「滋賀県地域防災計画についての学習会」を開催しました。
2012年11月30日(金)、「滋賀県の地域防災計画を学び、生協として取り組む課題を考える」として学習講演会を開催しました。講師には、滋賀県防災危機管理局の堀川主任主事と柏原子力専門職員にご出講いただきました。
【震災対策編】講師:堀川主任主事
・地震災害と身近な防災対策として、地震が発生するメカニズムや東日本大震災と阪神淡路大震災との比較、南海トラフ地震と直下型活断層地震の影響、地震に備えて、地域の減災力・防災力の向上、個人の防災意識の向上と、日常的な見守り活動・顔の見える関係づくりと共助の大切さなどをお話しされました。
・滋賀県地域防災計画では、東日本大震災の教訓と課題を受けて、災害対策法制の見直し、災害時での民間との連携によるプッシュ型の送込み物資輸送の必要性、市町を主体とした防災体制づくり、被災者支援(要援護者を等)、ハード面・ソフト面の両面による減災など、また生協には、物資供給や市民へのきめ細かな対応ができる宅配事業があり、その組織力に期待すると述べられました。
【原子力災害対策編】講師:柏原子力専門職員
・原子力発電所の仕組みと福島原発事故事例の紹介、放射能と放射線の違い、外部被曝・内部被曝の説明と防護方法、放射性物質の拡散予測と福井原発からの拡散シミュレーションの説明など、分かりやく説明されました。
最後に、コープしが大規模災害対策委員会・白石本部長より、今回の学習会では、専門的な知識とスキルを学んだ。そして生協という協同組合としての使命である共助という視点、また生協の宅配事業がもつ対面でのコミュニケーション力への期待、地域防災・減災への仕組みなど、今後滋賀県生協連とコープしがでどのように活かしていくかが大切であると述べられ閉会しました。