滋賀県連からのお知らせ

みんなで考えよう『温暖化で迫る食料危機』オンライン学習

712日、726日、89日の3回にわたって『温暖化で迫る食料危機』学習会を開催し、農水畜産業に関係する研究者・県行政・生産者 それぞれの立場からお話をいただきました。
                                    

地球温暖化による異常気象は、自然だけではなく食料生産など、私たちの生活に大きな影響を及ぼしています。地球温暖化は増えすぎた二酸化炭素などの温室効果ガスが原因。

このまま地球温暖化が進むと、農業ではコメの白未熟粒や胴割粒が増え、トマトの着果不良、ぶどうやりんごなどの着色不良、柑橘では浮皮や生理落果などが発生。

水産では海水温の上昇により魚の生息域や回遊ルートが大きく変わります。ブリやサワラなど温暖な海を好む魚の分布が北方に移動し、サンマ、サケ、スルメイカなど冷水を好む魚の日本近海での分布が減ってきています。

畜産では気温の上昇や猛暑日の増加が暑熱ストレスを引き起こし、食欲不振、生育の悪化、肉質の低下につながっています。

 地球温暖化はすぐに解決できる問題ではなくなっています。対策には原因となる温室効果ガスを削減する「緩和」と、温暖化によって生じる影響に備える「適応」とがあります。適応は高温に強い農産物の開発や、不漁になった魚種の代わりに、新たに獲れだした魚種を活用することで、それぞれの分野で適応策を進める必要があります。「緩和」と「適応」の両輪の取り組みが大切と締めくくられました。

 地球温暖化はますます深刻化し、私たちの生活に大きな影響をもたらします。将来への影響を最小限に抑えるために、できることから取り組み、それを続けることが、私たちの未来につながっていきます。滋賀県生協連として、これからも地球温暖化の学びの場をつくっていきます。

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