戦争体験の人形劇と水野スウさんのおはなし会を開催しました。
2018年3月17日(土)フェリエ南草津に於いて、人形劇と水野スウさんのおはなし会を開催し42名が参加しました。
2015年に立ち上げた「戦争の記憶をつなぐ会」の活動において、この3年間で67名の戦争体験者の方より体験談の聞き取りをすすめ、冊子としてまとめました。この活動を広め、次世代につなげる活動として「とばそう!なないろのタネ実行委員会」を立ち上げ、実際に聞いた戦争体験を1年間かけて人形とシナリオを作り上げ、今回が初めての実演。
内容は、疎開したときの事、食糧難、空襲にあった時の怖かった事など。最後に、「戦争の記憶が遠ざかるとき、戦争がまた私たちに近づく・・」戦争絶対反対!と締めくくられました。
水野スウさんのおはなし会
スウさんは、31年前からご自宅で週に一度、どなたでも訪れることが出来る「紅茶の時間」という場を開かれていて、子育てから普段のくらしや憲法のお話しなど、「ほめ言葉のシャワー」をしながらコミュニケーションをとられています。子育て時代から今の時代も共通して感じるのは、人は安心できる誰かに胸のうちを「話す」ことで、自分を解き「放す」、どんな人もおそらく、自分のきもちを言い表す言葉を、懸命に探していると思う。
憲法は決して難しいものではなく、私たちのくらしに身近なものである。として憲法をわかりやすく解説しながら一人ひとりが大切にされる社会のことをお話しされました。
◇12条(自由・権利の保持の責任とその濫用の禁止)、誰かさんじゃない。この私がしなくちゃならないこと、私たちの自由と権利、ひと任せにできない。おかしいことにおかしいと声をあげること。不断の努力を普段から。それが「12条する」こと。その自由と権利は、全体のしあわせのために使うこと。
◇13条(個人の尊重、幸福、追求権、公共の福祉)、私は、ほかの誰ともとりかえがきかない。私は幸せを追い求めていい。私は私を大切と思っていい。あなたもあなたを大切と思っていい。その大切さは行ったり来たりでないと平和は成り立たない。
13条+12条=25条(生存権、国の社会的使命)
◇97条(基本的人権の本質)、日本の私たちに人としての基本的な権利を保障するもの。それは、自由を求める世界中の人たちが長い長い時間をかけ、苦しい試練にたえぬいて、ようやっと手に入れることが出来た実り。それはどんな時でも侵すことのできない永久の権利として、今のいのちの未来へ、信頼にもとづいて手渡されます。
◇99条(憲法尊重、擁護の義務)、この憲法を守る義務は、天皇・国務大臣・国会議員・裁判官・公務員といった人にある。
スウさんと娘さんとの共著である「ほめ言葉のシャワー」では、あなたがあなたであるという、その存在は決してほかの誰ともとりかえることができない。生きることは、時につらく、苦しく、涙すること。それでもあなたはそれをくぐり抜けて、今ここに生きている。息をしている。それがもう十分にすごいこと。とつづられています。
参加者からは、「全く知らなかった憲法13条・12条の話が聞けてとても良かった。各個人は個人として尊重される」「個人一人ひとりを大切にしたいと改めて思いました。ひとりの日本国民として考え行動していきたい」「be(自分らしさであること)を見失わずに、do(自分で行動できることをする)を大切にしていきたいです」などの意見・感想が寄せられ、日本国憲法前文に掲げる「恒久の平和を念願」することを共有しました。