滋賀県連からのお知らせ

2015年度 課題と抱負

   生活協同組合コープしが
 2014年度は、消費税が8%となり事業への影響を心配しましたが、コープ商品や産直商品の良さを知り、広げるラブコープキャンペーンの取り組みで組合員の参加が強まり、事業と活動は大きく前進しました。
 また、2020年ビジョンに沿って、新しくケアサポートセンターぽこを西大津に開設し、介護保険事業に踏み出したほか、地域や近隣生協のご支援のもとコープぜぜをグランドオープンさせることができました。明るく、品ぞろえの充実した、わくわく感のある店舗に生まれ変わり、組合員の利用も順調に推移しています。
 2015年度基本方針は、「協同して創ろう、笑顔あふれるくらし」〜聴く、話し合う、つなぎあい、みんなの力をあわせよう〜を掲げ「ラブコープキャンペーン」を継続して取り組み、商品を中心とした事業や活動に集中して取り組むことで、「いいね」の声をさらに広め、生協活動の全体の良さが伝わり、生協の輪が広がっていくことを目指します。
 また、店舗事業はSM店を中心に多店舗展開をすすめ、第2号店コープもりやま店開設に向けた準備に取りかかります。
 介護保険事業は、第1号事業所「ケアサポートセンターぽこ」に続く第2号介護事業所を年内にスタートできるよう組合員、地域住民とともにつくる地域福祉を目指します。
 コープしがは2020年ビジョン(ありたい姿)を「私たちは人と人とがつながり、笑顔があふれ、信頼が広がる新しい社会の実現を目指します」と置き、2020年には県民誰もが参加できる協同組合を目指しています。今年度は、第7次中期計画(2015?2017)の初年度にあたり、第6次中期計画でようやく着手できた店舗事業、福祉事業、環境への配慮をさらに発展させ確実なものとしていく重要な年度となります。①宅配事業を県民に広げる。②店舗事業の再構築に挑む。③福祉事業に着手する。④滋賀の環境に貢献できる事業、活動をすすめる。これら4つの重点課題を「福祉視点に立った事業等の見直しと強化」「地域の労働力や諸団体、事業者等と連携し地域力を活用する」の2つの視点を持ってすすめます。

   生活クラブ生活協同組合
1.2014年の振り返り
 2014年度は、組合員拡大目標、1世帯当たり月額利用額、供給高の目標を大きく上回る数値で達成し、設立以来の悲願であった黒字決算を達成致しました。
 これは、組合員どうしの交流、生産者との交流の機会を設けることで、組合員自身が生活クラブの良さに気付くことで利用が増え、また、多くの方に生活クラブのことを伝え続けたことが実を結んだ結果です。
 また、職員は経費削減、利用を増やしていく声かけ、組合員拡大に、日々、1生懸命に取り組みました。
 すべての人の努力が結集し、結果を生み出すことができました。
2.事業
 黒字決算を続けることを目的とします。供給高を前年比11・8%にします。引き続き、経費削減と利用結集に取り組みます。
3.組合員活動
 組合員どうしが交流できる場所、機会をさらにたくさん設けます。また、生産者と交流できる機会もたくさん設けます。
 昨年以上に、多くの組合員が生活クラブの良さを発見し、多くの方に生活クラブを伝え、仲間を増やしていきます。

   滋賀県勤労者共済生活協同組合
 滋賀労済を取り巻く情勢については、継続的な加入は獲得できているものの、事業状況について依然厳しくマイナス基調の事業実績から脱することができない状況が続いています。
 滋賀労済の2015年度は、全労済の定める2014年度から2017年度を計画期間とした全労済の中期経営政策(Zetwork-60)の目標達成に向けての2年目の取り組みとなります。2017年度末に創立60周年を迎える全労済として、組合員・協力団体の「共感・参加・信頼」を得て、より魅力的な「保障の生協」となることを目指す取り組みを引き続きおこなってまいります。
 滋賀県内の4地区連や協力団体、各生協組合、労働者福祉事業団体等と連携をさらに強化し、2015年2月に制度改定を実施しました「住まいる共済(火災共済・自然災害共済)」の推進強化を最重点課題とし、組合員への制度改定の告知・保障に関する情報提供、満期更新や中途募集を活用した推進、組合員への満期時のフォロー推進等決め細やかな対応をおこなってまいります。
 また滋賀労済として、防災・減災をテーマとした研修会を開催してまいります。
 滋賀労済では、「健全な事業基盤を確立し、常に組合員から信頼され、安心を提供できる組織」であり続けるために、事業構造改革・組織改革・意識改革を進め、将来にわたる組合員の保障と安心の1層確実な提供を図る取り組みを進めることとともに、コンプライアンスやガバナンスをさらに強化し、業務品質のさらなる向上を目指します。

