滋賀の生協 No.177(2017.8.4) |
生活協同組合コープしが副理事長 小澤 郁乃さん |
子どもが生まれ、会社を辞め地域で暮らすようになり、近所づきあいから生協と出会ったのが20年前、コープしがの理事となったのは11年前です。 生協は多様性を許容する組織ですが、それだけに昨今、世代間格差に戸惑うことも多くなったように思います。 食卓に並ぶ品々は、手作りや食育、安全・安心にこだわりたいと思っていても、時間に追われ惣菜や簡便食に流されてしまう社会の風潮。地域でも、子どもの貧困や発達障がいの問題がクローズアップされる中、お互いのつながりが希薄なためか、自分の問題としてとらえきれない不寛容な時代感覚。私たち生協はどんな受け皿となりうるのでしょうか。 協同組合は、利害が異なるお互いの自助を尊重することで、共通の利害を見つける場です。協同組合だからという「忠誠心の無理強い」ではなく、目的や必要性を感じて協同に辿りつく、そのプロセスを大切にしたいと思うのです。 滋賀県生協連に関わることで、学生の方々ともつながりあって協同を創り、活動の中から少しずつ生協を学んできている次世代の芽を育むことにも力を注いでいきたいと思っています。 |