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2019(令和元)年度県生協連の重点課題とこれまでのふりかえりについて

滋賀の生協 No.184(2019.12.16)
「滋賀県生協連の2025年ビジョン」で示した2025年の姿を想像しながら、3つのアクションプラン、① 学ぶ、② つながる、③ 伝える・伝わるに沿って具体的な取り組みをすすめます。

 重点課題1
 協同組合の価値・役割を学び合うために、教育・研修活動をすすめます。また、組合員のくらしの願い、困りごとを知り、行動につなげます。

 他団体や行政とのネットワークを活用した教育・研修活動として、「SDGs・循環型社会の実現に向けて」のセミナーや、「ヒバクシャ国際署名」を推進するための情勢学習会など、学び合う機会を設けましたが、滋賀県協同組合協議会や会員生協、組合員・県民を参加対象とした機会は作れませんでした。消費者ネット・しがの活動を通じて“フェアトレード”をテーマとしたセミナーなど、滋賀GPNを通じた“生物多様性”をテーマにしたセミナーの開催など、他団体と連携した学習機会をつくることができました。

 また、会員生協の活動支援、交流や連帯活動についても、引き続き会員生協間で情報交流を行い、具体化をすすめていきます。

 重点課題2
 生協の事業や活動が、地域によりよい影響を及ぼし、社会的な役割発揮につながることから、会員生協の活動を支援し、交流や連帯活動を促進します。そして、県行政や諸団体との協力・協同、学習・交流の機会を通じてネットワークを広げ、安心してくらせる地域社会づくりに貢献します。

 県行政、関西広域連合など行政機関との連携は、消費者行政に留まらず、農政や生活衛生、環境行政、食育、防災・減災課題など、分野ごとに増える傾向にあり、生協活動が社会的な役割を担ってきていることを組織的に実感として捉えています。また、近畿労金さんとの「緊急災害等に係る相互連携協定」の締結以降の懇談会の開催や日常的な連携と活動交流、県との「高齢者に向けた消費者被害防止のための啓発に関する協定」の推進など、具体的な連携もすすみ、滋賀グリーン活動ネットワーク、滋賀県社会福祉協議会、滋賀県労働者福祉協議会など、関係団体や企業などとの協働をすすめました。引き続き“学ぶ”、“つながる”、“伝える・伝わる”の連携・協同をすすめていきます。

 重点課題3
 社会的な課題を協同の力で解決していくために、会員生協をはじめ地域諸団体との協力関係を踏まえて、価値を生み出し、情報発信と理解をひろげます。

 “消費者力の向上”は消費者ネット・しがの活動を通じて、“平和”は平和活動委員会を中心に、滋賀県反核平和連絡会、「ヒバクシャ国際署名」を広げる滋賀県民の会、ひこねピースフェスタ実行委員会などと連携し、平和を守り核兵器廃絶を目指す活動としてすすめました。また、福祉については、県との協定の推進や労福協、県社協、滋賀県災害時要配慮者支援ネットワーク会議などとの連携した活動をすすめ、“環境”については、滋賀県・滋賀グリーン活動ネットワークとの協同事業「グリーン購入+エシカルキャンペーン」の活動参加を通じて、生物多様性研究会セミナーの開催や、「三方よしエコフェア」への出展、キャンペーンの広報活動などを行いました。「2025年ビジョン」に表す“つながる・伝える・伝わる”から、SDGs目標5に関連した行政や他団体との連携の中で具体化を検討していきます。 消費者ネット・しがの活動を通じては、日々のくらしの身近な問題に焦点をあて、プラスチックゴミ問題に関する学習講演会を開催(12/21)しました。また、大学生協と連携し、学生を対象とした「消費者問題の啓発講座」の実施についても検討をすすめています。