滋賀県連からのお知らせ
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2016年度 課題と抱負

   生活協同組合コープしが
 2015年度は新たに組合員17,865人を迎え入れ、組合員数17万人となり加入率も30%を超えました。1人ひとりの利用を積み上げた供給事業も計画を上回ることができました。昨年11月には第2号店コープもりやま店をオープンし、「おいしさ・楽しさ・あったかさ」あふれるお店として地域の方のお役立ちにつながるようにすすめています。
 2016年度の基本方針は「協同して創ろう、笑顔あふれるくらし 〜聴く、話し合う、つなぎあい、みんなの力をあわせよう〜」として、次の4つの重点テーマに取り組んでいきます。
 1つ目は、『「食」を事業と活動のまん中においた「ラブコープキャンペーン」にみんなで取り組みましょう』です。「商品大交流会」や「知ってねコープぱくぱく試食会」で組合員や県民に生協とコープ商品の良さを伝え、生産者との交流をすすめます。
 2つ目は、『組合員のふだんのくらしにさらに役立つことをめざし事業をすすめ、みんなで利用しましょう』です。宅配、店舗、共済、福祉の各事業で1人ひとりの組合員に信頼と安心を感じてもらえるように取り組んでいきます。
 3つ目は、『事業や活動を通して、地域社会づくりへの参加と、日本、世界への貢献をすすめましょう』です。誰もが安心して暮らせる地域をめざして、みんなで関心を持ち知り学ぶ取り組みをすすめます。震災復興支援は被災者に寄り添った活動を継続していきます。また、世界中の子どもたちの命と健康を守る募金活動に取り組みます。
 4つ目は、『2020年ビジョン実現のために、組合員と役職員が共に学び、元気な組織づくりと健全な経営をすすめましょう』です。コープしがの今後の事業発展に向け、新物流センターの具体化や、基幹システムの改修、電力供給事業の研究と参入に取り組んでいきます。

   生活クラブ生活協同組合
 わたしたち生活クラブは、わたしたちの暮らしや社会のあり方を見つめ直し、ひとりひとりの力を集めて、今を生きているわたしたちが幸せに生活することができ、そして、子どもたちの未来に、よりよい社会を残していけるような活動に取り組んでいます。
 遺伝子組み換えや化学調味料の排除など、食べものの安全、安心を。せっけん運動をはじめとした環境に責任を持つ取り組みをしています。
 原発のない社会にするために、生活クラブエナジーという電力事業を行う法人と再生可能エネルギーの発電所をつくりました。
 生活クラブ独自共済「ハグくみ」に代表される、たすけあいの仕組み作りなどもしています。
 2016年度は、今までの活動をさらに充実、発展したものにするために、「FEC自給圏」という言葉をキーワードにして、FOODS(食べもの)、ENERGY(エネルギー)、CARE(ケア・たすけあい)の3つのことに集中した活動を致します。
 組合員活動としましては、小学校区ごとに集まれる場所作りを行い、組合員同士の交流をはかり、また、生産者交流会などで、生産者との出会いの場を作っていくという取り組みを、昨年度以上に活発に行います。
 事業としましては、2年連続黒字決算を達成致しました。おおぜいの組合員の仲間作りの取り組みで、組合員数がしっかりと伸びていることが要因です。2016年度も、生産者交流会などで、組合員が生活クラブの価値に出会える機会を増やし、組合員から生活クラブを知らない方たちに、生活クラブを伝える活動を活発に行い、3年連続黒字決算の達成に向けて努力致します。

   滋賀県勤労者共済生活協同組合
 滋賀労済を取り巻く情勢については、継続的な加入は獲得できているものの、事業状況について依然厳しくマイナス基調の事業実績から脱することができない状況が続いています。
 滋賀労済の2016年度は、全労済の定める2014年度から2017年度を計画期間とした全労済の中期経営政策(Zetwork-60)の目標達成に向けての3年目の取り組みとなります。2017年度末に創立60周年を迎える全労済として、組合員・協力団体の「共感・信頼・参加」を得て、より魅力的な「保障の生協」となることを目指した取り組みを引き続きおこなってまいります。
 滋賀県内の4地区連や協力団体、各生協組合、労働者福祉事業団体等と連携をさらに強化し、「住まいる共済(火災共済・自然災害共済)」、「マイカー共済」を最重点課題とし推進をしてまいります。
 「住まいる共済」の推進取り組みとしましては、住宅保障の無保障者解消をめざし、説明会や相談窓口を開催し、加入拡大を図ってまいります。加えて滋賀労済としては組織1律加入制度である「慶弔共済」の推進活動を展開してまいります。「マイカー共済」につきましては、滋賀損調SCと連携し、安全運転に関する研修など事故防止活動をすすめながら、加入拡大を図ってまいります。
 滋賀労済では、「健全な事業基盤を確立し、常に組合員から信頼され、安心を提供できる組織」であり続けるために、事業構造改革・組織改革・意識改革を進め、将来にわたる組合員の保障と安心の1層確実な提供を図る取り組みを進めることとともに、コンプライアンスやガバナンスをさらに強化し、業務品質のさらなる向上を目指します。

