滋賀県連からのお知らせ
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2014年度 課題と抱負

   生活協同組合コープしが
 2013年度はコープしが設立20周年にあたり年間を通して、組合員向けの企画や、対外向けの広報などに取り組みました。今年5月には設立20周年のファイナルイベントと、2014年度に取り組む「ラブコープキャンペーン」を合わせた「商品大交流会」を開催し、多くの組合員が参加し、生産者との交流や商品の試食・販売を通して「生協のここがすき」の声がいっぱい寄せられました。
 2014年度基本方針は、「協同して創ろう、笑顔あふれるくらし」〜聴く、話し合う、つなぎあい、みんなの力をあわせよう〜を掲げました。特に、今年度は「ラブコープキャンペーン」として、商品を中心とした事業や活動に集中して取り組むことで、「いいね」の声をさらに広め、生協活動の全体の良さが伝わることを目指します。
 また、店舗事業はSM店を中心に多店舗展開をすすめることとしています。その第1号店としてコープぜぜ店の移転新設を今年度中に行い、第2号店に向けた準備に取りかかります。今、コープぜぜ店では他生協などで研修を終えた職員が商品づくりや売場の改善に取り組み、来店者数が増加し組合員からの評価も高まっています。
 介護保険事業は、第1号事業所を西大津に「ケアサポートセンターぽこ」をオープンしました。食を大切にしたケアプラン、訪問介護、デイサービスを通じて利用者の満足を高め、組合員、地域住民とともにつくる地域福祉を目指します。
 コープしがは2020年ビジョン(ありたい姿)を「私たちは人と人とがつながり、笑顔があふれ、信頼が広がる新しい社会の実現を目指します」と置き、2020年には県民誰もが参加できる協同組合を目指しています。今年度は2012年度からの第6次中期計画の最終年度にあたり、次の「ステップ」に向けて第7次中期計画を策定する重要な年度となります。無店舗事業や店舗事業、新たに始まった介護保険事業をさらに進化発展させ、また低炭素・循環型社会に向けた取り組みなど、社会貢献にも力を注いでいきます。

   生活クラブ生活協同組合
 2013年度は、供給高を前年比109.3%、計画比103.5%とすることができました。組合員数は計画を達成することはできませんでしたが、純増で70人という結果を残すことができました。昨年の純増は4人でしたので1750%の伸びです。これは、2013年度の目的とした、組合員が参加できる場所をたくさん作り、組合員同士の交流を深め、おおぜいの組合員がまわりの人に生活クラブを語っていくという活動が一定の成果を上げたものだと考えます。
 生活クラブ連合会の取り組みでは、「生活クラブエナジー」という電力会社と、太陽光及び風力の発電所を全国の生活クラブ32万人の組合員の力で設立します。原発由来の電気を使わない生活をわたしたち自身の手で作り上げ、脱原発社会の実現へ向けて行動します。また、遺伝子組み換え食品を食べない・使わないという考えで、遺伝子組換え食品の排除・使用の反対、国内自給率の向上が大切であるとの考えなどからTPP反対、CO2削減の取り組みなど、これまでの生活クラブの活動をさらに継続、発展させていきます。
 2014年度は、昨年度以上に組合員の交流を深め、活動を活発にし、生活クラブの仲間を増やしていきます。事業基盤を確立させ、わたしたちが生きているこの社会を、滋賀県をよりよいものにしていく取り組みができるようにしていきます。

   滋賀県勤労者共済生活協同組合
 滋賀労済を取り巻く情勢については、円高による輸出産業不振の影響などが雇用や消費にも大きく影を落とし、新規採用者数の減少や大規模な企業再編、さらには非正規雇用者の比率の拡大による未組織労働者の増加や団塊世代の退職により協力団体の組織人数の減少が続いたために、厳しい事業状況となりました。また、2013年9月の台風や2014年2月の風雪害など、滋賀県内においても自然災害が多発した年となりました。
 滋賀労済の2014年度の取組みについては、労働者共済運動60周年を契機に、その原点である『火災共済』および、『自然災害共済』発売の契機となった「阪神・淡路大震災」から20年、さらには「東日本大震災」を教訓とした住宅保障の無保障者撲滅を目指して、県内の地区推進会や、各生活協同組合、労働者福祉事業団体等との連携による新規団体や全員1律加入制度未導入団体への取り組み要請活動をさらに強化し、被災からできるだけ早く再建することができるようにする「減災」への備えの充実と、助け合いの輪のさらなる拡大をはかるため、滋賀労済の取り扱い制度である「慶弔共済」の推進を全労済滋賀県本部と1体となって取り組んでまいります。
 滋賀労済では、「最良の品質を組合員の皆様へ」をかかげ、大規模災害発災時の即応態勢の整備や、財務基盤を強化して将来にわたる組合員の保障と安心の1層確実な提供を図る取組みを進めることとともに、コンプライアンスやガバナンスをさらに強化していく取り組みをおこない、組合員から信頼され支持される組織づくりや業務品質のさらなる向上を目指します。

