滋賀の生協 No.184(2019.12.16) |
生活協同組合コープしが理事 村上 久美子さん |
16年前に父の介護を始めました。その時「このまま社会と途切れるのかしら」と不安になり、つながりを求めて能登川地域委員会で活動をはじめました。 宅配利用だけだった私は、その時、地域のニーズに応えて活動できる楽しさ、同年代の人たちと話しあい「悩んでいるのは自分だけでない」と共感できるうれしさを知りました。 2013年にコープしがの理事を引き受けました。ケアサポートセンターぽこ、ぜぜ店リニューアル、もりやま店オープン、東近江センター開設などに関わり、地域性や立場の違う組合員のニーズや社会情勢を考えるようになりました。 県生協連との関わりは、平和活動委員会での「戦争の記憶をつなぐ会」が最初です。戦争体験者の話を聴き、文集や人形劇で伝えていくことで、平和への思いが深まっていきました。 そして今年、滋賀県生協連理事を拝命しました。生協は「安全安心な商品」でのつながりだけでなく、命に関わること、住まいに関わること、お金に関わること等、組合員のニーズでつくりあげた多様な組織だということを実感しました。今後は、他生協や若い人たちにも平和の活動をつなげていければと思っています。また、協同組合の枠を超え、自治体をはじめ、地域の諸団体とも協同の輪を広げる、その橋渡しができれば良いなと思っています。 |