   滋賀県勤労者住宅生活協同組合
 日銀の大幅な金融緩和政策が実施されデフレ脱却へと舵取りされる状況下、平成28年に入りマイナス金利政策も現状では未だ効果が現れず景気回復を実感できる状況にはありません。
 滋賀県におきましても平成28年3月1日現在の総人口は1,414,827人で前月に比べて309人減少しました。今後も減少していくと考えられます。新設住宅着工戸数をみましても平成27年は前年比2・6%減の8,208戸で221戸の減少となりました。
 このような状況下で滋賀県住宅生協は勤労者に手頃な価格で良質の不動産を提供するという理念の元、昭和43年より事業展開を行っております。昨年度は「能登川虹のまち」と「レインボータウン草津山寺」を完売することができました。これもひとえに皆様の期待に添えたものと受け止め、更に期待に応えるべく物件の提供に尽力いたします。今年度は、「レインボータウン草津追分」8区画と「ヴィータフェリーチェ大津園山〜育みの街〜」38区画の宅地分譲に加え、「レインボータウン貴生川〜ひまわりの街〜」の分譲住宅と宅地の販売を開始します。共に駅から徒歩圏内の物件で好評をいただいております。
 また、滋賀県住宅生協は新規の不動産の販売だけでなく、住まいに関するあらゆるご相談を承っております。例えば、リフォームしたい、今の家を売りたい、中古物件・賃貸物件を探したい、お庭をやり替えたい、境界問題で困っている、遊休土地の活用を考えたい…など、何なりとお気軽に相談いただける体制を整えております。相談と見積もりは無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
 我々滋賀県住宅生協は、今後も勤労者の皆様に頼りにされる団体を目指してまいります。

   しが健康医療生活協同組合
 2015年は戦後70年、国の安全保障政策・社会保障政策の転換がおこなわれた激動の1年でした。しが健康医療生協の1年は1995年の法人設立から20年が経過した大きな節目の年でした。
 2016年度は、医療生協の理念であるいのちとくらしを守り健康をはぐくむための活動をさらにすすめていくため、①医療福祉生協「いのちの章典」の学習と実践、健康づくりを通じて地域に医療生協の仲間のわを広げていくこと、②ひとびとの暮らしを協同の力で支え、誰もが住みなれた地域で「その人らしく生きられる」まちづくりをめざす、③平和憲法をまもり、協同の力でいのち輝く社会の実現をめざす、④しが健康医療生協20周年記念事業を成功させることの4点を重点課題としています。
 組合員・地域住民の要望によりそい、患者・利用者の満足度向上を図り事業所利用を広げていく活動も重要ですが、健康づくり、健診活動、健康チャレンジ、すこしお生活(「少しの塩分」で「すこやかな生活をめざす」とりくみ)などの活動を通じて、地域に医療生協の元気な仲間を増やし、活動の担い手づくり、班活動を中心としたたまり場づくりや地域の自治会や他団体との連携を強め、医療生協の存在を広めながら「つながりづくり」をすすめる活動にとりくみます。
 また、 最期までその人らしく、地域で生きられる を大切に、在宅生活を支える医療・介護事業と組合員活動の力で医療生協らしい地域包括ケア=「まちづくり」をすすめるとともに、地域で孤立していく人々をささえる「居場所づくり」にも積極的にとりくんでいきたいと考えています。夏には地域の子どもたちを対象に、初の「子ども食堂+寺子屋」を実施します。
 もうひとつ重要な活動として、平和憲法をまもり、戦争法をはじめとしたいのちと安全に暮らす権利をおびやかすあらゆる施策を阻止するための活動にとりくみます。
 8月21日(日)には栗東さきらにて「20周年記念のつどい」を開催します。20年の歴史をふり返るだけでなく、現在から未来につながるしが健康医療生協の将来ビジョンを確認しあう場として成功させていきたいと思います。