   滋賀県勤労者住宅生活協同組合
 住宅、不動産をとりまく環境は、非常に厳しい状況となっております。アベノミクス効果と消費税の駆け込み需要により、全国では平成25年の住宅着工戸数は平成24年の88万戸より約11%増の98万戸となり、4年連続の増加となりました。滋賀県は、平成25年は1万1015戸となり、平成24年の9271戸より約12%増となり3年連続した減少から1転、増加に転じました。しかしながら、来年10月に予定されております消費税10%を見据えた市場の動向は不安定と言わざるを得ません。
 滋賀県は全国でも数少ない人口増加県であり、24年時点で141万777人であった人口は、29年には約142万人まで増加しますが、34年には減少に転じます。54年には24年と比べて約10万人減少し、約131万人となり、減少率は沖縄県、東京都に次いで全国3番目に低くなるものと推計されております。
 また、滋賀県は、京都・大阪のベッドタウンであるということや、大企業の工場も数多く立地しており、地域によって違いはあるものの、地価の上昇傾向も強く、比較的元気な地域でもあります。
 そんな中、滋賀県住宅生協は、勤労者・組合員の皆様に「安全・安心」な不動産を提供すべく事業展開をしております。おかげ様をもちまして、「レインボータウン彦根松原」は残すところモデルハウス1棟のみとなりました。今年度は「能登川虹のまち」12区画、「レインボータウン草津山寺」39区画が好評分譲中です。
 また、リフォーム事業にも積極的に取り組み、住まいにまつわるあらゆるご相談も承っており、勤労者・組合員様に頼っていただける住宅生協を目指してまいります。

   しが健康医療生活協同組合
 2014年「しが健康医療生協」は発足20年の節目を迎えました。この間、地域住民を取り巻く医療・介護・福祉制度は、刻々変化し、生活協同組合の存在があらためて住民にとって「無くてはならない存在」だと認識を新たにしています。
 2013年度は経営面での大きな困難をかかえ、早急な経営改善が2014年度の目標になっています。「貧すれば鈍する」という教訓を示す言葉があります。経営を守り発展させることは重要な課題ですが、このような状況であるからこそ「私たちの立ち位置」「地域を見つめ、寄り添う」姿勢を見失ってはなりません。困難である時こそ「協同組合の原点」「医療生協活動の社会的役割」をあらためて追求していくことが大切だと考えています。
 私たちの立つ位置をしっかりと固め、そこをさらに深く掘りさげる活動こそ困難を打開する道筋とし、2014年度総代会の重点課題にかかげた「組合員の4つの利用」を追求しつつ、地域を見つめる視点を失わず、あらためて今の情勢が求めている医療生協組織の役割を見出し、現況からの転換を皆さんと共に果たしていきたいとおもいます。

   滋賀県職員生活協同組合
 消費生活協同組合法に基づく職域生協として、共同互助の精神に基づき、組合員の生活の文化的経済的な改善向上を目指し、福利厚生事業の1翼を担っています。
ここ数年、職員生協をめぐる情勢は、組合員数の減少や組合員の給与体系の見直しなどにより、売店、食堂部門等は大変厳しい状況となっております。
 平成26年度も、生協組合員の購買力の低下など、生協を取り巻く極めて厳しい状況が続くと予定されますが、事業運営の健全化を目指し、将来に展望を持てる生協となれるよう努めてまいります。
 また、当職員生協の目的に照らし、今後も各部門の収支状況を考えながらも、組合員のニーズに応え、持続可能な生協運営に向けて取り組みます。

