今日は。ご紹介いただきました千神でございます。 実は元々私、大阪の「なにわの消費者連絡会」という消費者団体の代表幹事もかねて、大阪府の生協連合会で仕事をやっておりました。 この制度をつくる段階で、近畿の生協連合会の7府県で論議をする経過がありまた。そういう経過の中で「KC'sの話をせよ」ということで来たわけでございます。 「KC's」がどのような形ででき、どんな活動をしようとしているかということを、お話を申し上げたいと思います。 現在非常に多様な消費者被害がおきています。 例えば、国民生活センターの相談の資料を見ましたら、95年に27万件の相談件数があったんですけど、03年で150万件、04年になりますと183万件という膨大な数の被害が出ています。そのうちの94%のは「取引」に関わる被害なんですね。(下記グラフ参照) 2、30年前でしたら、「森永砒素ミルク事件」であるとか「カネミ油症事件」であるとかという「商品被害」で、それこそ「買ったら命に関わる」というような被害だったのですが、この間起こっている被害というのは、「取引」にかかわる被害といいますか、極端な話命に別状はない。ただ膨大な借金をして心中をするというようなことになると、命に関わりますけれども、まあ一般的にはそうでないという流れですね。 具体的には「架空請求」なんかでも、2、3万でしょう。「パソコンのホームページを使って、2、3万払えていないから払え」というようなことで来る。それが「お宅の息子さんだから」というようなことになると、格好悪いから親が払ってしまう。そして後から「だまされた」ということがわかっても、それで裁判はしないというふうなことなんかはあります。そういうふうにして被害がどんどん増える中で、「何らかの対応を」というのは、これまで消費者団体でも非常に大きな課題としては持っていたわけですね。
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