   滋賀県職員生活協同組合
 滋賀県職員生活協同組合は、消費生活協同組合法に基づく職域生協として、共同互助の精神に基づき、組合員の生活の文化的経済的な改善向上を目指し、福利厚生事業の1翼を担い様々の事業に取り組んでいます。
 しかしながら生協を取り巻く環境は、大変厳しいものとなっています。
 コンビニなどの類似店舗との競合による売店・食堂の売上げの減少、量販店やインタ−ネットの利用によるあっ旋、旅行の取扱高の減少等生協以外での購入が拡大しており、そうした中で新規事業の開拓に取り組んでいますが供給高を増加させることが難しい状況です。
また、生協の経営を支えてきた手数料収入は、減少の1途をたどり、組合員の減少に伴う保険料の大幅な減や自動販売機の公募制による事業撤退は、安定的な経営を揺るがすこととなっています。
 行政生協においては、全体的に厳しい経営状況であり、改善策として廃止や将来のあり方などを検討しているところもあります。
 こうした状況の中で、事業を継続していくためには多くの利用が不可欠であります。このため生協を身近に感じてもらえるように、組合員のニーズに応えながら事業にも取り組んでまいります。

   滋賀大学大津地区生活協同組合
 滋賀大学大津地区生協は、「みんなの声は生協のちから」を本年度の活動のテーマとして定め、組合員に10分に知られていない企画や、利用が進んでいないサービスを周知し、その上で、組合員の声をより反映させる取り組みを行い、新たな活動へと繋げていければと考えています。
 また、学生総合共済の活動を通じて、自身の生活や健康を改めて見直す場の提供や、オープンキャンパスから始まる新入生への情報提供やサポート、環境問題や平和活動などの社会貢献活動にも幅広く取り組み、組合員に生協をよりいっそう身近なものに感じてもらい、便利で安心して、充実した大学生活が送れる環境作りを目指していきます。
 教育学部の生協として、他の総合大学とは違う、教育大学ならではの取り組みも行っていきたいと思います。
 2016年度は、昨秋、導入した電子マネーを新入生が1回生から使用する事の出来る元年となりました。この機能も活用し、より生協をご利用いただけるお店作りをこれからも目指していきます。

   滋賀大学彦根地区生活協同組合
 2015年度は、組合員の声からみんな大好きな「ハンバーグ」と「カレーライス」が1つになった、「ハンバーグカレー」を実現し、滋賀大と和歌山大との運動部対抗戦の応援メニューも組合員のアイデアで作られ「和大にオモイしらす丼」や「肉き和大に勝ち肉丼」などのメニューが実現しました。「生協食堂でお魚食べたい!」そんな声から他の組合員はどんなことを思っているのか、アンケートをとり「魚フェアー」を実現しました。
 生協の電子マネー利用促進のために近江米キャンペーンと称し、食堂のライスを電子マネーで利用いただくとポイント還元するなど、組合員の声や要望に応え、商品の品揃えを行ったり、利便性向上を目指し、様々な取り組みを進めることができました。
 組合員と取り組むことにより、共感の輪が広がり、利用も集中されています。
 今年度もこれらの教訓を大事にし、組合員が参加しやすい運営をすすめ、より多くの組合員とお店づくり、生活改善を進めていきたいと思います。
 そして、2017年度には、新しい学部として「データサイエンス学部」が開設されます。大学の新たな動きの中、学生に喜ばれ、大学にも貢献できる生協が求められます。組合員1人ひとり、大学関係者にとって選ばれ続ける生協を目指し、今年度も頑張りたいと思います。

