滋賀県連からのお知らせ
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2013年度 課題と抱負

   生活協同組合コープしが
 今年度は コープしが誕生20周年 の節目の年です。「ありがとう そして みらいへ」をキャッチフレーズとして、コープしがの良さをみんなに広げていきます。
 コープしがは2020年ビジョンとして「私たちは人と人とがつながり、笑顔があふれ、信頼が広がる新しい社会の実現を目指します」をありたい姿としています。10年後には滋賀県民の誰もが参加できる生活協同組合として、事業を進化発展させ、県民の過半数が利用する組織に成長することを目指しているおり、2013年度は基本方針として、「協同して創ろう、笑顔あふれるくらし」〜聴く、話し合う、つなぎあい、みんなの力をあわせよう〜を掲げました。
 特に今後は、店舗事業を強化し福祉事業にチャレンジしていきます。具体的になるのは2014年を予定していますので、今年はその準備期間となります。
 店舗事業については、「おいしさ・楽しさ・あったかさ」をコンセプトに、毎日の食事が目に浮かぶ品揃えの充実したお店を目指します。配達より敷居が低く、誰でもニーズに叶ったものをいつでも購入できて、そこに楽しさと組合員の知恵がある店舗になればと考えています。
 福祉事業については、閉店後のミニコープ西大津を第1事業所として活用し、利用者とその家族の気持ちを大切にしながら、組合員、地域住民とともにつくる地域福祉をめざします。
 組合員のくらしの中から生まれた想いや願いを協同の力でかなえていくことが、コープしがの事業や活動のスタートです。自分たちでできることは自分たちで行い、できないことは地域の資源やネットワークを活かし、地域の方々と協同して実現してきました。
 役職員は想いを受け止め実現するために、能力やスキルの向上に取り組みます。そして、事業や活動、商品やサービスの価値を伝え、1人ひとりに寄り添う人間力を発揮してすすめていきます。

   生活クラブ生活協同組合
 2012年度は、供給高を前年比104%とすることができましたが、組合員数は、純増4名という厳しいものでした。わたしたちの活動を広く訴える力が不足していたと考えています。
 2013年度は、まず、組合員が参加できる場所をたくさん作りだし、組合員同士の交流を深め、おおぜいの組合員が、まわりの人に生活クラブを語っていけるようにしていこうという活動計画を立てました。具体的には、小学校区単位で組合員が毎月集まる場所をつくりだし、組合員ひとりひとりが、決定、行動、振り返りのプロセスを経験できるようにしていきます。また、各種委員会を増やし、わたしたちが利用している消費材やその社会的意義についての理解を深めていきます。
 このような活動を通じ、組合員が自分の言葉を獲得し、連帯を深め、利用結集や拡大という行動につながっていくことを目指しています。
 また、生活クラブは、TPP加盟に反対し、脱原発社会を作り出すことも表明しています。今年の参議院選挙の様子をみていると、この2点は忘れ去られているかのように感じます。生活クラブは、この2点についてひとりひとりの問題であるからこそ考え続け、反対していこうという活動を続けていきます。

   滋賀県勤労者共済生活協同組合
 滋賀労済を取り巻く情勢については、円高による輸出産業不振の影響などにより、雇用や消費にも大きく影を落とし、新規採用者数の減少や大規模な企業再編、さらには団塊世代の退職により協力団体の組織人数の減少が続いたため、組織1律加入制度の慶弔共済の加入者数が減少し、厳しい事業状況となりました。
 2012年度は東日本大震災での被災組合員に対しての共済金・見舞金のお支払いについて「最後のお1人まで」迅速・確実に対応を図るとし、最優先課題として取り組みました。
 滋賀労済の2013年度の取組みについては、全労済滋賀県本部と1体となって全労済の定める2009年度からの5カ年間を活動期間とした『全労済 中期経営計画』の目標達成にむけて、県下の地区推進会や、各生活協同組合、労働者福祉事業団体等との連携をさらに強化します。
 また、今後も予想される自然災害による被災からできるだけ早く元の暮らしに戻る「減災」への取り組みとして全労済が全国展開をしている『住まいと暮らしの防災・保障点検運動』による「火災共済・自然災害共済」の推進をはかり、若年層や寮・社宅等の賃貸住宅居住者を中心とした無保障者解消の取り組みと連携して、滋賀労済としては組織1律加入制度である「慶弔共済」の推進活動を展開します。
 滋賀労済では、「最良の品質を組合員の皆様へ」をかかげ、大規模災害発災時の即応態勢の整備や、財務基盤を強化して将来にわたる組合員の保障と安心の1層確実な提供を図る取組みを進めることとともに、コンプライアンスやガバナンスをさらに強化していく取り組みをおこない、組合員から信頼され支持される組織づくりや業務品質のさらなる向上を目指します。

