滋賀の生協 No.169(2015.02.16) |
食の安全・安心の取り組みでは、滋賀県、県食品衛生協会との共催で「今、輸入食品の安全は」をテーマとしたシンポジウムを1月21日(水)に栗東芸術文化会館「さきら」において開催しました。 基調講演では、国立医薬品食品衛生研究所の畝山智香子氏より「食品中化学物質のリスク評価について」をテーマに、「食品のリスクは低くはないと認識し、広い視野で多様な食品からバランスのとれた食生活をおくることが大切。」とされ、「すべての食品に何らかのリスクがあり、特定の食品(種類、産地、栽培方向など)に偏らないことがリスクの分散として効果的。」、「多様な選択肢をもって、リスクを分散・緩和すること。」、「国産食品も輸入食品も両方大切。」とまとめられました。 また、大阪検疫所 輸入食品相談指導室の鈴木則彦氏からは、「日本は食料自給率(カロリーベースの総合食料自給率)の6割を輸入に頼っているため、その安全性確保は重要な課題になっている。」とされ、輸出国に対する監視体制強化のための技術支援、輸入時における検疫所での審査、モニタリング検査、違反が判明した場合の措置になど、監視指導の状況と最近の事例に沿って解説されました。 136名が参加し、閉会の挨拶として西山専務より、「食の安全・安心に関する的確な情報を発信し、消費者の判断力を高めていくことにより、食の安全・安心を醸成していきたい。」と結ばれ、閉会しました。終了後のアンケート集計では、9割の方が「輸入食品や食の安全への理解が深まった。」と回答されました。 |
パネルディスカッションの様子 |
県連 西山専務の閉会挨拶 |