   滋賀大学大津地区生活協同組合
 「組合員が親しみやすい生協」を本年度の活動のテーマとして、組合員の意見や要望を積極的に取り入れ、また発行する機関誌の見直しやTwitterなどの活用で生協からの情報発信を強めることで、組合員と1緒により利用しやすい生協づくりを目指します。
 また学生総合共済の活動を通じて自身の生活や健康を見直す場の提供や、オープンキャンパスから始まる新入生への情報提供やサポート、環境問題や平和活動など幅広い取り組みなど、組合員に生協をよりいっそう上手に活用してもらうことで、便利で豊かな大学生活の実現を目指します。
 教育学部の生協として、他の教育系大学の生協とも交流しながら、教員採用を目指す学生に役立つ生協づくりをすすめます。
 2014年度は生協学生委員会に新入生がたくさん入ってくれました。また新しく専務理事も迎え、フレッシュな陣容でより学生組合員に親しまれる生協づくりを進めて行きたいと考えています。

   滋賀大学彦根地区生活協同組合
 2013年度は、組合員の皆さんと1緒に「利用しやすいお店づくり」をすすめることができました。食堂では、組合員の「アイデア丼コンテスト」や、ひとことカードで生まれた「ハンバーグカレー」など、店舗運営に参加・参画できる組合員が増えてきました。お店からの、「小鉢をとろう!キャンペーン」などで、栄養バランスを考えながら食生活がおくれるように提案活動をすすめてきた結果、小鉢利用も増えました。また、新米フェアーや、9州フェアーなどの季節や変化を感じることのできる企画をおりまぜながら、食を楽しんでもらうことができました。購買でも、学生組合員の運営参加がありました。夕方の部活動前やアルバイト前、夜の授業前に、菓子パンが品切れしていたらがっかりするとの声から、「菓子パン品切れ防止」活動がすすめられたり、7夕フェアー・和菓子フェアーなどの企画がすすめられました。学生組合員が運営に参加することで、利用者への広がる力は、本当に大きなものになると実感しました。
 2014年度も引き続き、組合員が参加しやすい運営を基本としながら、
1 組合員の食生活をしっかりとサポートしていける活動をすすめます。
2 健康安全提案活動・病気やケガの予防提案活動をすすめます。
3 勉学応援・就活応援活動をすすめます。

   滋賀医科大学生活協同組合
 2013年度は生協店舗のある福利棟が3ヶ月間の耐震改修工事となりました。その間「長期閉店」をせざるを得ないという状況もあり最終的には「赤字」を抱えることになりました。2014年度はこの解消の初年度となります。
 一方、今年の総代会では「組合員の交流と参加で学生が元気になるような取組を進めよう」をテーマに掲げました。改装で施設が1新されましたので、学生組合員が気軽に集える場として利用していただく中で学生主体の取組や活動が広がればという願いも含めて生協も積極的に提案をしていこうというものです。ここ数年、事業の厳しさばかりが強調されてきたことへの反省でもあります。個別には、毎年掲げている学園祭事務局や体育会、文化会また自治会などの各会との連携強化を進めるなかで学生達の困っていることを改善しながら、イベントスペースでの企画展開などきっかけ作りを進めます。その中で事業へとつなげていければと考えています。
 2番目には大学と連携した学生支援をおこなうため双方の役割を確認してゆきます。これまでも大学と生協の関係はあまり明確になっていませんでした。大学の福利厚生の考え方に基づきながら生協の役割をあらためて確認しつつ必要に応じて大学への要請もおこなうことで組合員のサポートを進めます。

   滋賀県立大学生活協同組合
 2013年度、組合員活動は引き続き、学内の学生団体、研究室との協業で取り組みをさせていただきました。環境サークルEMO、グリーンコンシューマーサークルによる環境活動、近江楽座「とよサラダプロジェクト」の野菜の取り扱い、研究室とのnakaniwa cafe PJ、また学生・教職員との日本酒「湖風」づくりではNHKや新聞社など各種メディアに取り上げられ、学内表彰もいただくなど滋賀県立大学の内外問わず認知度も上がってきています。
 生協学生委員会も2年目となり、共済の取組みや1言カード、新入生を迎え入れる活動を中心に取り組みを進化させています。特に学生主体の運営に取り組んだ保護者説明会には新入生の7割近くに参加いただき、同じく総代会では分科会形式へと変更したことにより、多くの組合員から様々なご意見を頂戴することができました。
 2014年度も、引き続き、これらの活動を発展させていきながら、組合員との結びつき、協業を強めていきたいと考えています。また、総代会などを通じていただいた組合員からのご意見ご要望をもとに、共に事業や活動を改善させていく所存です。
 大学も20年の節目を迎えましたので、それに合わせて生協も次の10年の展望を描き、滋賀県立大学に生協があって良かったと評価される存在でありたいと思います。