   滋賀県勤労者住宅生活協同組合
 滋賀県勤労者住宅生活協同組合(住宅生協)の第45回通常総会は6月17日多くの組合員様の決議により無事終了いたしました。
 しかしながら、住宅・不動産をとりまく環境は非常に厳しい状況が続いており、リーマンショックで78万戸まで落ち込んだ平成21年の住宅着工戸数は、平成23年には83戸、そして平成24年には88万戸と平成2年に記録した170万戸と比べると半分にも満たない状況が続いております。今後の住宅着工戸数においても人口減や少子化の問題、また住宅のストック数が世帯数を凌駕している状況もあり、今後も劇的な回復はあり得ない状況であると言わざるをえません。
 しかしながら滋賀県におきましては、全国でも数少ない人口増加県でもあり、京都・大阪のベットタウンであるという背景や製造業の工場も数多く立地しており、まだまだ有望な市場であります。そんな中、住宅生協は組合員の皆様に「安全・安心」な住宅を提供させていただき、創立より44年で約1800戸の供給実績を持たせていただいております。
 本年度につきましては、「消費税問題」があり、不透明な状況であることは確かでありますが、「安全・安心」を切り口に組合員の皆様や既入居者の皆様に対してサービス向上を目指した更なる取組を実施させていただきます。
 レインボータウン能登川駅前におきましては、ご好評のうちに完売させていただきました。レインボータウン彦根松原、大津湖城が丘は好評分譲中です。
 また、7兆円規模と言われておりますリフォーム事業にも更に積極的に取り組み、今まで住宅生協の家をご購入いただいた組合員の皆様へのサービスの1環とした取組とさせていただきます。
 そして 組合員様向けの教育事業としましては、昨年は「苔玉作り」を、今年は「潮干狩り」を実施いたしました。

   しが健康医療生活協同組合
「地域力」強化への連携〜
 しが健康医療生協の事業所間の連携を強化し〜診療所(外来・在宅)、居宅介護支援事業所(介護相談)、訪問系介護事業(訪問看護・ヘルパー)、通所介護事業(リハビリ・認知症対応型)〜各事業の特性を活かし、情報共有を高めチーム医療・介護の機能をフル活用していきます。連携の構築で、きちんと紹介し、ニーズをしっかり受けとめます。
 強化型在宅支援診療所・在宅ケアステーションが地域における居宅療養・介護のセンター的役割を担う存在としていくため多くの法人外事業所と連携を構築していきます。
 各支部・班の活動方針を共有し、目的の明確化を図り年間スケジュールを年度のスタートラインに確立したうえで、方針を実践します。
 住民の健康度にあらためて視点をおく「健康サポート事業」の中身を充実させます。
 運用目的を明確にした「たすけあい基金」を設置し、効果的な活用をすすめます。
 事業所間連携強化による、「しが健康医療生協地域包括ケア」ビジョン、ミッションを明確にします。
 「循環型の活動」を構築〜組合員活動活性と組合員拡大・事業の伸長・地域のつながり・健康度向上・公的制度の充実〜この結果を導き出すために全てが1連の因果関係をもって展開される活動スタイルを確立させます。

   滋賀県職員生活協同組合
 滋賀県職員生活協同組合は、消費生活協同組合に基づく職域生協として、共同互助の精神のもとに、組合員の生活の文化的経済的な向上を目指し、福利厚生事業の推進に寄与しています。
 昨年度は、母体である県職員の人員削減、海外経済軟化の影響や日中情勢悪化の余波、国内での身近なところでは、大津いじめ問題の発生による販売サービス部門の利用減などにより大変厳しい1年でありました。
 平成25年度も生協を取り巻くこれらの極めて厳しい状況が大きく改善することは、困難と思われますが、事業運営の健全化を目指し、将来に展望を持てる生協となれるよう再生化を図ってまいります。また、赤字部門の地方売店・食堂等は、経費削減などにより最小減の赤字に留めながら営業し、可能な限り組合員のニーズに応えながら事業の継続を維持してまいりたいと思います。