   滋賀医科大学生活協同組合
 滋賀医大生協の2015年度の最も大きな出来事は、経年の課題であったIC組合員証を導入し、プリペイドでのレジ決済がスタートしたことです。当初は後期(10月)からのスタートで計画をしていましたが、理事会での議論の中で「組合員アンケートを実施するべき」との意見があり、組合員の意見をしっかりと聞いた上で導入を決めたため、1月からのスタートということになりました。
 導入後は、プリペイドを利用していただく組合員を増やすための取組みを行い、この新学期には50%を超える利用率となっています。昼のレジでの混雑解消はもちろん、レジでお金を触らなくて良いという衛生面での効果もあり、組合員の皆さんにも喜んでいただいています。他の大学生協では当たり前の光景ですが、生協創立14回目の春にして、ようやく我が生協も少し追いついた実感を感じています。
 2016年度方針のテーマは「組合員の役に立つ、なくてはならない生協を目指して」です。
 ご存じのとおり、滋賀医科大学では2011年に附属病院の中にローソンが出店をしました。それ以来、我が生協は4年に渡り赤字決算が続き、累積でも大きな赤字を抱える生協となっております。
 この間は「経費を削減し、効率を上げる」という方針でなんとか黒字回復を目指していましたが、削ることも限界にきていることから、2015年度からは「利用を増やす」ことにもっと力を入れるということを実践してきました。冷蔵ショーケースの増設や、入替えなどの投資も行い、季節の企画や校費の対応にも力を入れました。結果は、2015年度を大きな黒字決算で終えることができ、「まだまだ利用は増える」ということに自信が持てる年度となりました。この流れを2016年度もしっかりと継続しつつ、学生、教職員組合員が必要とするものをしっかりと把握し「講義、実習、学事に必要なものは生協に行けば良い」と感じていただけるよう頑張っていきたいと思います。

   滋賀県立大学生活協同組合
 2015年度、組合員活動は引き続き学内の学生団体や研究室との協業で取り組みをさせていただきました。環境サークルEMO、グリーンコンシューマーサークルによる環境活動、近江楽座「とよサラダプロジェクト」の野菜の取り扱い、研究室とのnakaniwa cafe PJ、そして学生・教職員との日本酒「湖風」づくりでは地元のフリーペーパーでの特集、他大学も含めた販売機会の創出など新たなステージに入ってきました。また、滋賀県立大学開学20周年ということで改めて地産地消をテーマとした活動にも注力したのが大きな特徴です。生協食堂で提供させていただいている地元のこだわり食材生産者さんへの訪問研修や、食材はもちろん調味料に至るまで全て地元のものを使用した地産地消100円朝食は複数の新聞やBBCなどにも取材され、多くの方に利用いただきました。また地産地消とは何かを考えてもらう良いきっかけとなったと考えています。
 中でも生協学生委員会は4年目となり、共済や健康についての取組みや1言カード、新入生を迎え入れる活動を中心に大きく前進することができました。特に、学生主体の運営に取り組んだ入学前の新入生・保護者説明会にはおおよそ75%の新入生・保護者に、また自宅や下宿生交流会など入学前の新学期企画は6〜8割程度の新入生に参加いただき、共に感謝や激励のお声をたくさんいただいています。総代会でいただいた多くの組合員の声や学生自身の経験をもとに、新入生の不安に応える、という目標に向かってそれぞれの企画を作り上げてきた結果だと感心させられました。
 2016年度も、引き続き、これらの活動を発展させていきながら、組合員との結びつき、協業を強めていきたいと考えています。また、総代会などを通じていただいた組合員からのご意見ご要望をもとに、共に事業や活動を改善させていく所存です。
 当生協は2016年5月、第20回目の総代会の開催という節目を迎えました。それに合わせて次の10年の展望を描き、滋賀県立大学に生協があって良かったと評価される存在でありたいと思います。

   立命館生活協同組合
 「新キャンパス開学」と、既存キャンパスではそれに伴う学部移転により、事業構造にも大きな変化のあった2015年度でした。2016年度はこうした大きな環境の変化はありません。より組合員の参加を呼びかけ、声や意見を踏まえながら、事業活動と組合員活動の両面を強めていく1年にしたいと考えています。
 まず、数年来重点課題に挙げている「新学期事業・活動の成功」です。各種の取り組みを継続する中で新入生へ生協の仕組みや考え方を知らせ、理解を深めて加入いただくことが進みました。このことを通じて総代会への意見集約、総代をはじめとする組合員の店舗活動への参加呼びかけ(通称「コープクラブ」)、組合員還元企画や電子マネー等の利用結集などにつながってきました。
 また店舗の供給事業だけでなく、大学生協らしい「学び」分野の事業に今年度から取り組み、「英語コミュニケーション」「レポート・プレゼン」の2種類の講座が立ち上がりました。初年度で準備不足のことも多くありましたが、関わる先輩学生達が活発に後輩学生達の学びをサポートしながら、同時に彼ら自身の成長もみることができます。今後は「中心事業」のひとつとして育てていきます。
 一方、4月の熊本・大分地震では別府にある立命館アジア太平洋大学の生協店舗にも影響がありました。あらためて被災地、特にキャンパスで大学生協ができること・支援の在り方などを考えさせられましたが、生協学生委員会からは防災・減災に関わる企画実施案も出され、社会的問題についての関心も高まっています。
 これらの事業・活動はもちろん、通常の店舗活動にも多くの組合員が関わることで事業の結果にもつながっていくように、取り組みを進めていきます。

