滋賀の生協 No.171(2015.8.5) |
パネルディスカッション みんなでつくろう!消費者が主役の社会!! 2015年5月30日 ピアザ淡海(滋賀県立県民センター)三階大会議室 ■コーディネーター 土井 裕明氏(弁護士、NPO法人消費者ネット・しが理事長) ■アドバイザー 高橋 久仁子氏(群馬大学名誉教授) ■パネリスト 西井 富美子氏(守山市健康推進委員) 石原 秀一氏(コープしが宅配事業部商品事業フロアマネージャー) |
土井 裕明氏 |
高橋 久仁子氏 |
西井 富美子氏 |
石原 秀一氏 |
玉子の選択 |
土井 | 消費者市民社会では、消費者がいかに商品選択をするかが大事なわけですけど、例えば玉子売り場には、白玉や赤玉、パックの個数、サイズもいろいろです。どのサイズでも黄身の大きさは同じだという話もありますが、西井さんはどんな玉子を選んでいますか。 |
西井 | 私の感覚では、赤玉は栄養価が高そうな感じがして購入します。それと高価なものは栄養価が高いというイメージがありますね。私は、中程度の価格の玉子を買います。 |
土井 | 売る方はどういう点を重視して売っていますか。 |
石原 | 価格、サイズ、色は明確にわかるようにします。さらに、生協の産直玉子は純国産の「さくら」という品種で、飼料米を与えて食料自給率に貢献していることを伝えます。 |
高橋 | 玉子のサイズと黄身の関係ですが、玉子は卵子ですね。そこにたくさんの栄養物を抱え込んだのが黄身です。ですから、大きな玉子の白身は大きいですが、一羽のひなになるために必要な栄養はそんなに変わりません。 玉子の色は、全く栄養的には関係ないですね。それと有精卵を六、七〇円で平気で売っています。有精卵とは受精卵のことです。雌鶏の中に一羽の雄鶏を入れてもなかなか受精卵にはなりません。有精卵が受精卵である保証はないのです。 |
三分の一ルール |
土井 | 石原さん、食品流通業界の「三分の一ルール」のご説明をお願いします。 |
石原 | 食品の製造日から賞味期限までを三分割し、納入期限は製造日から三分の一の時点まで、販売期限は賞味期限の三分の二の時点までを限度とするというルールです。例えば賞味期限が六カ月である場合、二カ月以内の納品、四カ月以内の販売が暗黙の了解とされています。納品期限、販売期限を過ぎた商品の多くは賞味期限が残っていても、商品価値がなくなるということです。 |
土井 | 消費者は、一日でも長い賞味期限のものを、何となく選んでいませんか? |
西井 | やっております。すぐに食べるものであれば、夕方値段が下がってから買いますが、冷蔵庫に置いておかなければいけないものは必ず長い賞味期限のものを選んでおります。 |
土井 | 石原さん、賞味期限が残り三分の一を切った商品は、店頭では扱わないのですか。 |
石原 | 極力食品ロスが出ないように在庫処分市などの企画を追加します。ただ、結果として残ったものは廃棄ということになります。 |
高橋 | みなさん、玉子を買って冷蔵庫に入れる時、パッケージから出さないでください。白味の部分に詰まっている二酸化炭素が散逸すると鮮度が落ちます。安い時にさんざん買ってきて厳重に目張りをして缶などに入れておけば、冷蔵庫で半年は持ちます。 玉子を賞味期限で判断するのは、生玉子で食べる時だけです。消費期限はそれなりに気にしてほしいのですけど、賞味期限にはあまり振り回されないでください。結局、賞味期限に振り回されることが食品ロスを多くします。 |
品質情報 |
土井 | 価格は見ればわかる。でも、品質は見てもすぐにはわからないですよね。消費者は栄養価や性能などの品質情報をどのあたりで得ているのでしょうか。 |
西井 | 魚は自分の目で鮮度を見ます。生協には産地直送がありますから、滋賀県では売っていない魚を購入します。りんごなどはインターネットで箱売りを購入します。 |
土井 | 供給側は、どんなふうに情報をだそうと思っているのですか。 |
石原 | 産地や生産者情報を発信しています。しかし、チラシで味は伝わらないですから、年に一、二回、消費者と生産者が交流する場をもうけて、実際に味や商品の特長を体験していただいた上でチラシ情報を発信しています。 |
高橋 | 私は、バイヤーの目で確かめて確実なものを並べてくれれば、それで買いますという立場です。今、普通のスーパーで変なものを並べているというのはあり得ないと思うのです。結局変なものを並べれば、消費者は他所のスーパーに行きますからね。 |
土井 | 適度の競争があるということは、消費者にとってもメリットがあるわけですね。 |
西井 | 魚はどこの店で、お肉はここで、食料品は安売りをしている時にこの店でと、自分の中では決めていますね。毎日チラシを見て買いに行くようにしています。 電化製品は大型の家電量販店に行って実物を確かめて、インターネットで購入することが最近は多いです。同じものならネットの方が安いです。ただ、店舗で見たものがネットに出ていない商品もあります。ですから、全部ネットで買うわけにはいかないです。 |