   滋賀県勤労者住宅生活協同組合
 2014年度「住みよさランキング」の近畿エリアで2年連続1位の草津市をはじめ、トップ10の中に滋賀県の市が6つも入りました。滋賀県は「住み心地日本1滋賀プラン」を推進し、緑豊かな土地でありながら、京都や大阪へのアクセスも良いという好条件が、全国的に人口が減少する中での滋賀県における人口増に寄与したものと考えられます。しかし、昨年10月には3か月連続で前年対比人口減になり、いよいよ滋賀県も人口減少局面に入ったとされました。
 滋賀県ではこれまで南部を中心に大規模な分譲地開発が行われてきましたが、駅に近い土地は地価が高騰し、勤労者が手ごろな価格で土地を手に入れることが次第に難しくなってきています。このような中、滋賀県住宅生協は、勤労者の皆様に安心・安全の不動産、住みやすい家族団らんの家を供給すべく分譲地販売を行ってきました。
 おかげさまで「レインボータウン松原」は完売し、「能登川虹のまち」は全12区画中11区画、「レインボータウン草津山寺」は全39区画中26区画のご契約をいただきました。すでに新しい生活も始まっており、笑顔のこぼれる街になってまいりました。草津山寺におきましては、太陽光発電も搭載した認定長期優良住宅の分譲住宅を2棟同時販売中です。
 その他、リフォームのご相談も受付けており、これまでにも多くの組合員様にご用命いただきました。
 厳しい社会情勢の中で、住まいに関することなら何なりとご相談いただける住宅生協を目指し、今後とも労働者福祉事業の1翼を担ってまいりたいと考えます。

   しが健康医療生活協同組合
1)情  勢
 安倍自公政権が進める「医療・介護」の切り捨て政策により、地域住民の生活環境も日増しに悪化の1途をたどっています。地域住民の生活環境の悪化は、しが健康医療生活協同組合の進める各種事業にも影響を与えています。
 私たち医療生協は、医療・介護の切り捨て政策に強く反対するとともに、地域住民の健康と生活を守るために、組合員さんとともに各分野のみなさんと共に運動を進めて行きます。
2)健康づくり・まちづくり
 しが健康医療生協は、「丈夫で長生きしたい」という、誰でもが持つ願いを実現しようと、「地域まるごと健康づくり」(健康づくり・まちづくり)・「医・福・食・住」の分野の事業にとりくんでいます。
 健康づくりは、まずは自らが、そして家族やお隣り近所の健康チェックからはじまります。
 貧血チェック、塩分チェック、血圧チェッを日常的に行うとともに、年1回の健康診断に取り組みを繋いで行き、健康への意識の向上を進めて行きます。
 また、健康増進・体力維持に運動と食事は大事で、ウォーキング・ジョギング、ダンス、転倒予防などの講座やサークル活動に力を発揮するとともに、施設の開放事業などを新たに立ち上げ、バラン スの良い食事をおいしく食べる取り組み、認知症にならないように寝たきりにならないように、認知症講座の開催なども計画して行きます。
 地域まるごと健康になるには?…少子化・高齢化がすすむ中で、地域が力を合わせることが大切で、1人ぐらしの訪問活動やサロン・たまり場づくり、班づくりで「1人ぼっち」をなくす取り組みも進めます。
 認知症になっても寝たきりになっても、安心して地域でくらせるまちづくり、地域まるごと健康づくりにとりくんでいきます。
3)医療・介護活動
 医療生協では、「医療福祉生協のいのちの章典」と「医療福祉生協の介護」を指針として医療・介護事業にとりくんでいきます。
 この2つの大きな特徴は「参加と協同」で、医療・介護の利用者やその家族が職員と積極的に協同して治療やサービスに参加する(つくり上げていく)というものです。
 医療協連では、サービスの向上と医療・介護職員の育成として、職種別に教育・研修会を開催し、医療・介護に関わる者としてその視野を広げ、利用者のくらしなども含め、生活面でのサポートにも関わっていける職員を育成していきます。