   龍谷大学生活協同組合
 2016年龍大生協は創立50周年を迎えました。教員・学生・生協職員で検討タスクを結成し、さまざまな取り組みにチャレンジします。具体化にあたってのコンセプトは①日頃の組合員さんの利用・参加に感謝するとりくみ、②大学に貢献できるとりくみ、③生協の認知を広げるとりくみ、④NEXT50〜龍大生協の前進につながるとりくみとなっています。
 2月には設立をはじめ龍大生協の発展のためにご尽力された方々や現役の学生、教職員、生協職員で『50周年のつどい』を実施しました。また、設立総会の実施された5月には「50周年Week」と銘打ってさまざまな組合員還元企画を実施しました。後期も、組合員さんを巻き込んで楽しく盛り上がる企画を計画中です。50年を節目に今後も龍谷大学の学生・教職員のみなさんのお役にたてるような、生協づくりのために総力を上げて頑張っていきたいと思います。

   日本労働者協同組合連合会センター事業団
 2015〜2016年度、既存の事業を基盤に、「今と未来を繋ぐ基礎的な地域力(=生活支援など)」「未来への希望の力(=地域循環産業など)」へ目を向ける全国方針が出されました。制度事業に頼ってしまうと、どうしてもそこからこぼれ落ちてしまう方が出てきてしまいますので、その隙間を埋めることが出来るような取り組みと地域づくりを目指していきたいと考えております。また、引き続き生活困窮問題に取り組んで参ります。
 滋賀県内では高島・草津・栗東・甲賀に拠点を持っておりますが、特に草津において生活支援サポーター養成講座を開催し、地域の担い手を育てていく取り組みを行っております。更に、草津市から生活困窮者就労準備支援事業を受託し、対象者に寄り添いながらの就労意欲の喚起や就労体験、就職のお手伝いをさせていただいております。
 また、今年3月に高島市内で初となる障がい児の居場所「放課後等デイサービス・アップル」を開所し、4拠点全てで同事業を運営することになりました。子ども達の未来を見据え、卒業後の働く場や居場所づくりも視野に入れていきたいと考えております。
 最後に、平成29年10月7日(土)〜8日(日)に、全国協同集会を大津で開催致します。協同組合を始め、行政や大学、NPOや社会福祉法人などの地域活動に取り組まれている団体の皆様の取り組みを「協同」を軸に集約し、発信する取り組みとなります。昨今の情勢は、私たち協同組合の存在意義を改めて浮き彫りにしておりますので、滋賀における協同組合陣営の力を結集し、全国に発信していかなければならないと考えております。
 集会自体は次年度となりますが、内容から皆様と1緒に考えていきたいですし、何よりネットワークが重要となってきますので、既に少しずつ動き始めております。是非皆様のお力をお借りして、成功に導きたいと考えております。

   グリーンコープしがまる生活協同組合
堅実に歩む人の指針として
 故きを温ね新しきを知るは「温故知新」で表現されて活かされているのはご存じの通りです。滋賀で生協の活動、とりわけ地域生協の活動が活発になったのは 大型スーパー・大メーカーの売れる物なら何でも良いような事業活動をしている事の対抗手段として運動が進められたものでした。40年近く経過した現状はどうか。組合員の暮らしとそれを取り巻く環境を良くしていくんだの気概で活動をしているのか?は、常に掲げられるべきテーマでは有ると思うものの「抵抗」などというシンドイ事は避けて、なるべく安易な方法「組合員のニーズ」に沿って多くの事業が行われているように感じます。
 少しづつの歩みで良いので(他生協には全く脅威になりません)生協活動が組合員の主体的活動で行われるような「昔は良かった」ではない、後ろ向きにならない具体的提案で進んでいきたいと考えます。
 取りあえずもう1度、廃食油回収→せっけん使用運動をポッチっと組織的に始めようかとメーカー社長と愚痴っています。