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第2回2012国際協同組合年(IYC)滋賀実行委員会が開催されました。

第2回2012国際協同組合年(IYC)滋賀実行委員会が開催されました。

2012年5月10日(木)、滋賀県農業教育情報センターにおいて、
小池委員長(2012国際協同組合年全国実行委員・滋賀県立大学名誉教授)、滋賀県漁業協同組合連合会、JA滋賀中央会、滋賀県生協連、近畿ろうきん滋賀地区統括本部、全労済滋賀県本部、滋賀県勤労者住宅生活協同組合、コープしがより14名のの参加の下 、第2回2012国際協同組合年滋賀実行委員会が開催されました。


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今回は、滋賀県漁業協同組合連合会と近畿ろうきん滋賀地区統括本部より活動報告をいただきました。










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(1) 協同組合・団体間の相互理解を深めるための活動報告①として、滋賀県漁業協同組合連合会の林専務より、①滋賀県の漁業情勢について、漁獲量は1989年と比較すると3割程度に低下していること、漁業従事者は農業等との兼業経営が7割(個人経営527中)であり、従事者数は’73年と比較すると約3割に減少し、高齢化もすすみ、漁家経営は水揚げの減少も含めて深刻な状況となっていること。②県漁連の概況について、会員数は沿湖漁協35組合、河川漁連1組合、淡水養殖組合他4組合の40会員で構成され、購買、漁場環境対策、有害(外来魚・カワウ)対策、ニゴロブナ・ビワマス等の種苗生産放流、観光(南郷水産センター運営)、醒井養鱒場での鱒類生産などの事業を行っていること。③重点施策としては、資源管理漁業の推進として、ニゴロブナ(鮒寿司の原料)の体長(22cm→25cm以上)、セタシジミの殻長(18mm→20mm以上)管理、法令遵守、水産業協同組合法の基本理念と合併の必要性、県漁連の運営の健全化対応、外来魚駆除の推進、などを上げられました。④当面の課題と方策として、一県一組合の必要性を盛り込んだ中期計画の策定をあげられ、⑤漁獲高の向上に向けては、漁場環境の改善が重要な課題であるとされ、行政による速やかな問題解決をのぞまれました。具体的には、水位操作の見直し、水草の除去、下水処理水の排出禁止、有害生物駆除の推進等を国土交通省や県行政に対して、引き続き要請すること。さらに魚介類の種苗生産放流の推進に対する行政サイドの支援要請を強く要望されました。⑥とくに琵琶湖の水位は、’92年以降も瀬田川洗堰操作規則にもとづく計画水位にはほど遠く、低水位が常態化して水ヨシ帯面積は減少し、水草の異常繁茂により漁場が大幅に減少している。⑦さらに漁場環境は流域下水道の排水や農業濁水、エリ網・刺し網などの漁網汚染、道路融雪剤の流出による影響により悪化している。⑧その他にも外来魚、カワウの異常繁殖への対策の強化、水産資源の増殖対策などの強化を引き続き国交省はじめ行政に要望していることを報告されました。⑨最後にホンモロコや鮒寿司など、湖魚の利用普及を呼びかけられました。 



(2) ②IYC2.jpg活動報告②として、近畿ろうきん滋賀地区統括本部の山川上席専任役より、①“ろうきん”とは、「儲けない金融機関」のテレビCMなどで知られているが、一般の方の認知度はまだまだ低いと思っている。労働者の経済的地位の向上に資することを目的として、滋賀県においても労働組合運動の一環として1955年に設立された。②労働金庫法にもとづき運営され、労働組合や生協のはたらく仲間が資金を出し合い、助け合いの精神で運営される。商品やサービスの種類は一般の金融機関と同様であること。’98年に近畿労働金庫として統合し、全国13金庫が活動を展開していること。③個人の預金が85%、融資先は97%が個人であり、融資使途は一般住宅資金が86%を占める。④業態別リスク管理債券比率(貸出金のうち、不良債権がどのくらいあるかを示した比率=経営の健全性をはかる指標)は、0.95%と資産の健全性が高いこと。⑤働く人ならだれでも利用できること、⑥社会的活動も積極的に展開し、利息を被災地に寄付する「震災復興支援定期預金」、「社会貢献定期預金」「勤労者生活支援特別融資制度」など、事業と活動を通して人と地域と環境にやさしい社会づくりをめざしていること。⑦“高利貸し対策”として2010年に貸金業法が改正され、利息制限法が制定されたことは、労福協や労働組合とろうきん等による取り組みの成果と捉えている。⑧店舗数は全国に653店舗、県内は7店舗と1ローンセンターを展開。今後、激化する競合環境の中で、第5次中計を柱に、NPOなどの共生事業団体とのパートナーシップを組み、生活領域でも勤労者を支える「グッドマネー」を社会に循環していくとして、報告を締めくくられました。 

 最後に、副委員長であるJA滋賀中央会の岡川常務より、「今回の実行委員会で7月の国際協同組合デーの記念企画は、自然再生エネルギーをテーマにすると方向づけをいただきました。福島第一原子力発電所の事故以降、原発・エネルギー問題への関心は高まっており、我々の生活全般に関わる課題であると捉えている。国際協同組合デーの記念企画を含め、IYC滋賀実行員会の取り組みが有意義なものとなるよう各位のご協力をお願いします。」と述べられ閉会しました。 ②IYC4.jpg












□次回(第3回実行委員会)の開催予定

   日 時: 6月 28日(木) 14:00~16:30

   場 所: 
滋賀県農業教育情報センター 3階 会議室