   滋賀県職員生活協同組合
 消費生活協同組合法に基づく職域生協として、共同互助の精神に基づき、組合員の生活の文化的経済的な改善向上を目指し、福利厚生事業の1翼を担い様々の事業に取り組んでいますが、厳しい生活状況を反映した消費スタイルの変化の影響もあり、供給高の減少が続いております。
 平成27年度も、生協組合員の購買力の低下など、生協を取り巻く極めて厳しい状況が続くと予測されますが、売店では、COOPアウトレット商品・NB新商品の陳列など積極的な販売に努め、食堂では、①安全・安心な食事②健康に配慮した栄養ある食事③楽しい雰囲気での食事に基づき運営いたし、保険事業では、グループ保険の保障内容の充実を図り、加入拡大に取り組むなど、各事業運営の健全化を目指し運営してまいります。
 こうした状況の中で組合員に生協をより身近かに感じてもらうために、今後も各部門の収支状況を考えながらも、組合員のニーズに応えられる生協運営に向けて取り組みます。

   滋賀大学大津地区生活協同組合
 滋賀大学大津地区生協は、「組合員と共に変わっていく生協」を本年度の活動のテーマとして定め、組合員の現状に合った活動を企画していく中で、積極的に新しい取り組みを進めていきます。そのために前年度より行ってきた活動の内容、特に情報の収集と発信を改善します。
 また学生総合共済の活動を通じて、自身の生活や健康を改めて見直す場の提供や、オープンキャンパスから始まる新入生への情報提供やサポート、環境問題や平和活動などの社会貢献活動にも幅広く取り組み、組合員に生協をよりいっそう身近なものに感じてもらい、便利で安心して、充実した大学生活が送れる環境作りを目指していきます。
 教育学部の生協として、他の総合大学とは違う、教育大学ならではの取り組みも行っていきたいと思います。
 2015年度は昨年と同様、生協学生委員会に沢山の新入生が集まってくれました。大きな所帯となり、フレッシュな陣容で、より学生組合員に親しまれる生協づくりを進めて行きたいと考えています。

   滋賀大学彦根地区生活協同組合
 「組合員の声が実現しました!」・・・そんな案内物が店内に増えてきました。
 組合員の声から、みんな大好きな「ハンバーグ」と「カレーライス」が1つになった、「ハンバーグカレー」が実現。滋賀大と和歌山大との運動部対抗戦の応援メニューも、組合員のアイデアで作られ「和大にオモイしらす丼」や、「肉き和大に勝ち肉丼」などのメニューが実現。「生協食堂でお魚食べたい。」そんな声から、他の組合員はどんなことを思っているのか、アンケートをとりながら、「魚フェアー」を実現。その他にも、学生組合員が、生活を改善したり、楽しくしたい想いを、「生協店舗」を活用したり、「生協運営」に参加できる場面がたくさん増えてきています。組合員ととりくむ活動は、多くの組合員に広がり、利用集中されています。2015年度も引き続き、組合員が参加しやすい運営をすすめ、より多くの組合員とお店づくり、生活改善を進めていきたいと思います。

   滋賀医科大学生活協同組合
 2014年度は耐震改修工事が終わって、4月の新学期からは新しい店舗での営業となりました。ここ3年は連続で赤字が続きましたので、効率的な運営に努めることで経営の改善を中心に赤字解消に努めてきましたが、残念ながら最終的には僅かに赤字で終わる結果となりました。これまでの取り組みで事業の効率化は一定進んだということ受け、今年度は利用伸長により力を入れて、改善に取り組んでいきたいと考えています。
 2015年度のテーマは引き続き「組合員の参加と交流で元気な学生と元気な生協を作ろう」です。福利棟は施設が新しくなり、まさに「学生の皆さんが集う場所」となりました。昨年度に続き和菓子や洋菓子の販売、教習所の相談会の開催はもちろん、学生ラウンジとして大いに交流の場を広めていけるよう、体育会、文化会、若鮎祭実行委員会などの各団体とも協力し、新歓の取り組みやサークルのイベント、食堂での作品展示など、生協で出来るサポートを目いっぱい行っていこうと思います。
 また今年度の大きな計画として組合員証のIC化(プリペイドカードの運用)があります。総代会ではこの話題が中心となり、組合員の皆さんの期待も膨らんでいます。導入にあたっては皆さんの意見をしっかりと聞くことにより、「便利になる」ということをより多くの組合員さんに認識していただき、1人でも多くの方にプリペイドカードを使っていただけるような運用と宣伝を行っていきたいと考えています。
 専務理事が3年振りに交代し、新しい体制で臨む2015年度となりました。これまで以上に一般の店とは違う「私たちのお店」と感じて貰えるような店作りと活動を、組合員参加と大学との連携の中で進めていきたいと思います。

