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平和講演会「前泊博盛氏講演会」を開催しました。

=平和講演会=
 前泊博盛氏講演会「沖縄から平和を語る・戦後70年と沖縄の戦い」


  2015年10月17日(土)コラボしが21に於いて、沖縄前泊まりさんの講演.jpg国際大学大学院教授・前泊博盛氏による平和の講演会が開催され、72名の方が参加されました。

 

前泊博盛氏の講演では、“戦後70年と沖縄の戦い~日本を再び戦争国家にしないために~”のサブテーマをもとに、歴史的な経過を踏まえ、直近の安保法制に関わる情勢と安倍政権への疑問を投げかけられました。さらに在日米軍を、怪獣(有事)はやっつけてくれるが、大きくて厄介な存在として、ウルトラマン説に揶揄され、地位協定の問題と絡めて、沖縄と日本の現状を解説された。アメリカに対して、未だ日本は主権を回復しておらず、戦後70年間、怪獣(有事)が表れていない現実を直視し、対米追従の安全保障から脱却しないと、再び軍拡の道を開くことになると諭されました。

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講演では・・
 ①特定秘密保護法:漏洩で懲役10年の恐怖と行政情報の封印、集団的自衛権:米軍や日本を攻撃する国は何処か、攻撃する必要があるのかの疑問、武器輸出三原則の廃止:武器輸出大国、軍拡競争へ、憲法9条、22条の改悪:自衛隊の国軍化、国籍離脱の禁止→新たな戦前へ回帰、安全保障法制の問題点:新たな仮想敵国との戦い、自衛隊の強化:強襲揚陸艦→保持してはいけない空母、沖縄と安倍政権:辺野古建設の強行、普天間問題など、戦争国家にしないための懸念される政策について解説されました。

 ②地位協定の問題は、正義の味方であるはずのウルトラマンを怪獣より怖い存在にした。ウルトラマンの犯罪が多発:年間平均150件、’72年以後42年間で5,862件、うち571件が凶悪事件(殺人、強盗、レイプ、放火など)。ウルトラマンは裁かれない:米兵の犯罪起訴率は11%(日本人は45%)。スペシューム光線の誤射事件、早朝深夜の「シュワッチ!」も大迷惑!:離着陸被害、爆音被害で訴訟が相次ぐ→莫大な賠償金は日本が75%負担。
   
   

 駐留米軍(海兵隊)の戦闘服の色はモスグリーンからカーキ色(迷彩服)に替わり、明らかに中東の砂漠での戦闘を意識している。日本を守る目的で駐留しているとは思えない。「日本人は未だに主権を回復していない」状況にあり、沖縄の状況を憂うよりも優先するべきことは、「まずは日本が主権を回復すること、日本人を深く知ること、自分に向き合うことなしに日本の方向性は見えない。」と結ばれました。