   立命館生活協同組合
 昨年度の大きなトピックの1つはメンバーズカードを「非接触型」に切り替えを行ったこと、もう1つは衣笠キャンパスの「存心館ブック&サービス」(書籍と旅行サービスのワンフロア店舗)を16年ぶりに改装実施、旅行事業は別の建物での独立店としてそれぞれリニューアルオープンしたことです。どちらも総代会等で学生組合員を中心に希望や意見が出ていた背景があり、特に店舗改装にあたっては役職員だけではなく組合員を含めたプロジェクトを立ち上げ、様々な意見交換や検討を経ての改装実施となりました。
 2014年度はこれらの到達点や、2013年決定の使命「『みんな』でつくり『みんな』でささえる『みんな』のための立命館生協」を踏まえ、組合員の意見や知恵、アイデアが活かされる活動を1層深めていきたいと考えています。
 今年も新入生を迎える諸活動では先輩学生組合員が活躍し、保護者からは好評を得ています。「非接触メンバーズカード」も新しい機能の活用提案を行い、新入生から教職員まで幅広い組合員自身が利便性を感じられる提案や呼びかけの継続を意識しています。
 また本年度の大きな課題は附属中学・高校の長岡京移転、そして次年度に迫った大阪茨木での大学新キャンパス開設準備の対応があります。それぞれにまとまった投資を行う必要があり、新店舗準備はもちろんオープン後にも組合員の意見を聞きながら満足度の高い店舗にしていく必要があります。
 一方で既存キャンパスでも引き続き「食」はもちろん、「環境」や「国際」といったキーワードでの要望も多く寄せられています。学部移動による人口減への準備対策も本年度中からの対応が重要です。生協が組合員の声に応えていくことは基本ですが、「誰かがかなえてくれる」のではなく、多くの組合員が運営したり検討したりすることができる場面を設け、様々な活動がより豊かになるよう取り組んでいきます。

   龍谷大学生活協同組合
 龍谷大学の第5次長期計画によりキャンパス再編が進んでいます。2015年には瀬田キャンパスに農学部が新設され、国際文化学部が深草キャンパスに移転をするという激動の年を迎えます。また、同時に深草キャンパスには、セブンイレブンやスターバックスの出店が決まり、新たな競合の中での運営となります。あらためて、龍谷大学の福利厚生の充実や組合員の満足度のアップをはかるためにどのようなことが必要なのかの検討を行い、生協の総合力を発揮しながら、生協の事業力量の改善のための取り組みの具体化進めていきたいと思っています。
 この間、学生委員会活動が活発になり、100名を超える学生が様々な分野で活動を行っています。
 健康安全、商品やお店、新入生(保護者)歓迎、消費者教育、地域との連携、SNSや広報誌などの広報活動…といった取り組みを行っています。生協運動に様々な切り口から関わってくれる学生の力をもっと引き出して、元気な生協を目指します。

   日本労働者協同組合連合会センター事業団
〝今、ここに、共に、生きる〟場づくり
日本労働者協同組合連合会センター事業団

 市民自身が国家、行政、企業に依存するのではなく、協同労働を力に、連帯し、生活と地域の本当の豊かさを作り出すための事業・運動を、あらゆる分野、あらゆる地域でおこす協同労働運動の新しい地平を切り拓く年とする。本年度の活動として以下の目標を定め、これからの50年の基調を拓く1年とする。
1 自給と循環を基調とする、共生の地域・経済への挑戦
2 生活と地域に根を下ろす社会連帯運動と総合福祉拠点の創造
3 協同と連帯の社会づくりに向かう、公共の制度・政策への関与
4 連合会の結集軸を鮮明にし、参加と結集の裾野を広げる
5 協同労働の世界的発信と、東アジアでの運動の具体化

 滋賀県では、4つの事業所が活動しています。滋賀県の今年度の目標は、若者や障がい者、失業者、高齢者が健康と生きがいを持ち、地域再生の担い手として活躍する有力な分野と位置づけ、地域や社会の本当の必要に応えるために、制度も活用して市民連帯の力で仕事をおこす。地域と有機的につながり、今、ここに、共に、生きる場を連帯の力でつくりだしてゆきたい。