活動のご案内

その他

「コロナ禍における協同組合の役割と期待」について、協同組合交流セミナーを開催

ニュースコープ
滋賀の生協 No.189(2021.12.10)

 第99回国際協同組合デーの記念企画として、IYC記念滋賀県協同組合協議会の主催で「コロナ禍における協同組合の意義と役割を求めて」をテーマに9月28日に滋賀県農業教育情報センターにおいて協同組合セミナーを開催しました。会場参加とオンラインを併用し、12名と34スポットの参加がありました。

 話題提供として、滋賀県立大学名誉教授の小池恒男氏より、世界的規模で生じている政治・経済・社会の危機に対して、食と農はどのような転換を迫られているのかを提起いただきました。協同組合をはじめとして、非営利共同セクターを含めた身近な地域協同組織が、より良いフードシステムの創出や、医療・福祉、再生可能エネルギーの供給、雇用の創出、生態系への負荷の軽減などの担い手として、協同・連携して地域社会をリードしていく必要性を教示いただきました。

 基調講演として立命館大学経済学部教授の増田佳昭氏より、「協同組合の意義と役割を求めて」をテーマに、それぞれの地域において小さな協同を組織し「組合員力」を強め「地域力」を高めながら、誰もが住み慣れた場所で地域社会と仕組みをみんなで創りあげていく方向性を見出していただきました。詳しくは、今号の"特集"をご覧ください。

 参加者からは「コロナ禍の社会経済の状況、それぞれの協同組合の背景、現状、課題についてのお話が聞け、組織としての違いなども学べ、貴重な機会になりました。」と、好評を博しました。引き続き今回のテーマにおける学習を深め、協同組合運動を担う役職員であり組合員、地域住民でもあるという立場から、旺盛な活動と運動をすすめていくことを参加者らと共有しました。

小池恒男氏(左)増田佳昭氏による質疑応答と意見交流

小池恒男氏(左)増田佳昭氏による質疑応答と意見交流

増田佳昭氏による基調講演

増田佳昭氏による基調講演