   滋賀大学大津地区生活協同組合
 滋賀大学大津地区生協は、「組合員に活用してもらえる生協」を本年度の活動のテーマとして、生協が提供できる商品やサービス、情報などを発信する「知らせる活動」を強化します。そのために機関誌の発行、Twitterやホームページなどを活用し、生協からの情報発信を強化し、組合員の意見や要望も積極的に集めます。
 教育学部キャンパスの生協として、教員を目指す組合員のサポートに取り組みます。学生や教員からのヒアリングを実施し、教員採用関連書籍の品揃えや学内模試の実施時期などの見直しをすすめます。また他の教育系大学の生協とも交流しながら、教員採用を目指す学生に役立つ生協づくりをすすめます。
 また、学生の読書離れがすすむ中、先生と学生が本について交流する場の提供や、読書マラソンなどの推進企画を実施することで、学生が本に親しむきっかけ作りをすすめます。
 学生総合共済の活動を通じて自身の生活や健康を見直す場の提供や、オープンキャンパスから始まる新入生への情報提供やサポート、環境問題や平和活動など幅広い取り組みなど、組合員に生協をよりいっそう上手に活用してもらうことで、便利で豊かな大学生活の実現を目指します。

   滋賀大学彦根地区生活協同組合
 2012年度にとりくみをはじめた、「ミールシステム(=食の定期券)」では、組合員の「食の自立」を応援する立場として、食べ方提案や、栄養士からのアドバイス活動などをすすめてきました。利用している組合員の多くの人が、2013年度も引き続きご利用いただくこととなり、2013年度は、利用者が倍増となりました。組合員の声に答える新メニュー・企画メニューへの対応や、新米フェアーや、9州フェアーなどの季節や変化を感じることのできる企画をおりまぜながら、学生組合員1人ひとりが、「食の自立」をすすめていけるように引き続き活動をすすめていきます。また、「学内公務員講座」をはじめ、「就活に活きるメイク講習会」など、組合員の勉学・就活を応援していく活動も広げていきたいと思います。

   滋賀医科大学生活協同組合
 2013年3月、滋賀医大生協は設立から丸10年を迎えました。関係各位のご支援をいただきなんとか到達できた10年ではありますが、「設立以来続く赤字経営構造から脱却する」ことが、ここ数年来の継続した課題となっています。
 そんな中、2013年度は損益収支「±0」を目標に掲げスタートしました。総代会にて新たな学生理事を迎え、学生を中心とした本来の学生生協作りにむけ各分野の学生と連携した取り組みを模索しはじめた処です。学園祭事務局や体育会、文化会また自治会ともネットワークを結ぶ中でより多くの学生の意見が生協へ届けられ、生協もまた学生の暮らしの手助けをするそんな普通の関係作りから始めていきます。
 一方で、2013年度は耐震工事にともなう店舗改修工事が行われます。約3ヶ月間、店舗を閉店しなければならないという事業的には大きな打撃となる工事ですが、この先の10年を迎える新たなスタートと位置づけ相応しい店舗となるよう準備を進めていきます。同時に閉店期間中の喫食問題や国家試験、期末試験など学生組合員にとっては1年の中でも非常に大切な時期であることから、組合員自らが主体的に自分たちの生活を考えるきっかけになるのではと考えています。理事会を中心に学生団体とともに意見集約や対応に向けた協議を大学と進めていくことがこれからの滋賀医大生協の前進に大きく寄与するものと考え取りくんでいきます。

   滋賀県立大学生活協同組合
 2012年度、組合員活動は、引き続き、学内の学生団体、研究室との協業で取り組みをさせていただきました。環境サークルEMO、グリーンコンシューマーサークルによる環境活動、近江楽座「とよサラダプロジェクト」の野菜の取り扱い、近江楽座「あかりんちゅ」の廃ろうそくによる再生キャンドルの販売や食堂テラスでのキャンドルナイト、研究室とのnakaniwa cafe PJ、学生・教職員との日本酒「湖風」づくりなどの取り組みを引き続き行いました。
 念願の生協学生委員会も再建し、共済の取組みや1言カード、新入生を迎え入れる活動を中心に取り組みが始まりました。下宿生交流会の取り組みをはじめて開催しましたが、以前とは違い1人暮らし開始から入学式までの日数が短くなっている昨今の学生にはとてもよい取り組みで90名を超える参加がありました。
 2013年度も、引き続き、これらの活動を発展させていきながら、組合員との結びつき、協業を強めていきたいと考えています。また、日本酒づくりの活動では全国の大学で酒造りをしている方との交流企画の開催をすすめたり、店舗でのレジ袋の無料配布中止の検討をすすめています。大学もまもなく20年の節目を迎えようとしていますので、それに合わせて生協も次の10年の展望を画いて、滋賀県立大学に生協があって良かったと評価される存在でありたいと思います。

