近畿労働金庫滋賀地区統括本部と滋賀県生協連との協同シンポジウムを開催
「共生社会のあり方を考える」
2015年10月3日(土)、守山市ライズヴィル都賀山において、近畿ろうきん滋賀地区との共催で協同シンポジウムを開催し、役職員111名が参加しました。
非正規雇用の増加や貧困の問題、地域支援事業などの地域分権、制度化などで社会的な構造や仕組みが複雑化する中で、家庭、学校、企業、地域それぞれの役割が改めて問われている。地域や社会での共生を追求し、それぞれの役割と課題について、ろうきん・生協といった協同セクター、NPOの多様な連帯・協同を通じて、共生社会をどのように構築していくのか考え会う機会としました。
【概要】
(1)基調講演 テーマ:『“もじれ”をどのようにときほぐすか』
講 師 : 本田 由紀さん(東京大学教授)
①“もじれ”の様相を呈する戦後社会の団塊世代と〃ジュニア世代と、経済成長率の鈍化にともなう社会イメージについて②“エイジズム(年功尊重)”、“性別・役割、分業意識”による抑制と年長者からの圧力が強まり、こき使われる状況が発生し、ブラック企業がはびこる。③日本の若者は世界的に見てもネガティブな状況にある。④自己を肯定的に捉えている者の割合が低く、“つまらない、やる気が出ない”など、うまくいかないことに対して意欲的に取り組むという意識が薄い。⑤子どもの貧困率は、OECD(経済協力開発機構)34カ国中、9番目に悪い。⑥困難の背景にある社会構造⑦非正規雇用の増大と就業率の低下、貧困問題などについて解説されました。
(2)パネルディスカッションによる意見交流
コーディネーター 阿部 圭宏氏(しがNPOセンター代表理事)
パネリスト 西山 実氏(滋賀県生協連専務理事)
浦田 和久氏(近畿ろうきん地域共生推進室長)
丸山 紗千代氏(あいとう福祉モール事務局)
田中 洋輔氏(NPO邦人D’rive代表)