキャンパスでは、2018年に新学部開設が予定されています。生協にも馴染みの深い「食」に関する学部ということで、我々も食の安心・安全や食育、地産地消など、あらためて考える機会を組合員に提供したいと思っています。
 2017年度は残念ながら、供給高・供給剰余とも前年を下回る単年度赤字の予算編成となっています。しかしこの幅を少しでも縮小し、リニューアルした食堂での新学期、新学部開設を控える2018年度以降にはさらにご利用を伸ばせるよう、2017年度の1年間も頑張っていきます。

   龍谷大学生活協同組合
 2016年龍大生協は、創立50周年を迎えました。教員・学生・生協職員で検討タスクを結成し、さまざまな取り組みにチャレンジしました。①日頃の組合員さんの利用・参加に感謝するとりくみ、②大学に貢献できるとりくみ、③生協の認知を広げるとりくみ、④NEXT50〜龍大生協の前進につながるとりくみ、をコンセプトとし、多くの組合員を巻き込んだ形で盛り上がりました。
 龍大生協は多額の累積赤字がありましたが、多くの職員や連帯の支援をいただき近年経営が安定化し赤字解消も視野に入ってきました。今後は、次の50年へ向け、龍谷大学の学生・教職員のみなさんのお役にたてるような、生協づくりのために総力を上げて頑張っていきたいと思います。

   日本労働者協同組合連合会センター事業団
 2017年は、当事業団にとって大きな節目の1年となります。
 まず、今年は当事業団設立30周年となる記念の1年です。失業者が集まり自ら仕事を作ることから始まり、現在は地域に根差した仕事おこしに取り組んでおります。
 次に、私達の長年望んできた、「協同労働法(ワーカーズコープ法)の法制化が、今まさに実現間近の段階まできております。この法制化運動は、私達の取り組みを法制化の形で評価していただくこと以上に、市民自身が地域のために仕事をつくることが実現しやすくなることに、大きな意義があります。
 そして、滋賀県内においては何と言っても、10月7日(土)〜8日(日)に開催される「いま、『協同』が創る2017全国集会」が最大の焦点となります。昨年から、10数回の実行委員会を重ね、滋賀県内の協同組合やNPO、社会福祉法人、行政などの地域活動に取り組まれている方々にお集まりいただき、皆様と1緒に作り上げております。初日の記念講演は、山極壽1京都大学総長に決まり、2日目の分散会も皆様からのアイデアが続々と形になりつつあります。
 皆様の当日の参加と呼び掛けをお願いしたいとともに、この集会を機に、今後の滋賀県内での協同と地域づくりをより1層強めてまいりたいと考えております。
 また、県内の事業所において、今年も少しずつではありますが取り組みが進んでおります。草津では、地域と行政の声に応え2つ目の民間学童が立ち上がり、高島では2つ目の放課後等デイサービスが立ち上がるとともに、体操教室や居場所活動も始まりました。甲賀では更に学童が増え、他団体の福祉タウン計画の中に民間学童の計画も持ち上がっております。
 3つの大きな節目と併せて、現場での小さいながらも地域と繋がった取り組みも大切にしていきたいと考えておりますので、宜しくお願い致します。

   グリーンコープしがまる生活協同組合
 何事にも終わりと始まりがあるのですが、私たちは今、どの位置に居るのでしょう。人生の始まりはいざ知らず、物事を始めた人はその状況を体感しています。事業(家業を含め)を継いだ人は始まりについては、語りや書物で知りますが、そのときの主導者に都合の良いことで伝えられます。(歴史は都合よく作られる)
 生協活動で言えば、創始者たちはほとんど現場を去りました。事業を主体にその組織継続を図る事を第1に考えていくと、初めとは全く違った動きになっています。こんな事ではなかったはずと考える者が次を妄想します。運営主体が事業投資や借入金・役員の1括承認選出等、組合員に諮る事少なく進めていけるようになったのは大いなる懸念事項と思います。
 初めに関わった状況を極力変えないようにしていくためには、そのことで生計を維持することはやめるべきかな…と。しがまる生協は、その事業継承が危ぶまれる中に在って次代を模索します。「生計は、世に存在する他の事業に関わって成り立たせる」事を以って、よりよい品物や暮らしの有り方を作っていこうと。
 たまたま、この春からしがまる生協の活動に興味を示す30代、40代の若者が関わり始めました。彼らがどこまで関わってくれるか楽しみにしながら、事業継承で引きずってきた組織の整備を進めていく事を本年の課題とします。