滋賀の生協 No.139(2007.2.10)
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良きパートナーとして、環境をはじめとして、福祉、平和などの様々な分野で、自然の力や人の生きる力とその本質を活かす社会づくりの実現に向けて、そのお力添えに期待します。 |
このたび、滋賀県生活協同組合連合会が設立二五周年を迎えられましたことを心からお慶び申し上げます。 滋賀県生活協同組合連合会におかれましては、発足以来、会員生協への情報提供や生協相互の連携に努められる中で、食の安全や消費者問題をはじめ、最近では大規模災害対策など様々な新しい課題に取り組んでいただき、安心で安全な県民生活の実現にご尽力をいただいておりますことに対しまして、深く敬意を表しますとともに、厚くお礼申し上げます。 さて、今、私たちの生活は大変便利になりましたが、地球温暖化やエネルギー不足など地球規模の環境問題に直面し、また、社会では少子高齢化が急速に進行する中で、人々の価値観は、開発を基調とした量的拡大から質的充実へ、つまり物質的な豊かさの追求から精神的な豊かさへと大きく変化してきています。 本県においても、こうした変化をしっかりと見据えて、琵琶湖を中心とする自然や文化といった地域資源、そして子ども、若者、女性、高齢者などの人々の力を十分に活かすことのできる社会を実現していかなければならないと考えています。 まさに次の世代のために何が求められ、何をしなければならないのかを県政のあらゆる分野において考えていかなければならない時であると思っています。 こうした中、滋賀県生活協同組合連合会におかれましては、現代社会に切り離せない重要なテーマに次々と取り組んでいただいています。 その中でも、昨年開催されました「滋賀県生活協同組合連合会創立二五周年記念事業」では、生協のスローガンである「一人は万人のために、万人は一人のために」を再認識することを目的とし、講演会等を通じて、会員生協の組合員をはじめ、広く県民の方に協力協同すれば大きなことができるということをアピールされました。 私もこの記念事業に参加させていただきましたが、若い方々が数多く参加されていたのに驚き、また実行委員会を代表して、大学生の方々が開催にいたる思いを熱く語っておられたのが大変印象的でした。 また、この事業のキーワードとして、「命」、「未来」、「生きる」、「環境」、「子ども」を掲げられており、これからの次代を見据えた次世代育成に率先して取り組んでいただいていることを大変心強く感じました。 このような皆さんの活動を拝見しながら、これからの未来を考えますと、この滋賀の地で、今までの地域や暮らしの中で作られてきた仕組みや知恵、工夫といったものをうまく採り入れ、その本質的な価値を発掘することで、よりよい未来をつくり、それをぜひとも次の世代に引き継いでいきたいと決意を新たにいたしました。 滋賀県生活協同組合連合会におかれましては、今後とも、本県生協の中核組織として、私たちの良きパートナーとして、環境をはじめとして、福祉、平和など様々な分野において先進的な事業に取り組んでいただき、自然の力や人の生きる力と、その本質を活かす社会づくりの実現にお力添えをいただきますようお願い申し上げます。 最後に、滋賀県生活協同組合連合会二五周年を契機として、今後ますます発展されますことを心からお祈り申し上げます。 |