   立命館生活協同組合
 立命館生協は2012年2月に50周年を迎え、2012年度は様々な記念企画を実施しました。店頭での還元企画はもちろん、記念キャラクターの公募・決定のほか、「50年史」を発行、今までの歩みを再確認するとともに次の半世紀をいかに築くかを考える契機の年となりました。また累積欠損の解消を果たすこともでき、2013年度に向けて新たなスタートを切ることができました。2015年4月の新キャンパス開講と学部移転を考えると、2013年度はそのための準備と備えを進める重要な1年となります。
 しかし学生を中心とした組合員の生活は決して楽観できません。昨年度は様々な分野で利用減少がありました。より1層生協を身近な存在に感じていただき、ご利用いただくことが重要です。多くの組合員と初めての接点となる新学期関連事業は、長期かつ他分野にわたる事業ですが、引き続き2013年度も重点課題として位置付けています。前述した新キャンパスの準備と合わせて、既存店舗の再編や見直し、整備プラン提言なども同時並行の課題です。また昨年6月には内部統制上の課題が明らかになり、さらなる整備と、リスク想定・対応指針の準備が必要です。ハード上では衣笠キャンパスの書籍店の改装や、電子マネー活用を想定した非接触メンバーズカードの切り替えなども計画しています。
 さらに、先日の総代会では新たな半世紀に向けた「使命」(「『みんな』でつくり、『みんな』でささえる『みんな』のための立命館生協」)と「2020年ビジョン」(「組合員の『生きる力』を育む立命館生協」「1人1人が大切にされる『インクルーシブ』な立命館生協」「学園の自治を支え、地域社会に積極的な役割を果たす立命館生協」「いつの時代においても愛され、期待され続ける立命館生協」)が確認されました(引用は項目のみ 本文略)。あらためて協同組合の理念と目的を踏まえ、組合員の参加を大事にしながら、2013年度の事業活動・組織活動に取り組んでいきます。

   龍谷大学生活協同組合
 2012年度は、深草キャンパスの新校舎が完成し、新規およびリニューアルで3店舗が同時オープンしました。深草キャンパスの食環境が大きく変わりました。また、付属中高である龍谷大学付属平安中学校・高等学校に生協ショップが昨年6月にオープンしました(今年4月よりカフェテリアが不2家商事から生協に移管されました)。投資もありましたが、単年度で黒字を出すことができ、経営再建を前進させることができました。
 龍谷大学の第5次長期計画によりキャンパス再編が進んでいます。2015年には瀬田キャンパスに農学部が新設され、国際文化学部が深草キャンパスに移転をするという大きな変化を迎えます。両キャンパスの福利厚生が充実するように、生協としても早急に検討をすすめる必要があります。また、今年4月に龍谷大学の子会社「龍谷メルシー」が設立され、これまで生協が担っていた事業と重なる事業を展開されることとなりました。大学と協力をしながら、事業の充実と学内シェアアップを図っていきたいと思います。
 今年度は、「龍谷大学に貢献するための取り組みの推進」、「組合員組織強化と組合員参加の促進」「学生の学び・成長・自立応援の取り組みの強化」「広報活動の強化」「生協の事業力量のアップ」「コンプライアンス経営の強化」を、理事会、学生委員会を中心とした組合員参加で旺盛に取り組んでいきます。

   日本労働者協同組合連合会センター事業団
 2013年5月19日(日)に映画「ワーカーズ」を栗東市サキラにて上映、約200人の来場があり、ご協力頂いた方々に感謝申し上げます。
 今年度の活動として以下のことを、焦点に全力をあげて取り組む事を決意します。
・あらゆる困難を受け止め、支え合いの総合福祉拠点づくりを進める。「生活困窮者支援」と「子育て支援」の新しい2つの制度に関する事業・運動を大きく広げる。
・市民自治、地域主権と対峙する行政の在り方とは毅然と向かい合い、真の公共を市民の協同・連帯で確立する。
・最大の運動として、映画「ワーカーズ」の上映運動を全現場・事業所が創造的に取り組み、新しい働き方、やりがいへの共感を深め、新しい文化を広げ、協同労働を社会の力にしきる法制化を実現させよう。
・「基本的人権の制限」や「9条改正」などを柱とした憲法改悪の策動、国民生活の根本をアメリカ資本に売り渡すことにつながりかねないTPPの導入に全力をあげて反対しなければならない。こうした策動を当たり前のように推進しようとする、政治・経済の動きをつくる勢力と根本から対決しきる。そしてその困難に立ち向かう社会連帯運動を大きく推進する。
・社会連帯経営を確立し、新しい事業・運動の発展段階を切り開くにふさわしい、組織と経営の根本的な改革をやり抜く。
 滋賀県では、5つの事業所が活動しています。滋賀県での今年度の目標は、1人ひとりの組合員が「自ら」立ち上がり、地域に生み出されている現実を直視し、目の前の困難や排除に立ち向かう仕事おこしを、当事者・地域の人に呼びかけ、行動していきたい。