滋賀県生協連合会について

Anniversary Message

創立40周年を迎えて。
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 1981年の創立から40周年を迎えました。地域・大学・職域・共済・住宅・医療など、異なった分野の生協で構成し、2021年3月末現在、15生協(うち賛助会員4生協を含む)組合員46万1千人、総事業高498億円、出資金総額149億円の連合会組織となりました。

 平和とくらしの安全・安心を求め、地域における生協運動と様々な活動をすすめ、会員生協間の連帯・交流を促進し、行政や議会のみなさま、県内外の関係団体のみなさまとの協同を築いてきました。これもひとえにみなさまのご支援、ご指導の賜と心より感謝申し上げます。

 未曾有の災禍による県内初の緊急事態宣言は解除されましたが、感染防止への配慮が欠かせない日々が続いております。失業者の増大や格差の拡大などさらに厳しさが増し、貧困と格差の問題は引き続き社会全体の問題として解決しなければならない課題となりました。

 温暖化対策の新ルール「パリ協定」の本格的な運用により、我が国も2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることや脱炭素社会の実現をめざすことが宣言され、このことは国全体のエネルギー政策の転換とともに暮らしや事業分野でも大きな課題となってきます。

 平和と核兵器廃絶への問題では、2021年1月に核兵器禁止条約が発効され、新たな動きが生まれるとともに、3度目の延期となるNPT再検討会議は今年1月に開催されました。

 SDGsにおいては貧困や不平等の解消、持続可能な経済・社会の実現、気候変動への対応など17の目標すべてがますます重要となっています。

 少子高齢化、人口減少社会が進む中、高齢者の社会的孤立、医療介護問題、生活基盤としての地域のインフラ確保など社会全体の大きな課題となっています。

 これら地域での課題解決に向けて、協同組合では"地域社会づくりへの参加"をキーワードに「誰もが安心してくらし続けられる地域社会の実現」をめざしています。引き続き目的を同じくする団体のみなさまや行政、協同組合間の連携をはかりながら取り組みをすすめてまいります。

 コロナ禍で疲弊しつつある社会生活にこそ、協同組合の役割発揮が求められていると痛感しています。わたしたち協同組合の存在意義とあわせて、引き続き地域からよりいっそうの信頼を得て協同の地域づくりをすすめていきます。

 みなさまにおかれましても、滋賀県生協連40年の経緯と運動や活動をあらためてご理解いただき、引き続きご支援とご協力をお願いいたします。

様々な課題解決に向けた幅広い活動に期待します。
お互いに連携を図って、一緒にがんばっていきましょう。
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 滋賀県生活協同組合連合会が創立40周年を迎えられましたことを心からお祝い申し上げます。

 貴連合会は、昭和56年の設立以来40年の長きに渡り、会員生協との連帯・交流を促進し、幅広く社会活動に取り組まれ、県民生活の安定と向上に御尽力いただいておりますことに深く敬意を表します。

 また、県内の各生協におかれましては、新型コロナウイルス感染症により自宅療養されている方や濃厚接触者に対する食料品支援の配送業務に御尽力いただくとともに、コロナ禍で困窮する家庭や医療従事者のための御寄附をいただくなど多大なる御支援を賜り、厚くお礼申し上げます。

 さて、近年、高齢化の一層の進行、情報通信技術の普及・発展や経済のグローバル化などにより、消費生活をめぐる状況は大きく変化しています。さらに、自然災害の発生や、新型コロナウイルス感染症の拡大などにより、一般的な消費者であっても一時的に脆弱な消費者となってしまうことが懸念されています。このように、刻一刻と変化する消費者を取り巻く社会情勢に対応していく必要があると考えます。

 このため、県においては、県民の皆様が安全・安心な消費生活を営むことができる社会の実現に向け、消費生活相談体制の充実・強化や消費者教育の充実など消費者行政の推進に多様な主体と連携して取り組んでいるところです。

 貴連合会におかれましては、2025年ビジョン「まなびあい・つながりあい・つたえあい、びわ湖をたいせつにして、誰もが平和で安心してくらせる社会の実現をめざします。」のもと、食の安全・ 安心への取組や環境を守る取組、地域防災・減災への取組など常に地域と連携を図りながら進めていただいています。また、NPO法人「消費者ネット・しが」において中心的な役割を果たされ、消費者問題の調査・研究、啓発活動などを通じて、消費者としての自立の力を身に付ける取組にも御尽力いただいています。

 今後とも、県内の生協と協同・連帯して、様々な分野の課題解決に向け、引き続き地域社会と連携を図っていただきながら、幅広い活動を展開されることを大いに期待しております。

 本県としましても、皆様と力を合わせて「未来へと幸せが続く滋賀」の実現に向け、一緒にがんばってまいりたいと考えておりますので、県政への一層の御理解とお力添えを賜りたく存じます。

 結びに、滋賀県生活協同組合連合会がこの40年の歴史と実績を礎として、更なる御発展を遂げられますことを心からお祈り申し上げ、お祝いの言葉といたします。