   滋賀県立大学生活協同組合
 2014年度、組合員活動は引き続き、学内の学生団体や研究室との協業で取り組みをさせていただきました。環境サークルEMO、グリーンコンシューマーサークルによる環境活動、近江楽座「とよサラダプロジェクト」の野菜の取り扱い、研究室とのnakaniwa cafe PJ、また学生・教職員との日本酒「湖風」づくりではNHKや新聞社など各種メディアに取り上げられ、学内表彰もいただくなど滋賀県立大学の内外問わず認知度も上がってきています。研究室単位でもゼミでお菓子の棚にPOPを付ける、付けないによる効果を測定、スタッフのエプロンを演習で作成いただき実際に着用し着心地や実用性をフィードバックする、など生協をフィールドとして組合員の皆様から活用いただいていると実感しています。
 中でも生協学生委員会は3年目となり、共済や健康についての取組みや1言カード、新入生を迎え入れる活動を中心に大きく前進することができました。特に、学生主体の運営に取り組んだ入学前の新入生・保護者説明会には過半数の新入生・保護者に、また自宅や下宿生交流会など入学前の新学期企画は6〜8割程度の新入生に参加いただき、共に感謝や激励のお声をたくさんいただいています。総代会でいただいた多くの組合員の声や学生自身の経験をもとに、新入生の不安に応える、という目標に向かってそれぞれの企画を作り上げてきた結果だと感心させられました。
 2015年度も、引き続き、これらの活動を発展させていきながら、組合員との結びつき、協業を強めていきたいと考えています。また、総代会などを通じていただいた組合員からのご意見ご要望をもとに、共に事業や活動を改善させていく所存です。
 県立大学も2015年で20年の節目を迎えました。それに合わせて生協も次の10年の展望を描き、滋賀県立大学に生協があって良かったと評価される存在でありたいと思います。

   立命館生活協同組合
 2015年度は大阪茨木に新たに開設された立命館の新キャンパス「大阪いばらきキャンパス」での事業展開スタートが、大きな取り組み課題です。既存のキャンパスとは立地条件がまったく違い、またゼロからの新店オープンは立命館生協にとっても久々のことです。学生組合員も参加した「新店メニューコンテスト」や「周辺マップの作成など、昨年度期中から様々な取り組みがありましたが、実際の店舗での活動へと移っていきます。当初予定していたことや計画していたことが実際には、という場面もあり、職員は日々奮闘しています。組合員からは厳しい声があがることもありますが、同時に生協への期待や要望、そしていっしょに店舗を良くしていこうという声も寄せられます。組合員とともに立命館生協全体で新店舗の運営を支え、軌道にのせて行くことが必要です。
 一方で既存の大学キャンパスは、新キャンパスへの学部移転に伴い、キャンパスに在籍する組合員数が減少しています。組合員の声や意見に応えながら、より1層の利用結集を図っていくことが事業のうえでは重要です。
 また昨年度は組合員カードでの電子マネー決済利用が非常に高まった年でした。今年度はこの傾向を定着させ、生協に加入し、便利に利用していただけることを組合員に実感してもらえることに取り組みます。様々な還元企画も計画し、組合員の満足度向上とともに、未加入の学生・教職員の加入促進へもつなげていきたいと考えています。
 立命館大学および立命館アジア太平洋大学は文部科学省のスーパーグローバルユニバーシティに選ばれました。今後は留学生の受け入れはもちろん日本からの留学、学びのスタイルの変化なども起こると考えられます。こうした環境の変化の中で、学内の福利厚生を担うだけではなく、組合員参加の活動を通じた学生の成長や大学の学びへの貢献を視野に、大学内に生協がある意義を高めていきたいと思います。

   龍谷大学生活協同組合
 今年度は、瀬田キャンパスに農学部が新設され、深草キャンパスへの国際文化学部移転・国際学部改組という大きな変化がありました。瀬田キャンパスの農学部では、実際の学びを生協のお店を活用した取り組みも期待されており、食物の生産から食堂でのメニュー提供までを実現できるよう、生協としても積極的に関わっていきます。
 一方で、この春、学部移転で約2000名のキャンパス人口が増加した深草キャンパスでは、セブンイレブンやスターバックスが出店し、新たな競合の中での運営となりました。お昼休みを中心とする混雑問題を心配する声が多かったので、店舗リニューアルを行い、動線整理や出来立てのテイクアウトメニューの充実などを行いました。引き続き、組合員の中心である学生の生活や要求をベースにし、組合員参加による商品やサービスの改善の取り組みを行うことで、生協への支持を広げていきたいと思っています。
 来年度は設立50周年を迎えます。生協の価値や役割について改めて考えること、大学に貢献できるような取り組みの実践、組合員に還元できるような楽しい企画など様々な角度で検討を進めていきたいと思っています。節目に相応しい生協づくりのために総力を上げて頑張っていきます。

   日本労働者協同組合連合会センター事業団
 2014年度は「生活困窮問題」を事業・運動の焦点に据えて、社会的困難を抱える人たちとともに歩むことを決意し、困窮状態を生まない地域づくりに向けて、よい仕事の実践と仕事おこしに取り組んできました。
 放課後等デイサービスでの障がいを持つ子どもたちとの関わりの中で、社会的困難を抱える当事者が生きる意欲をよみがえらせる共生ケアの力。当事者を仲間に迎え、ともに働く中での職場での協同性の深まり。そして当事者が次の支え手となり、地域の必要に応えて仲間とともに居場所や仕事をおこす取り組みなど。誰もが持っている「必要とされたい」「働きたい」という願いを、地域の中でともに実現する協同労働の実践が広がっています。
 グローバル資本主義は、飽くなき成長と利潤を求めて、富の1極集中と地域の衰退、雇用の荒廃と格差・貧困、排除と孤立を押し広げています。地域に広がる困難や課題解決の担い手として、市民1人ひとりが活躍する場と輝く仕事を創り出す、その「支え・支えられて」の循環と市民同士の連帯を、地域に本格的に生み出す2015年度とします。具体的には、①就労訓練事業(中間的就労)の認定を受け、「当事者とともに働く」場を地域の中に広げる②地域包括ケアの構築に向けてコミュニティケアの拠点づくりを目指す③廃油回収や農業・福祉の連携を本格的に推進し、FEC自給コミュニティの創造に貢献する、などを活動の柱とします。生命・生活・地域の本当の豊かさを目指して、広く市民の方々とりわけ協同組合に参画する皆さんと連帯し多様な社会運動と手をつなぐこと、その新しい社会づくりの運動総体の発展の中に自らを位置づけ、本格的な役割を果たしていきたいと考えております。

   グリーンコープしがまる生活協同組合
 「初めまして」と云うか「ただいま」と云うべきか旧名称「湖北地域生活協同組合」が長い活動休止から活動再開してから丸3年「しがまる生活協同組合」と改称してから1年が経過しました。活動再開当初から県連活動再開を行う旨、連絡していましたが、保留されてきて、昨年ようやく復帰に至りました。
 ところで、世の中にある組織は様々な想いと目的を持って、その存在のための活動を行っていますが、自己利益の追求を第1目的とする以外の組織まで(例えば協同組合)もが運営者中心の存在になってはいないでしょうか。
 朱に交われば紅くなる、あるいは、悪貨は良貨を駆逐するとか、とかく安易な結果を求めているようにおもわれます。きれいごと云っても実績が上がらなければ何にも成らないじゃないかと揶揄されながらも「生協は、物を売るところではありません」を第1標語に掲げ、構成員の真の利益とは何か問い続けていきます。生協も競合するのではなく、協調していくべきものと思いますが事業を主体に考えると、よそには扱わせないなどの排除も起こってくるのでしょうね。
 思えば、日本に生協が誕生してからたかだか100余年滋賀県に生協が誕生してからたかだか60余年。世間の多くに認知されてから数10年の中ではその盛衰はまだ歴史の評価を受けるほどの時を得ては居ませんがあまりにもその動向・変遷は激しく猛獣使いが猛獣をもてあましているごとくにも見えます。
 組合員の食の安全に寄与することは生協の大切な役割のひとつであることは云うまでも有りませんが、東日本大震災・原発破損事故以降の対応・特に放射能対応は子孫から大変重要な評価を受けるほど違っていると思います。しがまる生協は、その直後から原発起因の放射能被害を避けるべく対応してきました。しかしそれは関心ある業界や生産者の検査に依存しているものでした。自己での解決能力があるものでなく協力者と共に行う旨の方針を掲げてきました。 
 このたび組合員外の有志と共に、放射能測定器の設置を行い自主検査を行えるような体制が整いつつあります。ご関心ある方はご1緒に取り組みたいと思います。